キックボクシング
レポート

【ONE】ロッタンが左フックで武尊に初回KO勝ち、野杁正明がタワンチャイにTKO勝ちで暫定王者に、若松佑弥が1RでTKO勝ち世界王座獲得、ペッディージャーがKANAに判定勝ちで王座防衛、ナビル・アナンがスーパーレックにリベンジ成功、吉成名高が一瞬のKO劇!青木真也が53秒勝利で「ちゃんと青木真也の花道を作ってください!」と涙の訴え

2025/03/23 15:03

▼第1試合 キャッチウェイト 132ポンド(59.87kg)キックボクシング 3分3R
×スリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ)
[判定0-3]
〇龍聖(Team KNOCK OUT/ISKA世界スーパーフェザー級K-1ルール王者)



 龍聖は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで多くの経験を積んで2019年4月にプロデビュー。2021年10月にはKNOCK OUT-BLACKフェザー級初代王座に就いた。RIZIN、巌流島でも勝利し、2023年3月にはラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者ペットセーンセーブと対戦し延長戦でダウンを奪って勝利。6月にはチュームーシーフーにダウンを奪われるも延長戦で逆転勝利、12月にはファク・スアレスをKO。



 2024年4月にSBの川上叶に判定勝ちとデビュー以来の無敗記録を更新していたが、6月に久井大夢に判定負け。デビュー以来の無敗記録が「17」で途絶えた。12月にブライアン・ガビオに判定勝ちでISKA世界スーパーフェザー級(K-1ルール)王座を獲得。



 スリヤンレックはラジャダムナンとルンピニーの2大殿堂でランキングに名を連ねたほか、タイのテレビマッチである『ワンソンチャイ』フェザー級王者の肩書を持つ。パンチを得意とするハードパンチャーで、激闘派ファイターとして名を馳せ、2019年12月のK-1名古屋大会に初来日。当時K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹と対戦。合計3度のダウンを奪われて判定で敗れるも、そのたびに立ち上がって武居に反撃。3R終盤には猛反撃に出て武居をヒヤリとさせた。



 2020年2月にも再来日したが、軍司泰斗に判定で敗れている。ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 25』から参戦し、タイ人を相手に4勝2敗。2024年9月にジャオスアヤイに判定負けも、2024年1月にタン・ジンを2RでKO。



 1R、
龍聖は左インロー、左ミドルを蹴り、スリヤンレックのローは空振りさせる。龍聖は右カーフと左三日月の両方で攻めていく。龍聖の右カーフでスリヤンレックは一瞬フラつく。龍聖は飛びヒザ蹴りも発射。龍聖がロープに詰めて飛びヒザ蹴り、左三日月。左ハイもかすめる。スリヤンレックは右ボディを返すが、龍聖が有効打も手数も多かった。



 2R、スリヤンレックは右フック、右ボディを思い切り振ってくる捨て身の戦法。龍聖はテンカオを合わせる。ジャブを突く龍聖にスリヤンレックは左右フック、右アッパーも思い切り振り抜く。ジャブを連続で突く龍聖。左右ボディでスリヤンレックが龍聖をロープに背負わせるが、頭を振ってすぐに脱出。右カーフでスリヤンレックは大きくフラつく。右カーフでグラつかせ、右ハイもヒット。スリヤンレックが下がる。それを三日月蹴り、飛びヒザで追い込む龍聖。



 3R、右カーフ、ジャブをついて右へ回り込む龍聖にスリヤンレックは左右フックを振り回して前進。龍聖は左ボディ、ヒザでボディを攻める。左ミドルを蹴りながら下がる龍聖、スリヤンレックが突っ込んでくると左フックを合わせてスリヤンレックを前に転倒させる。それでも前に出てくるスリヤンレックに龍聖は左ハイ。



 判定は3-0で龍聖が勝利。日本に先勝をもたらした。

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