▼第14試合 KNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×重森陽太(クロスポイント吉祥寺/王者)
KO 3R 0分24秒 ※右フック
〇ゴンナパー・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム/挑戦者)
※ゴンナパーが新王座に就く。

重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。2021年7月にはスアレックから勝利を収め、KNOCK OUT-REDライト級王者にも輝いた。2023年2月、悲願であったラジャダムナンスタジアム王座に挑戦したが、判定負けで奪取ならず。

2023年8月からはKNOCK OUTを主戦場にし、2024年6月にレンタを破り国内最強を証明。9月には『ONE Friday Fights』に初出場、シン・ドンヒョンにKO勝ちした。さらに10月はマルコス・リオスに延長戦で判定勝ち、11月にカンボジアでのクンクメールとの対抗戦でも勝利した。12月にはUNLIMTEDルールに初挑戦したが倉本一真にTKO負け。2025年4月のクンクメールで判定負けと連敗中。戦績は42勝(18KO)10敗6分。

K-1グループからの参戦となるゴンナパーは、タイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本を主戦場に。日本人キラーとして名を馳せ、2016年9月からK-1グループに参戦。2018年4月に佐々木大蔵を下して第5代Krushライト級王座に就き、3度の防衛に成功した。2020年12月のK-1で林健太を破り、第4代K-1 WORLD GPライト級王座に君臨したが、2021年7月の初防衛戦で朝久泰央に判定2-1で敗れ王座を失った。

2022年6月の『THE MATCH 2022』では白鳥大珠を1R2分42秒、右フックでマットに沈めた。2024年4月、1年8カ月ぶりにKrushで復帰戦を行い塚本拓真に判定勝ち。7月のK-1では与座優貴に1R2分30秒でKO負けを喫した。9月のKrushで体重超過はあったが上野空大を3RでTKO。2025年2月にKNOCK OUT初参戦を果たすと古村匡平に判定勝ち。戦績は117勝(26KO)31敗3分。

1R、重森がジャブ、前蹴り。ゴンナパーの左ミドルをかわしての右ミドル。ゴンナパーは前に出ていって左ミドル、左ボディストレート。重森は左へ動きながらヒジを狙う。ゴンナパーが左ミドルを蹴ると重森はキャッチしてのパンチを打つ。どんどん前へ出るゴンナパーに重森は左へ動きながらジャブ、右ミドル。ゴンナパーがワンツー、ヒザで前へ出ると重森は振り下ろすヒジで迎え撃つ。

2Rが始まってすぐ、ゴンナパーの左ヒザを上げてのフェイントからの左ストレートで重森がダウン。左ミドル&左ストレートで前へ出るゴンナパー。さらにヒジ、左ストレート、左カーフと重森を追い込んでいく。重森は右ミドル、前蹴りを返すもゴンナパーは左ボディストレートとヒジ。ロープを背負って右ミドルを蹴る重森だが、ゴンナパーが左右フック、ボディ、左ミドルで下がらせる。重森の横蹴りに飛び二段蹴りを繰り出すゴンナパー。


3R、ジャブを突く重森にゴンナパーは左ミドル、重森が右ハイを2発蹴った直後、ゴンナパーがテンプルへ右フック一閃。重森は硬直したように横倒しになり、頭部をマットに強打。ゴンナパーがKOでタイトルを奪取した。

ゴンナパーはマイクを持つと「皆さん、こんにちは。今日はとても嬉しいです。もう一度格闘技の世界へ戻ってこれて、もう一度ベルトを巻くことが出来て本当に嬉しく思っています。自分の体力が続く限り自分が出来ることを精一杯やり続けたいと思います」と語った。


