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【ONE】ロッタンが左フックで武尊に初回KO勝ち、野杁正明がタワンチャイにTKO勝ちで暫定王者に、若松佑弥が1RでTKO勝ち世界王座獲得、ペッディージャーがKANAに判定勝ちで王座防衛、ナビル・アナンがスーパーレックにリベンジ成功、吉成名高が一瞬のKO劇!青木真也が53秒勝利で「ちゃんと青木真也の花道を作ってください!」と涙の訴え

2025/03/23 15:03

▼第3試合 ONEフライ級(61.2kg)ムエタイ 3分3R
×ヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)
[判定0-3]
〇吉成士門(エイワスポーツジム)



 吉成名高の従兄弟である士門は名高と同じくジュニア時代からムエタイを学び、WPMFインターナショナルスーパーバンタム級王座やWMCインターコンチネンタルバンタム級王座など4つのタイトルを獲得。7月の『RWS JAPAN』ではウーコンに完勝し、ラジャダムナンスタジアムでスーパーフェザー級の7位にランクインすると、9月にはタイ国プロムエタイ協会ライト級王座も奪取。2024年12月20日の『ONE Friday Fights 92』でONE初参戦を果たし、リッティデットから見事TKO勝ちを奪った。長い手足から繰り出すパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザ全てで倒すことが出来る攻撃型ムエタイファイターだ。



“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。



 ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、4連勝(3KO)するもムアンタイ、タギール・カリロフに連敗。2024年6月のコムアウット戦で連敗を脱出したのも束の間、8月にコンスックに敗れた。11月のプンルアン戦ではダウンを奪われるも3Rに逆転KO勝ち。1月31日の『ONE Friday Fights 95』ではジャオスアヤイに2RでKO負けを喫している。戦績は90勝37敗3分(KO数は不明)。



 1R、士門はジャブ、サウスポーのヨードレックペットは左ローを蹴っていく。長いジャブを突く士門だが、ヨードレックペットは左のインローを当てていく。ヨードレックペットが入ってくるとヒザを突き上げる士門。ヨードレックペットの左ミドルをキャッチすると、払いながら左ボディを打つ。ジャブ、右ストレートで距離をとる士門。



 2R、さらに前へ出て距離を詰めてくるヨードレックペットに士門はヒザを突き上げ、ジャブを放ち、ヒジで迎え撃つ。右ストレート、ヒジ、ヒザと前へ出てくるヨードレックペットに一方的に当てる士門。ヨードレックペットはそれでも前へ出て左ボディストレート。ヨードレックペットは距離を詰めるも士門に攻撃を当てられない。



 3R、ヨードレックペットのパンチをもらって鼻血を出すが、士門はジャブを突いて左へ回り続ける。右ストレート、左アッパー、ヒザを左へ回り込みながら入れ続ける。一方的に士門がパンチを当て続け、ヨードレックペットは前へ出るもガードが精一杯で手が出ない。


 士門がヨードレックペットに何もさせない完封勝利。日本勢の3連勝となった。

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