▼バンタム級 5分3R
×合島大樹(ROOTS)6位 12勝10敗2分 61.45kg
[1R 4分12秒 KO]
〇後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA)17勝8敗1分 61.4kg
合島 復帰戦の時は非日常だったんで
後藤 1R目からフィニッシュしに行きます。
2020年から修斗、RIZIN、ONE、DEEPに活躍の場を広げ、さらに強さに磨きがかかった後藤が5年ぶりにPANCRASE復帰を果たす。迎え撃つのは、2024年に6年ぶりに復帰し、小原統哉、安藤武尊相手に2連勝中の合島。
勝ち方次第でタイトル戦線に浮上する一戦で勝利するのは、多彩な打撃テクニックで相手を翻弄する合島か? それともRIZINでトレンド・ガーダム、日比野“エビ中”純也をツイスターで葬った“極め力”を持つ後藤か? 後藤は『ONE Friday Fights 61』でロシアのイリアス・エジエフに3R リアネイキドチョークで逆転の一本負け後、11月のDEEPで、LFAで活躍し、コンテンダーズシリーズにも出場したマンド・グティエレスにスプリット判定負けでキャリア初の連敗を喫している。5年ぶりのPANCRASEで再起なるか。
(※以下、会見でのコメント)
後藤 TRIBE TOKYO MMAから来ました後藤丈治です。5年ぶりの“世界標準”PANCRASE、いい試合をします。
――相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちを教えてください。
後藤 合島選手は、プレッシャーをかけてくるのが上手な選手だなというところです。試合が決まった時の気持ちとしては、自分自身、相手は誰でもOKと伝えていたので、相手が受けてくれたということは、イコール、自分に勝てると思って受けてくれたんだなというふうに思ったので、その気持ちをしっかり折ってやろうと思いました。以上です。
――後藤選手、今回5年ぶりの参戦となりますが、パンクラスでの目標はどのように持っていますか。
後藤 一番は、今回すぐに試合を組んでくださるという動きをしてくださって、5年ブランクが空いたんですけど、5年前とは比べものにならないぐらい強くなっている自信があるので、それを証明したいなと思っています。
次の相手はランキング6位の選手でもあるんで、一番上のベルトっていうのももちろん見ていますし、いろんなチャンスをモノにするためには、自分の価値だったり実力をつけるっていうのがすごく大事だなというのも思っているので、目標としては、次の試合では、試合で自分自身をもっと強くしてやろうと、そういう風に思っています。
――海外選手との試合が続いたあと、今回、日本人選手との対戦になりますね。
後藤 正直、自分は日本人でバンタム級最強を目指してやってるんで、今日(相手は)会見にいないですけど、ちょっと覚悟が違うなと思っているので、そこを見せたいと思ってます。
――ONEでの試合後、専修大学でレスリングの練習をしていると聞いています。そういう個別のスキルアップの練習の成果はいかがですか。
後藤 専修大学のレスリング、すごく強い選手がたくさんいるので、技術的な部分を伸ばして頂いたというところと、一番は、気持ちの部分ですね。ずっと向き合って来たので、自分自身、出しきれていなかったポテンシャルがもっと出していける、そんな自信が今はあります。
――師匠の長南(亮)さんからは、何かアドバイスありましたか。
後藤『いつも通り殺せ』ぐらいのことを言われたっていう感じですね。
――後藤選手は打撃も強いですし、変形のツイスターなどの極め技も強いですが、今回はどんなムーブで沸かせてくれるのでしょうか。
後藤 打撃であれば、ちょっと一発当たったら終わるものを用意しているので、それの可能性もあると思っていますし、組みもあんまり日本では見たことがない、珍しいものを用意していますし、ツイスターも3連続あるかなと思っているので、いずれにしても絶対、完全決着で終わらせたいと思っています。
1R、サウスポー構えの後藤は左ハイ。オーソの合島も右ハイをガード上に返す。右ミドルは掴んだ後藤。足を抜く合島に後藤は左の奥足ロー! 左オーバーハンドを当てる後藤、合島の左の蹴りを掴んで崩す。右のかけ蹴りを見せる後藤は左フックも。ブロッキングの合島は、後藤のシングルレッグの入りは切る。
左ハイを入れる後藤。さらに左ストレートを上下に散らせる後藤。合島は右ストレートで前に。後藤も右前蹴り。合島の入りにシャープなショートの左を当てて合島をグラつかせると、フラつく合島に外を取って左ストレート! 試合を決めた。
後藤は「5年ぶりにPANCRASEに強くなって帰って来ました。僕はバンタム級日本人最強を目指しているので、まだまだ突っ走ります。上の選手、よろしくお願いします」と語った。