▼第3試合 キャッチウェイト(-55.34kg)ムエタイ 3分3R
×与那覇壱世(=壱/センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
判定0-3
○マイサンカン(タイ)

沖縄出身の与那覇(リングネームは壱・センチャイジム)は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。

6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。「KICKBOXING JAPAN CUPスーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝へ進出したが、決勝で森岡悠樹にKO負けして優勝を逃した。2025年2月の2度目のONE FF出場ではルー・イーフーに1Rに2度のダウンを奪われながらも2Rに左ストレートで逆転KO勝ち。ONEで2連勝を飾り「これからもまたONEの舞台に戻ってきて激しい試合をしたい。僕、ベストバウト製造機なので。いい試合をいっぱいします」とインタビューに答え、35万バーツ(約154万円)のボーナスを獲得した。

3月には『MuayThaiOpen 50』で2RにKO勝ち、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座を獲得している。戦績は30勝(12KO)10敗1分。

マイサンカンは2024年3月の『ONE Friday Fights 55』でONE初参戦、チョムパデットから判定勝ち。7月の第2戦ではフレディー・ハガティーからダウンを奪うも初回KO負けを喫している。

1R、サウスポーの壱はジャブを突いていきさっそくの左ストレート。壱の左インローで大きくバランスを崩すマイサンカン。壱は右縦ヒジを打ちつつ、ワンツー、アッパーを打って行く。マイサンカンは左フックを狙うが壱はかわす。
マイサンカンの右ミドルと壱の左ミドルの蹴り合い、壱は蹴り足をつかんで転倒させる。サイドに回りながらパンチを打って行く壱だが、ジャブに右ストレートを合わされてダウンを喫する。立ち上がった壱は打ち合いに行くが、すぐにゴング。

2R、壱が左ストレートをヒットさせるとマイサンカンもワンツーを打ち返してくる。激しいパンチの打ち合いからヒジも出す壱。組んでのヒザを混ぜつつ、パンチを出していく壱だが、左ボディからの右ストレートをもらって2度目のダウン。それでも立ち上がると打ち合いに行く壱。流血しながらもヒジをガードの隙間から打ち込む。左インローと左フックの壱。

3R、壱は左フックからの左アッパー、組んでのヒザ。逃げ切ろうとしているのか、マイサンカンはクリンチが多い。壱が左フックに返しの左ストレートでダウンをひとつ奪い返す。立ち上がったマイサンカンへ左ストレート、左インロー、左ミドル。マイサンカンは右ミドルを蹴り、距離をとる。前へ出る壱が右フックを打つとマイサンカンは右ヒジ。距離を詰めて逆転を狙う壱がコンビネーションパンチを打ち込むが、倒し切れず試合終了。

判定3-0でマイサンカンが勝利。壱の3連勝はならなかった。マイサンカンは「100%自信がありました。コーチたちはとてもよくサポートしてくれたのでパンチが上達しました」と勝利者インタビューに答えた。


