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【UFC】平良達郎がUFCと契約!「契約する事が目標ではない、UFCでベルトを巻くために今を生きている」──4.30オクタゴンデビューでどうなる? フライ級戦線

2022/02/05 11:02
 プロアマ通じて無敗(アマチュア10戦10勝、プロ10戦10勝)の快進撃を続ける平良達郎(Theパラエストラ沖縄)がUFCと契約したことを2月4日(日本時間5日)、マネージメント会社であるIRIDIUM Sports Agencyがinstgramで「SIGNED UFC」と発表した。  日本時間の朝6時前に、UFCとの契約の報告を受けたパラエストラ沖縄の松根良太代表は「4日にIRIDIUMのジェイソン・ハウス代表と平良が面会し、急転直下、サプライズ的にジェイソンさんが話を持ってきてくれたようです」と経緯を語った。  平良の注目のオクタゴンデビュー戦は、4月30日(日本時間5月1日)に米国ラスベガスUFC APEXで開催の「UFC Fight Night」になる予定で、4試合契約。  同大会では、キルギス人及びペルー人史上初のUFC世界王者ワレンチナ・シェフチェンコの姉アントニーナ・シェフチェンコとコートニー・ケイシーの女子フライ級戦、ドナルド・セラーニvs.ジョー・ローゾンのライト級戦なども予定されている。 【写真】現修斗世界バンタム級王者・岡田遼とともにラスベガスで出稽古中の同フライ級王者・平良達郎(右)。このUFC APEXでオクタゴンデビューを迎える(写真提供・松根良太)  松根氏によると、平良は「脳や目の検査等々、メディカルチェックで忙しくしており、まだ深くは話せてないのですが、ただただ驚いてる様子です」と、早速、UFCデビューに向けての準備に入っているようだ。  現在、平良はUFCのホームであるラスベガスの「エクストリーム・クートゥアー」にて、現修斗世界バンタム級王者・岡田遼(※パラエストラ千葉所属、3月21日に安藤達也を相手に防衛戦)とともに出稽古中。  2人はジェイク・シールズ、アルジャメイン・スターリング、コディ・ガーブランド、パッチー・ミックスら強豪とも肌を合わせている。  1月22日(日本時間23日)には、カリフォルニア州アナハイムで行われたUFC世界フライ級選手権試合でデイブソン・フィゲイレード(ブラジル)がブランドン・モレノ(メキシコ)から王座を奪還する試合もパブリックビューイングで観戦。チームメイトのモレノが惜敗した試合を熱い視線で見届けた。  YouTubeで平良は、「フライのタイトルマッチが面白くて見入っちゃいました。こっちに来て思うのは、いろんな強い選手がいるってことで、その中でUFCのトップどころというのはほんとうに凄い。日本にいるときはちょっと軽く見ていたというか。練習頑張ったらいけるだろうと。でもアマチュアでも強い選手もいて、あらためてUFCのトップの2人の試合を見たら、“これ相当、腰とか強いんだな”とか“立つの上手い”とか、日本にいるときより食い入るように見ました。レベル高いなって」と、その感想を語っている。  その平良の練習について、岡田は「俺が見た達郎のスパーは、UFCで結構強い選手から、『あれどうやってやるの?』と聞かれてました。“コイツめっちゃ強いー、でもフライ級選手はやっぱり扇久保さんの方が強いな”と感じることも多い」とコメントするなど、手応えも感じているようだ。 (C)Zuffa LLC  現在のUFCフライ級ランキングは下記の通り。果たして、平良はどんなマッチアップでランキング入りを目指すか。平良のUFCデビュー戦の1週間前には、元RIZINバンタム級王者で14位のマネル・ケイプが、13位の“チベットの鷲”ス・ムダルジと対戦することも発表されており、注目のフライ級戦線となりそうだ。 [nextpage] 日本人ファイターの新たな道のりを作れるように ◆UFC世界フライ級ランキング(※2022年2月4日時点) 王者 デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)21勝2敗1分1位 ブランドン・モレノ(メキシコ)19勝6敗2分2位 アスカル・アスカロフ(ロシア)14勝0敗1分 ※3.26 カラフランスと対戦3位 アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)24勝5敗4位 アレックス・ペレス(米国)24勝6敗 ※2.12 シュネルと対戦5位 ブランドン・ロイヴァル(米国)12勝6敗6位 カイカラ・フランス(ニュージーランド)23勝9敗 ※3.26 アスカロフと対戦7位 ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)17勝3敗8位 マテウス・ニコラウ(ブラジル)17勝2敗1分 ※3.26 ドボジャークと対戦9位 マット・シュネル(米国)15勝6敗 ※2.12 ペレスと対戦10位 ダビッド・ドボジャーク(チェコ)20勝3敗 ※3.26 ニコラウと対戦11位 アミール・アルバジ(スウェーデン)14勝1敗12位 ティム・エリオット(米国)17勝12敗1分 ※3.5 ウランベコフと対戦13位 ス・ムダルジ(中国)14勝4敗 ※4.23 ケイプと対戦14位 マネル・ケイプ(アンゴラ/ポルトガル)17勝6敗 ※4.23 ムダルジと対戦15位 タギル・ウランベコフ(ロシア)13勝1敗 ※3.5 エリオットと対戦  現修斗世界フライ級王者の平良は22歳。陣営は「2022年『沖縄から、日本から、世界の頂点に!』を合言葉に日米のチームが一丸となって、『3年以内に日本人初のUFC世界王者を目指す』」と目標を掲げている。  今回のUFCとの契約決定を受け、松根代表は、「修斗の強さを世界に知らせる機会がようやく巡ってきた事を嬉しく思います。修斗で育てていただいた、坂本一弘さんをはじめ、ここまで導いて下さった全ての皆様に感謝します。『契約する事が目標ではない、UFCでベルトを巻くために今を生きている』と話す平良達郎を全身全霊でサポートして参ります。そしてこの先、勝利を重ねる事によって日本人ファイターの新たな道のりを作れる様、尽力して参ります。皆様引き続きご期待、応援よろしくお願いします!」と、チームの意気込みを語っている。  Z世代の“スーパーノヴァ”として平良は、日本人(アジア人男子)初のUFC世界王者への修羅の道を、遂に進む。
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