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【RIZIN】シェイドゥラエフと対戦する久保優太の勝算とは?「顔面を砕かれても、僕の心は一切折れなかった」

2026/03/04 21:03
 2026年4月12日(日)『RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA』(マリンメッセ福岡A館)で「RIZINフェザー級タイトルマッチ」として、18戦無敗の王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)に、久保優太(クボジム/BRAVE)の挑戦が決定した。久保は『榊原社長に呼び出されました』ほか自身のSNSで再戦の自信を語っている。その勝算はいかなるものか。 前戦は「試合後1カ月くらい船酔いしているような感じだった」  両者は2024年の大晦日以来の再戦。前回はシェイドゥラエフが久保を2R TKO。今回は王者シェイドゥラエフのベルトに久保が挑戦する。  久保の前戦は25年大晦日のカルシャガ・ダウトベック戦。アイポークによりダウトベックが試合続行不可能でノーコンテストとなったが、久保がカーフを効かせ、テイクダウンをディフェンス、スタンドでコントロールした内容だった。  シェイドゥラエフは25年5月にクレベル・コイケをKOしてRIZINフェザー級のベルトを巻くと、9月にビクター・コレスニックを1R TKO。大晦日に朝倉未来を1R TKOに下し、2度の防衛に成功している。  榊原CEOに呼び出された久保は冒頭、今回の再戦がフェザー級のタイトルマッチと決まったことを告げられると、「僕、勝ってチャンピオンになっちゃうけど、大丈夫ですか?」と、シェイドゥラエフ戦を語り始めた。  榊原CEOから、「あれだけボコボコにされて、半殺しの目にあって血だるまになって、多分、二度とリングに上がることすら憚られるぐらい確かにボッコボコにされたよね。人生で格闘家としてもあれだけタコ殴りにされたことは……あれだけやられると『もういいです』ってなってもおかしくないじゃない? だって、もう1回あんな目に遭わされる危険がある。普通トラウマになってそうじゃん」と、対戦相手募集に名乗りを上げた理由を問われた久保。  試合後、パウンドのダメージで「1カ月くらい船酔いしているような感じ」だったことも吐露していたが、「(恐怖は)ないですね。でも1月1日はお正月に車椅子を押されてましたから、もう最悪な年越しだったけど(もういいやとは)全然ない。逆に僕はあの試合で“いくつか結構ミスを犯しちゃっていた”のと、自分の実力不足だったり、もちろんシェイドゥラエフも強くなっていると思うし、僕がいろいろ選挙もあって弱くなってるんじゃないかとか、結構、心配の声があって。  前回のダウトベック戦、途中で終わっちゃったんですけど、僕は強くなっていることは証明できたと思うので。(シェイドゥラエフとは)本当に同じ展開にはならないですし、僕はもう勝機というか、勝路を見出している。(前回は)2Rでしたけど、自分の中ですごい手応えというか、弱点をいろんなものを見つけてきたんで、まあその辺をとても楽しみにしてほしいですね」と、前戦を経て、攻略に手応えを得ていることを明かした。  番組中にシェイドゥラエフからのビデオメッセージで、「4月12日にお会いできることを楽しみにしています。次の試合はユウタ・クボとの再戦になりましたが、正直なところ、また自分と戦うのはかわいそうです。ユウタ・クボ、今回は前みたいな打撃戦はせず、第一第二ラウンドで絞め技かトライアングルで早期フィニッシュします」とのコメントが流されると、久保の表情が一変。 「やっぱりあの顔を見ると、すごい手汗が……」とじわりと汗をかいた手のひらを広げ、「燃えるというか。もう僕あのちいかわの人形を見るだけでムカムカしてくる。いや最近本当、闘志に燃えてる。一昨年の大晦日以来、格闘技人生であんだけボロボロに、本当に自分の格闘技人生を否定された試合だったので、悔しくてもう練習しまくってました」と、落ち込むどころか、リベンジに向けて練習に熱が入ったという。 [nextpage] あの時は僕の完全なるミスだった  そのなかで、自身の試合と、その後のシェイドゥラエフの試合を分析。勝ち筋が見えてきた。 「あの試合ではもう開始1分10秒ぐらいでテイクダウンされてしまったので、あの時は僕の完全なるミスだった、あの試合は結果的に僕が立てずに終わってしまいましたけれど、本当あの日、作戦通りに行ったら、僕が一方的に勝つっていう世界線もあったと思う。