▼第6試合 フェザー級MMA 5分3R
〇アクバル・アブドゥラエフ(キルギス/Al Munar Team/Tiger Muay Thai)
[3R 3分49秒 TKO]※レフェリーストップ
×イブラギム・ダウエフ(ロシア/Fight Club Akhmat/One Chance)
無敗のアブドゥラエフは158.75ポンドで計量失敗。タン・カイ戦に続きキャッチウェイト戦に。

アブドゥラエフはMMA12勝(11KO・TKO、1SUB)0敗、ONE4戦含め全試合をフィニッシュ勝利しているキルギスの強豪。 ボクシングベース、ムエタイのジュニア代表を経て、軍ではハンド・トゥ・ハンド・コンバットも経験。コンバットサンボも習い、MMAへ。
25年の1月の前戦ではタン・カイの持つONE世界フェザー級王座に挑戦も、計量失敗でノンタイトル戦に。5RにパウンドでTKO勝ちも戴冠ならず。27歳。

対するロシアのイブラギム・ダウエフは、MMA11勝1敗。デビュー2戦目で判定負けを喫したものの、その後はACA Young Eagles等で連勝し、ONEで3連勝中。マーク・アベラルド、マゴメド・アカエフ、ペドロ・ダンタスをいずれも判定で下している。24歳。

1R、両者軽快なステップを踏み、前手の右フックを多用。アブドゥラエフは右カーフ、右ボディストレート。ダウエフがダブルレッグに行くもこれは失敗。2度目のトライでロープに押し付け、テイクダウンに成功する。右手をマットに着いて上体を上げ、ヒジを打つアブドゥラエフ。バックをとりにきたダウエフにアブドゥラエフは立ち上がるが、ダウエフが持ち上げて両手をマットに着かせる。

ダウエフのバックコントロールが続く中、アブドゥラエフが投げの動きから離れることに成功。すぐにフックで攻め込み、テイクダウンに成功すると立ち上がってパウンドを落とす。ダウエフは下から三角絞め、そして腕十字へ。これも外したアブドゥラエフがパウンドを打つ。ドントムーブでリング中央に戻されたところでラウンド終了。

2R、左右フックを放つダウエフをジャブで下がらせるアブドゥラエフだが、ダウエフの右ストレートを被弾。シングルレッグに行くダウエフにアブドゥラエフはガブる。シングルレッグで粘るダウエフだったが、アブドゥラエフが逆にテイクダウン。
ガードのダウエフにアブドゥラエフは頭を胸につけながらのパウンド。上体を起き上がらせるとヒジ、パウンドを打つ。下からヒジを打つダウエフを抑え込み続けるアブドゥラエフ。単発ながらパウンドを打って行き、ラウンドを支配した。

3R、アブドゥラエフはいきなり後ろ廻し蹴りを繰り出し、キャッチしたダウエフがテイクダウンに行くもアブドゥラエフはすぐに立ち上がり、逆にテイクダウンする。ロープ際から中央に戻され、再びガードのダウエフの胸に頭をつけてパウンドを打って行く。立ち上がってパウンドを強打したアブドゥラエフは鉄槌の連打。ダウエフはシングルレッグもアブドゥラエフに押し潰される。ダウエフの下からの仕掛けも外し、パウンドを打って行くアブドゥラエフ。

残り約1分半でブレイク。スタンドに戻るとアブドゥラエフが左フック空振りからの右フックをヒットさせてダウンを奪う、すかさずパウンドの連打。一気にパウンドをまとめ、レフェリーストップを呼び込んだ。

アブドゥラエフは「本当にきつい試合でした。計量後のリカバリーも苦しくて。計量オーバーでベルトは取れてないが自分がチャンピオンでもおかしくないと思う。これからも頑張ります」と勝利者インタビューに応えた。


