(C)PANCRASE
2025年11月9日(日) 東京・ニューピアホール)で昼夜2部制で開催される『PANCRASE 358/359』(U-NEXT配信)の15カードが発表された(※試合の振り分けは後日発表)。
フライ級のタイトルマッチとして、7月の立川大会で3Rバッティングによるノーコンテストとなった「王座決定戦」濱田巧(THE BLACKBELT JAPAN)vs.大塚智貴(CAVE)の仕切り直しの再戦が行われる。
また、同級でプロ7戦無敗の山崎蒼空(マッハ道場)と、昨年7月に濱田にスプリット判定で惜敗したハファエル・ヒベイロ(ボンサイ柔術)がランキング戦。
さらに、フェザー級でRIZINのラジャブアリ・シェイドゥラエフ、ONEのアクバル・アブドゥラエフと並び、“キルギス三羽烏”の一人、ISAOをKOしたカリベク・アルジクル・ウルル(Olymp Gym Bishkek)が、同級2位の平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)と対戦する。
ストロー級では、Fighting NEXUS初代同級王者の宮澤雄大(K-PLACE)が3年ぶりにPANCRASE帰還。同級5位の飯野タテオ(和術慧舟會HEARTS)とのベテラン対決に臨む。
ウェルター級では、空道出身・武者孝大郎(マスタージャパン東京)vs.プロボクシング9戦無敗の萱沼徹平(フリー)の大型新人対決。

(C)letsuki.823
また、プレリミナリーのフライ級では、元Krushフライ級王者・大鹿統毅の弟・烈毅がプロMMAデビュー。大鹿烈毅は24年6月の『RISE Nova』全日本トーナメント60kg級で優勝などキックボクシングで全国アマチュア3冠を達成。石渡伸太郎率いるPUGNUSからプロMMA初戦に臨む。
対する平賀丈一郎(総合格闘技道場CROWN)は粕谷優介の愛弟子。2025年東関東選手権Sクラスルールトーナメントバンタム級Aで優勝を果たしている。
▼キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ・フライ級 5分5R(王座決定戦)
濱田 巧(THE BLACKBELT JAPAN)1位、2022年NBT同級優勝 5勝1NC
大塚智貴(CAVE)3位、2021年NBTストロー級優勝 8勝5敗1NC
第9代王者・伊藤盛一郎の王座返上により、濱田と大塚による第10代王者決定戦が組まれた7月立川大会。互いに譲らず1Rずつを取り合った3R、濱田の偶発性のバッティングにより大塚の左目が塞がり、試合続行不可能に。この試合に全てを賭けていた両者にとって、残酷かつ無念のノーコンテストという結果に終わった。
2023年11月の初対決は濱田の判定勝利、2度目の対戦はまさかのノーコンテスト。3度目の対戦となる完全決着戦。キックボクシング時代に2度タイトルマッチに挑むもベルトに手が届かなかった濱田。PANCRASE一筋、ベルト戴冠に執念を燃やす大塚。結果はもちろん、試合内容にも注目が集まる新王者誕生の大一番。
▼フェザー級 5分3R
平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)2位 8勝4敗
カリベク・アルジクル・ウルル(キルギス/Olymp Gym Bishkek)4位 12勝1敗
PANCRASE参戦以降、遠藤来生、亀井晨佑、Ryoらを撃破し、5連勝で王座決定戦へと駆け上がった平田。しかし、24年12月のチャンピオンシップで三宅輝砂に痛恨のKO負け。さらに25年6月大会でも栁川唯人に判定で敗れ、2連敗中。
一方のウルルは、24年9月に殺傷能力の高い打撃で井村塁を75秒でKOし、衝撃のPANCRASEデビューを飾った。階級を上げて臨んだ7月大会では元王者・ISAOを右フック一撃でマットに沈め、その危険性を改めて証明してみせた。ここで組みの実力者・平田を撃破するようなら一気にタイトル戦線に浮上してくる。後がない平田にとってもウルルに勝つことで、2連敗を挽回できるチャンス。勝者と敗者の明暗がくっきりと分かれるフェザー級タイトルコンテンダーバウト。。
▼フライ級 5分3R
ラファエル・リベイロ(ブラジル/ボンサイ柔術)8位 8勝4敗
山崎蒼空(マッハ道場)12位、2024年NBT同級優勝 7勝
PANCRASE初参戦となった24年7月大会では、濱田巧戦にスプリット判定で涙を飲んだリベイロ。25年4月立川大会では、眞藤源太を肩固めで沈め、その実力を証明した。
対するは、24年のネオブラッドトーナメント決勝戦で岸田宙大を下し、ネオブラ王者に輝いた山崎。25年はBREAKTHROUGH COMBATに参戦し、ベ・ジョンウ、ザヒド・アフメドを撃破し、現在無傷の7連勝中と世界を見据える。同じ日に新王者が決定するフライ級。その首を狙う両者がランキング戦で激突。
▼ストロー級 5分3R
飯野タテオ(和術慧舟會HEARTS)5位 15勝8敗1分
宮澤雄大(K-PLACE)Fighting NEXUSストロー級王者 15勝6敗
長年に渡り修斗軽量級を牽引してきたベテラン・飯野。25年6月ニューピアホール大会では、4年ぶりの復帰戦となったPANCRASE初陣で寺岡拓永に判定勝ち、5年半ぶりの白星をつかみ、ランキング入りを果たした。