それだけ自信はあったんで。  僕もやっぱり本当にただで負けるつもりで挑むわけではないんですね。K-1時代もずっと対日本人無敗で、野杁(正明)選手とか木村“フィリップ”ミノル君にも勝ってるジョーダン・ピケオーを日本人で初めて倒したのも僕なんで、必ずしっかりと相手を分析して戦う。前回の試合はシェイドゥラエフのデータが少なすぎたんで、今回はやっぱり、クレベル戦だったり、未来戦だったり、コレスニック戦だったり、僕の試合以降のいろんなRIZINでのシェイドゥラエフの試合とかも全部見ていて、本当に自分でやろうとしてきた戦略だったりとかが絶対ハマるなっていう正直、自信しかない」と、王者のデータが揃ってきているという。  それでもファンからは今回の再戦に「久保、正気じゃない」の声があがっている。  榊原CEOは、久保の対シェイドゥラエフ立候補に「どっかネジが緩んでないと、この選択はない」としながらも、「でもこの選択をこれだけ自信持って『もう1回、アイツとやってやる』って思える久保に俺は本当ベットしたいし、シェイドゥラエフよりも秀でた部分の打撃を持ってることって、俺は絶対的に大事だと思う。本当に勝つために必要な、自分の中での作戦とか戦略っていうのが2回目の久保には確実にある。ファイターとしてやっぱり最強の王者に負けないって思える、自分を信じれる力っていうのはすげえなと思って。その久保の生き様が見たい」と、期待を寄せた。  久保は、「あの試合後、確かに鼻も骨折し歯も折れて、もう顔面も折れてましたけど、なんか心だけは折れてない」「いろいろ悔しい気持ちはあって、負けたけど負けてないというか、あんな試合直後でも、まだ自分は格闘家というものを諦めてないなって感じた」という。  初戦で久保は、「タオルは投げないで欲しい」とセコンドの弟・賢司に告げていた。 「あれでちょっと炎上してしまって……BRAVE GYMの宮田(和幸)代表からタオル、というかバトンを僕の弟の久保賢司が奪って『絶対タオルは(投げないで)僕が責任取るんで』ってやったんですけど、僕は本当にあの試合もう、最後の本当に止められる1分1秒まで絶対、なんとか逆転する活論を見出すじゃないんですけど、本当にもがいていた」と、そのときを振り返る。  一方で、「後から映像を見返すとダメージで自分の打撃力が落ちてるなっていうのを見て悔しくはなった。でもそういった反省点とか、修正すべきところをしてしっかりと自分の格闘技を遂行できれば、全然勝ち筋はあるなと。過去一番強かったし、怪物であることは間違いないけど、シェドライフも人間なんで」と「反省点」が明確になった試合でもあったと語る。  スタンドでも組みのあるムエタイの経験も豊富な久保は、グラップリングも強い斎藤裕や高橋遼伍を下している。それは自分だけが当てて相手に当てさせない距離感と、いい形で組ませない、独自のフレームを作る首相撲ヒザをMMAで発揮しての勝利だった。  シェイドゥラエフとの初戦では、その距離のコントロールと攻撃の選択にミスがあったことを本誌の取材で明かしている。 「あそこでミドルを打って、ヒザ蹴り行ってしまって、距離が近くなってしまったことでシェイドゥラエフに簡単に懐に入りこませてしまった」と、テイクダウンを切りきれなかった場面を悔やむ。  そして寝かされてからもパウンドの破壊力が、想像を超えていた。 「1Rにハーフからのヒジがめちゃくちゃ効いて。これまでの選手では、パウンドに対しての恐怖はなかった。“パウンドを受けながらも立てる”と。あのときは“これをもらい続けたらヤバい”と試合中に感じた。冷静になって落ち着かなきゃとか、パウンドを防ごうと思ったら今度は極めが来るし 、どっちを優先して防ごうかとか思ってるうちにスペースができたけど、そこでもうダメージがありすぎた。  セコンドの指示で『ハイキックで逆転狙え』って言われたけど、2Rはダメージで体がついていかなかった。体力を削られてしまって、気持ちしか出すことができなかった」と、テイクダウンから立てず想定外の強いパウンドを被弾した時間を振り返る。  それでも、RIZINで唯一シェイドゥラエフ相手に2Rまで戦った久保は、「あの2ラウンドを経験できたことがすごい大きかった」と、自身の身体を持って、無敗のキルギス人を体感しデータを蓄積できたことが糧になったという。 