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【PANCRASE】三宅輝砂が中田大貴を初回TKOでフェザー級王座初防衛「9月RIZIN名古屋に」、栁川唯人が平田直樹に判定勝ち、田嶋椋が山木麻弥に完勝。平田旭が長岡をTKO、飯野が4年ぶり復帰戦勝利。岡田が中村下す、後藤が丸山をキムラ極める、51歳オノダマンが健闘も和田が判定勝ち

2025/06/01 13:06

▼フェザー級 5分3R ※両者コメント
×平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)2位・8勝4敗
[判定0-3] ※28-29×3

〇栁川唯人(K-PLACE)8位 2023年NBT同級優勝・7勝1敗

 PANCRASE参戦以降、遠藤来生、亀井晨佑、Ryoといったランカーを次々と撃破し、無傷の5連勝で王座決定戦の舞台へと駆け上がった平田。ベルト獲りに王手をかけた2024年12月のニューピア大会で、三宅輝砂に痛恨の敗北を喫した。27歳。

 対する栁川は、デビューから2連勝後のRyo戦で逆転一本負け。試合後にヒザの手術を行い、2024年9月の9カ月ぶり復帰戦で糸川義人に判定勝ち。12月の前戦では名田英平を組みで制圧し、最後はパウンドで1R TKO勝ち。現在2連勝中。24歳。

 前戦後、「強くなって帰ってくる」と唇をかみしめた平田。公務員(消防官)という安定を捨て、格闘技に人生の舵を切った栁川。ともにベースは柔道の組みだが、スタンドの打撃では柳川に武器が多く、組みの精度・極め力は平田に分があるか。

 三宅輝砂vs.中田大貴のフェザー級王座戦と同日の試合で、フェザー級の頂点を目指す両者の覚悟も交錯する注目の一戦となる。

 1R、ともにオーソドックス構え。栁川はジャブから右アッパーを見せる。平田はその入りに右を打ち降ろす。右カーフを当てた栁川が組むが、平田は左差しで首相撲に。右小手の栁川に、首相撲から首投げ狙う平田。残した栁川。四つでケージ背にする。左差しでたすきでクラッチする平田。ブレーク。

 右カーフを当てる栁川! さらにカーフ。その入りに右ヒザを返す平田。栁川は詰めて跳びヒザも。ここで組んだ平田がボディロックから首相撲、さらに四つから大内刈!

 そのままマウントを奪うと栁川は下から抱きつき。ケージお蹴って亀になる栁川に、平田はバックマウント。3者10-9栁川を支持。

 2R、先に前に出る栁川は左ローもローブローに。再開。左ボディストレート狙いから後ろ蹴りも見せる栁川。ともにニータップ狙い。ヒザ蹴りで前に出る栁川に、平田は詰めて組んでボディロックで崩すが右小手で残した栁川。両者立ち上がりも左で差して押し込む平田。右は肩から左は脇から差してクラッチして足技を狙う平田を突き放した栁川。

 スタンド。平田の入りに栁川は右ヒザ! そこに組む平田はボディロックで前に崩すが、ここも右小手で残す栁川。時折ヒザ突く平田だがブレーク。

 右から左ボディの栁川に、右を返した平田! しかし腰を落とした栁川のグローブタッチに応じて詰められず。3者10-9栁川。

 3R、右カーフ、右ストレートで前に出る栁川。さらに右ヒザも。それをキャッチした平田がテイクダウン! 腰を抱いて送り手を掴んで引き出してテイクダウン、マウントへ!

 下の栁川は頭を引き寄せてスペースを作らず。下からパンチも、平田も左前腕を喉下に押し付ける。ブリッジの栁川は抱き寄せるが、マットに叩きつけて剥がそうとする平田だが、栁川の抱きつきに強打を打てず。最後に剥がして鉄槌、パウンド連打の平田にフックガードに戻して跳ね上げる栁川。平田も立ち上がりを許さず、ホーン。

 判定は3-0(29-28×3)で1、2Rをオープンスコアでも取っていた栁川が3Rを落としながらも勝利した。試合後、栁川は「フェザー級1位になるかな、栁川唯人です。3月に消防士を辞めたんですけど、腹くくってコツココツやってきました。つまらない試合でしたが、次、ちょっとタイトルでいいと思う人、拍手をお願いします。ありがとうございます。UFCに行きたいので、皆さん応戦してくれたら嬉しいです」と語った。

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