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【BTC】ジャブ突くジョン・オルニドが熊崎夏暉に判定勝ち、山崎蒼空がザヒド・アフメドを完封、上田祐起のローブローで石井逸人戦はノーコンテスト、竹本啓哉が一本勝ち、Progress森戸新士がRNC極める、椿飛鳥が大脇征吾にポイント勝ち

2025/05/14 17:05

▼コメイン 58.5kg契約 5分3R
〇山崎蒼空(マッハ道場)58.5kg
[判定3-0] ※30-27×2, 30-26

×ザヒド・アフメド (インドネシア)57.75kg

 コメインでは、前回大会の国際戦で唯一勝利を得た山崎蒼空が、上田将年を破ったイ・ジュンヨンと対戦予定だったが、イ・ジュンヨンが右手小指を骨折して、試合出場が不可能に。元Black Combatフライ級チャンピオン越えをし、UFCへの道を切り開こうとしていた山崎の対戦相手は、日本国内の選手で交渉が進められていた。

 しかし、6勝無敗の新鋭の相手に応じることができる選手を見つけることはなかなかできず。2024年12月大会のチェ・スングクの時と同様にSNSで対戦相手の応募も検討されるなか、大会まで2週間を切った時点で今回のアフメドより、対戦に応じるという返答が届いたという。契約体重は58.5kg戦。

 アフメドは1999年2月生まれの26歳、インドネシアはスマトラ島パレンバン出身で日本に初めてやってきたのは3歳の時。その後、母国と日本を行き来し12歳になってから日本に移住を決めた。夜の9時を過ぎると蝋燭で灯を取る必要があったパレンバンのスラム出身のマフメドのファイティング・スタイルは打ち合い中心。侍マーク・ハントこと桑原清氏率いるteam侍で本格的に格闘技を始め、4年の経験を持つ。キック戦績は8戦7勝1敗(4KO)。地下格でキャリアを積み、本格的なMMAデビューが今回の試合となる。

山崎蒼空「急遽。試合を受けてくれたザヒド・アフメド選手、お願いします。明日は最高のパフォーマンスを見せるので楽しみしてください」

ザヒド・アフメド「(日本語で)自分は何もないですけど、一つだけできること、戦うこと。お願いします」

 1R、アフメドの右をかわしてシングルレッグテイクダウンの山崎がマウント、コントロールしてトップから肩固め狙。ヒザを抱えて防ぐアフメドはレッスルアップも、山﨑がダブルレッグテイクダウン。

 2R、早々にダブルレッグテイクダウンの山崎。パスガード、マウントにアフメドもケージを蹴ってブリッジ、パウンドに後ろを向きつつ、すぐに戻して凌ぐ。止められそうなパウンド、ヒジの連打をさせないアフメド。

 3Rも、アフメドの右を潜ってテイクダウンの山崎に、アフメドのは引き込み際にギロチンチョーク。ずらして首を抜く山﨑はケージに頭を押し込みパウンド。背中は着くアフメドだが、腰を懸命に切りフルガードに入れると、最後はブリッジ狙い。山﨑はパウンドもアフメドの粘りもあり仕留めきれず。

 判定3-0(30-27×2, 30-26)で山﨑が勝利。対戦相手変更もあったが、「足りないことばかり」と反省しきりだった。緊急参戦のアフメドも気持ちを見せた。

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