「シェイドゥラエフは1Rで結構倒せちゃう試合が多いなか、2R目を経験できたから自分の中でも、パウンドの強さが想定外だったところとか、自分がこれまで経験したことがない効き方だったり──あの時、結構パニックになったんですね。そういった反省点とか、経験できたことがめちゃくちゃ大きいことなんで。本当に2度同じ失敗はしないです。逆にそのシチュエーション、そういう状況を作った上で自分がどう動くかっていうことを、この1年ちょっとでやってきたんで、あの経験は本当に良かった」 [nextpage] 「やるなら早い方がいい」(BRAVE宮田)  ダウトベックとの前戦では、サウスポー同士でカーフとヒザを効かせて打撃で攻勢に立つと、ダウトベックに能動的ではない、打撃を嫌っての組みを選択させた。そのとき久保は、ある程度まで組ませて力を使わせ、「疲れさせてから」最終的にテイクダウンを切っていた。  テイクダウンを切ること、崩されても背中を譲らず立ち上がること。これをサウスポー構えの朝倉未来の打撃をかいくぐり、何度も投げて殴って削ったシェイドゥラエフ相手に遂行する必要がある。  そして今回のLANDMARKはケージ仕様。シェイドゥラエフにとっては、UAEW以来、2年半ぶり。久保にとっては、24年3月の高橋遼伍戦以来のケージRIZINで、そのときは1R後半にダブルレッグで背中を着かされた久保が、蹴り上げでスペースを作り、3Rのニータップは久保がスタンドバックを許しながらもケージまで歩いてテイクダウンを防御している。  諸刃の剣となるケージをどちらが活かすか。  久保は「僕もケージでの試合は、2試合経験させてもらっていたり、BRAVE GYMの方でもケージの練習環境があったり、JTTも行かしてもらったりしているので」と、ケージでのテイクダウンディフェンスに自信。一方でシェイドゥラエフがケージレスリングで久保の動きをより制限させてドミネートする可能性もある。  BRAVE GYMの宮田和幸代表は、「ウチのストライカー出身のMMA選手では、久保君がやっぱり一番タックル切るのが上手いと思うんだよね。時間はかかったけど、ここに来て、そう簡単にはテイクダウンされないし、寝技になってもなかなか極められない」と、久保の組みの成長を評し、久保も「いまは結構余裕が出てきて、タックルの前処理よりも、(相手に)持たれた状態からの処理練習とかを優先的にやれる」と段階が変わってきているという。 「打撃はダメージで試合後すぐに練習できないときがあるけれど、寝技は試合終わった後でもすぐ出来るから、楽しみながら寝技の練習を続けるうちに、次の試合になったら必然的に上達してる」と、練習量がモノを言う寝技の動きに確かな感触を得ていることを語った。  宮田代表も、「以前はテイクダウンを切るのにいっぱいいっぱいだから打撃も効かせられなかったのが、打撃も当てるようになった」と、組みの進化がより打撃を活かしているとし、「ストライカーは練習だとブン回せないから必然的にグラップラー有利な練習になるけど試合は違う。久保君はとくに試合で強いタイプ。MMAファイターとして今、ピークじゃないかな」と、太鼓判を押す。そして「ストライカーとしては時間が経つと落ちてくる。久保君はMMAへの対応はもう今相当できているから、やるなら早い方がいい」と、打倒シェイドゥラエフに最高のタイミングだとした。  対オーソのシェイドゥラエフ戦では、サウスポー構えの久保はどんな位置取りと間合いを取るか。クレベル、コレスニック、朝倉戦で立ち合った王者の動きは、久保にインプットされている。そして久保の左の上下の攻撃は、シェイドゥラエフにとっても軽視できない武器となる。  久保は、「打撃ってもう本当に一発逆転が起こると思うんですね。僕はかつて憧れたミルコ・クロコップがやったようにハイキックもそうですし、倒せる武器がいっぱいあるので、パンチもそうですし、蹴りだったり、そういったその弱点を……ハイキックって言っちゃった(笑)、シェイドゥラエフの癖を本当は見抜いてるんで」と、絶対王者攻略の一端を語る。  しかし、今回、シェイドゥラエフは「ユウタ・クボ、今回は前みたいな打撃戦はせず、1Rか2Rで絞め技かトラアングルで早期フィニッシュする」と、久保が得意とする土俵に立たないことを予告している。  その言葉に、久保は「シェイドゥラエフは前回の試合でも僕を立ちの展開でも結構、上回ったみたいに言われてましたよね。だから立ち技にも自信があるらしい。自分もダウトベックと1Rであれだけの差があったわけじゃないですか。言うたらフェザー級のストライカーでは僕がナンバーワンだと思うんですよ。