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【BTC】須藤が竹内に腕十字極めてProgressフェザー級王者に! 神龍誠がメネギンにポイント勝ち。MMAでガーダムが竹本に判定勝ち、寒天マンとハンギは痛み分け、山崎がジュンウをTKOで6連勝、ジュンヨンが上田に判定勝ち、Progress 大脇が中島にチョイバー極める、ボグダノフが二之宮に一本勝ち

2025/02/26 17:02
【BTC】須藤が竹内に腕十字極めてProgressフェザー級王者に! 神龍誠がメネギンにポイント勝ち。MMAでガーダムが竹本に判定勝ち、寒天マンとハンギは痛み分け、山崎がジュンウをTKOで6連勝、ジュンヨンが上田に判定勝ち、Progress 大脇が中島にチョイバー極める、ボグダノフが二之宮に一本勝ち

(C)ゴング格闘技/Breakthrough Combat

 2024年10月の旗揚げ大会12月の第2回大会に続き、2025年2月26日(水)午後6時30分から『Breakthrough Combat03』(THE1.TV配信)が開催された。

▼第8試合 Progressフェザー級王座決定戦 5分3R
×竹内 稔(カルペディエム三田)65.45kg
[2R 3分27秒 腕十字]

〇須藤拓真(X-TREME EBINA)65.4kg

「Progressフェザー級王座決定戦」として、竹内稔(カルペディエム三田)と須藤拓真(X-TREME EBINA)の対戦が決定した。

 竹内稔は、2023年のADCCアジア&オセアニア予選の66キロ級で準優勝と日本人トップの結果を残すと、2月の『CHALLENGER SERIES』第1回大会で、GLADIATORバンタム級王者の竹本啓哉を2分弱で必殺のアナコンダチョークで下し、初代PROGRESSフェザー級チャンピオンの座に就いている。

 5カ月後の『Gladiator Challenger Series02』では上久保周哉を相手に初防戦に臨んだが、必殺のアナコンダチョークを凌がれ、トップ奪取のポイントを献上、ベルトを失った。


(C)Breakthrough Combat

 新チャンピオンとなった上久保がLFAと契約し、2025年に入りビザ取得の見込みが立ったことで本格的なLFAデビューに向け、同王座を返上。前王者の竹内と須藤の間で、『Breakthrough Combat 03』にベルトが賭けられることとなった。

 須藤はMMAでも7勝3敗のレコードを持つが、Level-Gでライト級王者となり、今成正和をトーホールドで破るなど国内最強の組み技師でもあり、前回の『Breakthrough Combat02』では、中島太一を足で極めるブルドッグニーバーでタップを奪っている

 Breakthrough CombatにおけるProgressマッチは前回大会のようにグラップラー×MMAファイターの対抗戦に代表されるようにMMAファイターがMMAで強くなるためのグラップリングという側面を持っている。と同時に、組み技の世界最高峰ADCCにおける、後半のポイントルールを戦ううえでの攻守テイクダウン、スクランブル力を養う上でも有効なルールといえる。

 とはいえアナコンダで常に一本を狙う竹内と、前回大会でブルドッグ・ニーバーという秘技で中島太一を破った須藤の対戦は、ずばり極め合いが期待されている。


(C)Breakthrough Combat

 互いに首、足という明確な標的を持ち、対戦相手が百も承知しているなかで取り切るマスター・オブ・サブミッション同士の対決。

 引き込み上等の須藤に対し、竹内は足を狙われるポジションで首を狩りに行くことができるのか。グラップラー×MMAファイターの対決で見られた攻防とは一味違った純粋グラップリング及びサブミッションの国内最高峰の技術戦が期待される。

 試合に向けて竹内は、「最近グラップリング界で目覚ましい活躍を見せている須藤選手と対戦できることを、とても嬉しく思います。前回の試合では、対戦相手の中島太一のセコンドについていましたが、とんでもない技を目の当たりにしました。また、今成さんに足関で一本勝ちしており、最近の活躍は本当に脅威です。自分も一本勝ちを狙うスタイルなので、今回の試合は間違いなくスリリングで見応えある試合になるはずです」とコメント。

 対する須藤は、「竹内選手といえばアナコンダチョークが代名詞の首刈り族。自分は足関節が好きなレッグハンターなので、特化型同士の対決になります。前回、MMAファイターの中島選手は挑戦者という立場で、グラップリングで戦ってくれました。そんな中島選手の気持ちに応える為に、相手の土俵である立ち技の攻防に付き合ったつもりです。

 今回はタイトルマッチで相手は元チャンピオン。自分が挑戦者のつもりで戦います。竹内選手が相手なら引き込みポイントを守り切る戦いではなく、挑戦者であるこちらのフィールドで、足の取り合いで戦ってくれると信じています。グラップリングの面白さが視聴者に伝わるような、バチバチの極め合いをしましょう!」と呼びかけている。

 1R、竹内から先にダブルレッグテイクダウンで2P、下の須藤は三角、腕十字狙いから足を手繰ろうとするが潜らせない竹内。須藤がギロチン狙いから立ち上がり1P。再び竹内がダブルレッグでテイクダウンして2Pを追加。ケージ際で須藤は腕十字狙い。竹内が立ち上がり、そこで須藤もスクランブルの1P。初回最後に竹内がシングルレッグも須藤がスタンドで凌いでゴング。竹内にとっては力を使った初回に。

 2R、引き込んだ須藤、スイープからテイクダウンでトップになって2P。そこにカウンターのギロチン狙う竹内は、オモプラッタからフットチョークを狙う。竹内のアームドラッグを切った須藤は、パスを狙いながらストレートフットロックも、竹内もすぐに足を抜き立ち上がりトップから攻め。


(C)Breakthrough Combat

 須藤の足関節の手繰りを警戒する竹内は足を引いて頭を下げる形に。須藤はガードから腰に足を乗せて、自身の左足で脇下から煽り、左手を竹内の頭後ろに回して引き寄せると、竹内の左手を掴んで後方に送って一気に右足を越えて四角に右手を突っ込んで防御する竹内の右手を内側に流しながら、左手で右足首を掴んで三角に組み直した須藤。最後は右腕を伸ばして十字を極めてタップを奪った。

 須藤はフィニッシュについて「自分の足関節を警戒しているからゆえの極まった技だったと思います。この技も一緒に準備しました」と語り、「ベルトを獲ることは強い人とやる通行手形。今後、長谷川さん、海外から強い選手をお願いします。MMAも引退したわけではなく、柔術もグラップリングも並行してやっていくので、MMAも強い選手とのオファーお待ちしています」と語り、ボーナス70万円も獲得した。

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