KNOCK OUTvs.クンクメール5vs.5対抗戦2025年4月3日(木)カンボジア
▼大将戦 61kgタイトルマッチ 3分3R〇チョムラウン・クンクメール(カンボジア/クンクメール)判定×久井大夢(TEAM TAIMU)
1R、開始と同時にいつも通り飛び前蹴りで奇襲攻撃を仕掛ける久井は、前へ出て左ロー、左ハイ、ワンツーで一気に攻める。サウスポーのチョムラウンもフックを振り回し、左ミドルと左ストレート。久井はミドルをキャッチして相手のバランスを崩す。チョムラウンが左ヒジ、飛びヒザ、久井はステップでかわすと左ストレートで前へ出てくるチョムラウンにバックスピンキック。どんどん前へ出てくるチョムラウンだが久井はジャブでロープ際まで下がらせるとバックスピンエルボー。右の三日月を刺す久井。
2Rも久井はチョムラウンの左ミドルをキャッチして崩しに行く。ジャブから胴廻し回転蹴り、さらに左ローで転倒させる。チョムラウンのバックブローをノーガードでかわす久井。左ストレートでチョムラウンはこーなーへ吹っ飛ぶ。チョムラウンの攻撃を寸前でかわし、ジャブ、左ローを当てていく久井。左ストレートもヒット。チョムラウンはヒジ、右フック、バックブローも久井はかわす。そして左ストレートと圧倒した。
3Rも前へ出る久井がミドルをキャッチして崩しながら左ストレート。ジャブでけん制しての左ロー、ヒジで勝負をかけるチョムラウンに久井が回転胴廻し蹴り。チョムラウンが左フック。右の三日月を突き刺し、前へ出て攻勢を続ける久井だが、入っていくところでチョムラウンのパンチをもらい、自分は空振りが続く。左ミドルは完全にキャッチして崩しに行き、自分の攻撃へつなげる久井だがクリーンヒットを奪えない。左ストレートの連打で久井が最後まで前へ出て攻め続けた。
しかし、判定はチョムラウンの勝利。久井のアグレッシブよりもヒット数をとったか。これにより対抗戦はクンクメールの全勝に終わった。
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▼副将戦 63.5kg契約 3分3R〇メウン・メッカヘア(カンボジア/クンクメール)判定×重森陽太(クロスポイント吉祥寺)
1R、重森が右ハイ、左サイドキック、左ミドルと蹴りで先制。メウンは右ストレートを狙う。右ストレートと右ローをもらう重森は右ローを返していくが、メウンのワンツーが伸びるのかもらってしまう。重森の前蹴りでメウンが転倒、重森が右ヒジを打つとメウンもヒジを打ってくる。
2R、ジャブを突いていく重森は距離をとって戦うが、レフェリーが両者にアグレッシブを促す。重森の前蹴りをもらっても下がらず前へ出て右ストレートを打ってくるメウン。右ミドルをキャッチされてもすぐに右ストレートを打つ。重森は回り込んでの右ロー。アグレッシブに前へ出てワンツーを打つメウンに重森は下がる場面と組み付くことが多い。
3R、重森がワンツー、サイドキック、左ミドルで前へ出るがメウンは右ヒジ。ヒジから右フックを打つ重森にすぐヒジを打ち返しに来る強気なメウン。サイドキックでバランスを崩しに行く重森にメウンは飛びヒザ蹴り、回転蹴り、バックキック、バックブローと大技を連発。優勢を印象付けたか。
メウンが判定勝ちで日本の副将・重森も敗れるという結果となった。
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▼中堅戦 65kg契約 3分3R〇ソース・ヴアスネ(カンボジア/クンクメール)TKO 1R終了時×マサ佐藤(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
1R、ローの蹴り合いからソースが右ハイ。両者ゆっくりとしたペースの出足となるが、両者にレフェリーから注意が与えられる。右ストレートを伸ばしていく佐藤にソースが右ハイをヒット。佐藤は右オーバーハンドから前へ出ていくが、ソースが右ストレートで下がらせての右ハイ。ソースがジャンプして左ヒジを振り下ろすと佐藤が左側頭部から流血してドクターチェックを受ける。再開後、佐藤は右ローを連打していくが、ソースの右ハイでダウンを奪われる。
2Rが始まる前に佐藤にドクターストップがかかり、ソースのTKO勝ちとなった。この勝利により、クンクメールが3連勝で対抗戦の勝ち越しを決めた。
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▼次鋒戦 55kg契約 3分3R〇トーチ・チャナボルティ(カンボジア/クンクメール)判定×鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)
1R、気合い満点の表情をした鈴木は前へ出てのワンツー、トーチは前蹴りと左ミドル。ジャブ、ミドルキック、右ストレートでカウンターをとられる鈴木だが前へ出て右オーバーハンドを放って行く。よく動いて左ボディ、右ストレートを打つトーチは、鈴木が近付いてくると右ヒザを突き刺す。鈴木は接近して左右フックを打とうとするが、途中でトーチに組まれてストップされる。離れるとトーチが右ストレート、左フックを当てていく。
2Rも前へ出るが鈴木は先に蹴られる。ならばと組んでサバ折りで倒す鈴木だが、これはレフェリーから注意。蹴りを多用するトーチに飛び込んでいく鈴木をトーチは組み付いて投げる。トーチのカウンターのワンツー、右ミドル、左フックを浴びる鈴木。左インローから距離を詰めるもやはり組まれる。
3R、蹴りを出す鈴木にトーチも蹴りで応戦。鈴木が入ってくるところにジャブ、右ローを合わせて回り込むトーチ。鈴木のバックブローは空振り。入り込むも組まれて連打が出せない。右ローを蹴る鈴木にトーチはジャブ、踏み込んできた鈴木に右ミドル、そして組み付いて連打を止める。残り10秒、鈴木は右ストレートからの左右フック連打でようやくトーチをロープ際で捕まえたが、トーチも右ストレートを打ち返して終了。
判定を待つ間、両者とも笑顔を見せるがトーチの判定勝ちとなった。
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▼先鋒戦 57.5kg契約 3分3R〇コラマック・チャンラチ(カンボジア/クンクメール)判定×古村光(FURUMURA GYM)
1R、サウスポーの古村が前に出て左ロー、コラマックは右ヒザと右ミドルで対抗する。コーナーに詰める古村だが、レフェリーが「コーナーから出ろ」と指示して両者がリング中央に戻される日本ではない場面も。それでも古村が圧力をかけていくため、コラマックはコーナーを背負う。古村はそこへ強打を放って行くがコラマックはかわす。逆に右ストレートをヒットさせるコラマック。
2Rも圧をかけて前に出る古村が右カーフを蹴っていく。コラマックは左足を上げてかなり警戒している様子。レフェリーからコラマックにアグレッシブが促される。再開後、古村がワンツーで襲い掛かり、左三日月も蹴る。コラマックは右カーフ、古村が入ってくるところへ右ヒジを合わせ、フラついた古村は笑みを浮かべる。ワンツーで打ち合ったところでラウンド終了。
3R、互いがアグレッシブに動き出し、右カーフを蹴り合い、フックの打ち合い。コラマックはなんと胴廻し回転蹴りを放つ。コラマックの右ストレート、右フックが連続ヒットし、下がる古村へコラマックは右ヒジを打って行く。古村は左ミドルを蹴るもコラマックの勢いを止めるには至らない。 判定でコラマックが勝利し、対抗戦はクンクメールの先勝となった。