なので、そのナンバーワンストライカーの僕と是非、立ち技でもう足を止めて殴り合い、蹴り合い、どうですか。だって、シェイドゥラエフは『1日に3試合やってもいい』とか言ってるわけですから、絶対、僕からのこの殴り合い・蹴り合いは逃げないと思います。立ちだけでも彼が完全に圧倒するっていうところがやっぱり日本のファンの方も見たいでしょうし、是非シェイドゥラエフさん、立って殴り合って蹴り合って、めちゃめちゃ盛り上げましょう」と煽る。  新たなジャッジが適用される今大会では、よりフィニッシュに向かう姿勢が求められる。久保がグラウンドで凌いだときのブレーク、あるいは、シェイドゥラエフがより組み技でもハードヒットや極め急ぐときがあれば、そのスペースは久保にとっても動くチャンスになる。しかし、その際の打撃の強さ、丁寧な組み技も王者の持ち味のひとつだ。  久保は「もしシェイドゥラエフがビビってタックルに来て、殴り合い・蹴り合いを避けるようだったら、全然僕も対応できるんで構わないんですけど、せっかくならね、メイベントで是非、K-1とGLORYチャンピオンの僕を立ち技で完封して欲しいものですね」と、あらためて呼びかけた。 [nextpage] 挑戦できないでうずくまったら、格闘家なんてやらない  試合まで1カ月と少し、今後について「やることは変わらない。週2回、BRAVEでがっつり追い込んで。あとは自分の得意な部分を磨いて。試合直前に焦ってやっても強くならない。いかに怪我なく、これまでやってきたを信じてやっていくかが自分のスタンス」と、一夜漬けではない、積み上げた力と明確な戦略で、チャンピオンに向かうという。 「負けるつもりは全く、1ミリも無い。なんでそんなに『勇気がある』とか『怖い』とか『正気じゃない、ヤバい』とか、結構コメントついてるのか……、逆にそれで夢を叶えられない方が怖いです。夢を追いかけられなかったりとか挑戦できないでこうやってうずくまっちゃったら、格闘家なんて僕はやらないですね。  もう総合格闘技4年かな、僕は“最終章”と言って1回去年引退状態で、自分のキャリアをリスタートし始めました。昔はもうテイクダウンを切ることだけにフォーカスして練習したりとかしてましたけど、今はレスリングだったり、寝技とか総合を初めてから4年経ったから、今まで立ち競技しかやってこなかった自分の全てのスキルが上がってきて、技術体系がチャートで言うとしっかりしていて、今が一番強い時期だと思う。本当に進化した久保を見せていくので、当日僕がベルトを巻く姿を見てもらえたらなと思います。あれだけの敗戦があって、僕も自信がなかったらシェイドゥラエフとやりたいと手を上げなかったし、やっぱり絶対的な自信があるからこそなんです」  その言葉を受けた榊原CEOは、「シェイドゥラエフに勝てば、久保の首を取ろうと思って世界の強豪がまたRIZINに押し寄せる。“強い選手が強い選手が呼び寄せる”んで、久保も世界に名前を売るチャンスになる」と、鼓舞した。 「それだけ世界に注目されている選手だけに、やっぱり僕は日本としての強さを見せたいです。シェイドゥラエフがいつも『1日3試合やってもいい』みたいに言っていますが、それは本当に、日本人選手ナメめられてるなと。日本人の強さを僕は見せたい。  あの日、顔面を砕かれても、僕の心は一切折れませんでした。今回はそうはいかないぞと。絶対やられずに僕は勝つ。格闘技人生、僕は8歳から格闘技をやって、今年39歳になるのでその集大成、全てをシェイドゥラエフにぶつけて、一度破れた男が絶対にリベンジする。絶対勝って、目標だった、夢だったチャンピオンベルトを巻きたいと思います。一緒に戦ってくれたら嬉しいですし、新たな歴史を刻む瞬間を、共に味わってほしいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします。本当にアップセット、起こします!」──久保は“最強怪物”を攻略するか。 [nextpage] 榊原CEO「どっかネジが緩んでないとこの選択はないけど、再戦の久保に確固たる戦略と自信がある」 「久保本人はベルト取る気満々でしょうけど、だからシェイドゥラエフがベルトかけなきゃよかった、と思うかもしれない。久保は誰よりもシェイドライのことを肌身を通して感じてる。  シェイドゥラエフよりも秀でた部分を持ってることって、俺は絶対的に大事だと思うんだ。打撃力で言えば客観的に見て久保の方が上。当然グラウンドとか、テイク取ってからの展開とかは向こうの方が上なんじゃないかと思うけど、全てのことでアベレージで考えた時に。