対するは、3年ぶりのPANCRASE復帰となる宮澤。2021年王者・北方大地とのタイトルマッチ、2022年若林耕平戦での連敗後、主戦場をFighting NEXUSへ移し、木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅を下して初代ストロー級王座を獲得。25年3月には地元長野でWARDOG王者・真鍋陸との王者対決を制したが、5月の前戦『AFC37×HEAT56』ベトナム大会ではブラジルのイタロ・フレタスに1R TKO負けを喫している。
これまで異なる道を歩んできた両者が、PANCRASEのケージで相まみえる。
ONEと契約した黒澤亮平がベルトを返上するなか、1位・船田電池、2位・リトル、3位・植松洋貴、4位・髙島俊哉に続く5位・飯野とPANCRASEカムバックの宮澤の試合は、上位戦線へのサバイバルマッチとなる。
▼バンタム級 5分3R
合島大樹(ROOTS)6位 12勝10敗2分
前田浩平(GRABAKA)12位 10勝8敗
24年5月に6年ぶりに復帰し、小原統哉、安藤武尊に2連勝を飾った合島。前戦3月大会では、久々のPANCRASE復帰となった後藤丈治に1R KO負けを喫した。
一方、砂辺光久、増田大河に連勝後、バンタムに階級を戻した梅原規祥戦で完封勝利を収め、念願のランカー入りを果たした前田。前戦7月大会では、Fighting NEXUSからの刺客・神部篤坊に1R TKO負け。
両者ともにKO負けからの再起をかけた今回の一戦。合島が多彩な打撃テクニックで前田を退けるか。ランクアップのチャンスを得た前田が、持前のグラップリング力で勝利をもぎ取るか。
▼ストロー級 5分3R
野田遼介(ALLIANCE)7位 2018年NBT同級優勝 6勝5敗
佐々木瞬真(THE BLACKBELT JAPAN)2勝1敗
野田の24年は、5月ONEでの本田良介戦、9月PANCRASEでの船田電池戦でいずれも判定負け。2023年7月の植松洋貴戦でのパウンド勝利から2年以上白星から遠ざかっているだけに、今回は是が非でも勝利を掴み取りたい。
対する佐々木は、現在2連勝中と勢いに乗る20歳の新鋭。前戦5月大会では、森田祥平を3Rにパウンドで沈め、その存在感を示した。キャリアで勝る野田が若手の鼻をへし折るか、恐れを知らない佐々木がランカーを凌駕するのか。
▼ウェルター級 5分3R
武者孝大郎(マスタージャパン東京)5位 2勝
萱沼[かやぬま]徹平(フリー)※プロデビュー
空道で全国大会出場経験を持つ武者。24年6月の渡邉ショーン戦、25年4月のガブリエル・レーベン戦では、国際戦ながらバランスの取れた打撃と組みで判定勝ち。デビュー2連勝を飾っている。
対するは、今回MMAデビュー戦に挑む元プロボクサー萱沼。2015年度全日本フェザー級新人王でプロボクシング戦績9戦8勝(5KO)1分と輝かしいレコードを誇る。2016年7月にアンドリュー・パラスに判定勝ちして以降、ボクシング戦は行っておらず、23年5月にFighting Nexusでの宇土冬真戦が怪我でキャンセルされており、約2年のMMA練習を経て、萱沼がどれだけアジャストできているかが勝敗の鍵を握る。
▼フェザー級 5分3R
糸川義人(TURNING POINT MMA)11位 2022年NBT同級優勝 4勝5敗
清水博人(DOBUITA)2025年NBT同級優勝 6勝1敗
本来ならこの日、ネオブラッドトーナメント優勝をかけてトミー矢野と戦うはずだった清水。矢野の怪我により不戦勝での優勝が決定。その清水に、ランカーとの対戦が用意された。
相手は2022年ネオブラ王者の糸川。現在、栁川唯人、敢流に2連敗中だが、そのタフネスさとハートの強さには定評がある。
ネオブラッドトーナメントでは、一回戦と二回戦でベストKO、準決勝戦では福里凱亜を相手にベストバウトを獲得と常に外れなしの試合をする清水。
小森真誉戦以来の勝利を手にし、存在感を示したい糸川にとっても不足のない相手と言える。
【プレリミナリーファイト】
▼フライ級 5分3R
平賀丈一郎(総合格闘技道場 CROWN)※プロデビュー
大鹿烈毅(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)※プロデビュー
プレリミナリーのフライ級では、元Krushフライ級王者・大鹿統毅の弟・烈毅がプロMMAデビュー。大鹿烈毅は24年6月の『RISE Nova』全日本トーナメント60kg級で優勝などキックボクシングで全国アマチュア3冠を達成。石渡伸太郎率いるPUGNUSからプロMMA初戦に臨む。
対する平賀丈一郎(総合格闘技道場CROWN)は粕谷優介の愛弟子。2025年東関東選手権Sクラスルールトーナメントバンタム級Aで優勝を果たしている。
▼フライ級 5分3R
天坂匡孝(サツキジム横浜)1勝1敗
平野洋太郎(JAPAN TOP TEAM)1勝
▼バンタム級 5分3R
小間駿史(ストライプル取手)1敗
近藤悠真(NO FACE GYM)※プロデビュー戦
▼ミドル級 5分3R
岡村寿紀(リバーサルジム川口リディプス)2敗
北 英将(暁道場)※プロデビュー戦























