▼セミファイナル(第15試合)KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/王者)
KO 3R 0分46秒 ※右フック
〇森岡悠樹(北流会君津ジム/挑戦者)
※森岡が新王座に就く。

沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。

「KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝戦へ進出するも、森岡にKO負けを喫した。2025年3月に『MuayThaiOpen 50』で2RにKO勝ち、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座を獲得するも、4月にはONEの2戦目でマイサンカンに2度のダウンを奪われ1度は取り戻すも逆転ならず判定負け。戦績は29勝(11KO)11敗1分。

森岡はKNOCK OUTを主戦場とし、2023年に『スックワンキントーン』にてスーパーバンタム級トーナメントを全試合KOで制して自身初のベルトを獲得。8月にはK-1 GROUPとの対抗戦で内田晶を初回KOに仕留めて殺傷能力の高さを証明したが、9月に古木誠也に初回KO負けを喫した。2024年5月の『ONE Friday Fights 62』に初参戦すると、ペイマン・ゾルファガリにダウンを奪われる劣勢もノーモーションの右ストレートで逆転KO勝ち。
6月にシュートボクシングに初参戦するも山田虎矢太にTKOで敗れたが、「KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝に進出し、壱にKO勝ちで優勝。2025年4月にはREDバンタム級王者・乙津陸を初回KOに破った。戦績は19勝(11KO)10敗2分。
1R、まずはサウスポーの壱が左ミドル、すぐに森岡が右ミドル。壱が左ローを蹴れば森岡も右ローを返す。森岡は右ローを蹴っていき、壱は左ミドルを蹴って回り込む。森岡は壱の左ミドルに右フックを返してこれでダウンを奪う。
壱は立ち上がるとワンツー、森岡が襲い掛かり、左フックをヒットさせると壱の左フックをもらいながらも右フックでダウンを追加。左右フックで倒しにかかる森岡。壱も負けじと左を打ち返す。森岡は右ヒジも連打。両者左右フックを回転させてどちらが倒れてもおかしくない距離で打ち合う。


2R、森岡が右インロー、壱が右フックを放つと一瞬棒立ちとなった森岡だが、すぐに左右フックで逆襲。森岡が左フック、コーナーを背負った壱に右フックを見舞ってダウンを追加。壱は立ち上がると左ミドル、左右のパンチで前へ出ていく。森岡は右ヒジ。前へ出て逆転を狙いフックを繰り出していく壱。


3R、壱がいきなり仕掛けるが、右ストレートを空振りしたところに右フックをもらってまたもダウン。森岡はジャブ、左右フック。右フックで壱が後ろに倒れ、5度目のダウンを奪って森岡のKO勝ちとなった。

新王者となった森岡は「どうですか、皆さん。これがKNOCK OUTなんですよ。まずはキックを始めてからずっと教えていただいた先生、ありがとうございます」と周りの人たちにお礼。「KNOCK OUTの絶対王者になれるか分からないですけど、誰よりも面白い試合をする、そういう王者になります。絶対KO決着でKNOCK OUTを盛り上げるのでよろしくお願いします」と、王者としての方針を示した。