どこの局面を取ってもシェイドゥラエフの方がちょっと勝ってるよねっていう選手ではない。  僕らもマッチメイクする上で、顔見せ興行でシェイドゥラエフと誰かにせずに、やっぱりそこに勝負論がしっかりあって、本当に勝ちに行ける選手に福岡のメインは飾ってほしいなと思ってたんで、その中では本当に多くの国内外の選手たちがシェイドゥラエフの相手に手を上げてくれたことには本当に感謝もするし、その勇気に敬意を表するんですけど、今回は久保選手にかけます。本当に久保が覚悟を持って最強の王者に挑むその生き様に刮目したい。  どっかネジが緩んでないと、(シェイドゥラエフと再戦する)選択はないんだけど、でもこの選択をこれだけ自信持って『もう1回、あいつとやってやる』って思える久保に俺は本当ベットしたいし、漢気じゃない。ファイターとしてやっぱり最強の王者に負けないって思える、自分を信じれる力っていうのはすげえなと思って。その久保の生き様が見たいなと。  俺は久保にかけようと思った一つの理由は、これが再戦であること。1回あれだけの経験して、全然気持ちとしては折れてなくて、逆にあの経験を生かして──『いくつかのミス』と本人も言ったけど──いくつかのミスがなければ局面は変わっていたし、そこは自分の中で今反省していて、『そこさえ間違ってなければ、あの展開にならなかったし、自分には勝ち筋がちゃんと見えるんです』っていうのを明確に言ったんだよね。“とにかくもうここは負けてもいいんで、もう試合欲しいし、やらせてください”っていう感じじゃなかった。本当に勝つために必要な、自分の中での作戦とか戦略っていうのが2回目の久保には確実にある。  当然、1年何カ月で久保が言うように向こうも進化してるでしょう。圧力もスピードもあの時よりも増してるかもしれない。でも久保は、大晦日にダウトベックと相対して、ノーコンテストに終わったけど、完全に久保の展開で、どちらかというと久保が自分のペースでさばいている感じで。このままラウンドを進めば、久保がKOを取るなっていう展開に思えて“うわ、久保強くなってるな”っていうのはプロモーター目線で言うと感じ取れた。でも消化不良で終わってしまった。だから、そういう意味ではもうふつふつとしているものがあるわけですよ。やってやりたいって。  そこでシェイドゥラエフのこのタイミングで、この男なら──五分五分にはならないですよ。いいところ七対三。ひょっとしたらでも30パーセントくらいで、俺は久保がやらかすなっていうふうに思えたんだよね。淀みなくこの人が自信満々で話すし、やっぱり最初から(シェイドゥラエフに)飲まれててもしょうがないじゃん。2回目だから、ここは等身大に見えると思う。だから自分で幻想をデカくしちゃって“どうなんだろう、速いのかな、強いのかな、圧がどうなのかな”って分からないわけじゃない。もうある程度分かってる中で絶対、シェイドゥラエフの方が俺はやりにくいはずだと思うんだよね。  シェイドゥラエフはベースは打撃の選手じゃなくて、やっぱりレスリングと組みが主体の選手で、でも打撃にもそれなりにスピードもあるし破壊力もある。でも打撃で向き合った時には、この人(久保)の右に出るフェザー級の打撃のスペシャリストはRIZINにはいないんだよ。だから、どの局面で久保が何を見せるか知らないけど、期待感は持てる。やってくれるんじゃないかっていう」 宮田和幸BRAVE代表「シェイドゥラエフとやるなら早い方がいい。久保君は試合で実力を出せるのがすごい」 「多くの立ち技選手が離れるなか、久保君はMMAを続ける才能があった。空白の時間も週に4度はBRAVEにも来ていたし、いつもすごく考えてやっている。試合直前も反復練習をやって、それを試合で実行する。試合で実力を出せるのがすごい。練習で強いけど試合で出せない選手が半分くらい。久保君はその全く逆で、ちゃんと緊張してるけど試合で出せる。  シェイドゥラエフ戦は、ストライカーとしては時間が経つと落ちてくる。久保君はMMAへの対応はもう今相当しているから、やるなら早い方がいい。前回、シェイドゥラエフを一度経験しているのは大きい。“こんな感じか”というのが分かるし、びっくりはしない。  勝つとしたら一発で倒すか、ウチのジムだと原口伸も手を上げてたけど、レスリングで競り勝つなら伸しかいないし、打撃で勝負できるのは久保君しかいないと思う。チャンスはある」 【RIZINインタビュー動画】
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