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【BTC】須藤が竹内に腕十字極めてProgressフェザー級王者に! 神龍誠がメネギンにポイント勝ち。MMAでガーダムが竹本に判定勝ち、寒天マンとハンギは痛み分け、山崎がジュンウをTKOで6連勝、ジュンヨンが上田に判定勝ち、Progress 大脇が中島にチョイバー極める、ボグダノフが二之宮に一本勝ち

2025/02/26 17:02

▼第3試合 Progress60kg契約 5分2R
〇神龍 誠(日本/神龍ワールドジム)60.25kg
[ポイント4-1]
×エリック・メネギン(ブラジル/IGLOO)59.8kg

 国内ではDEEP、米国ではCFFCフライ級王者となった日本MMA界最強のフライ級ファイターの一角である神龍はreakthrough Combat初出場。Progressルール初参戦となる。


(C)Breakthrough Combat

 神龍サイドからは1月の早い段階でProgress出場の要望が届いていたが、RIZINフライ級王座に挑むワールドクラス・ファイターの参戦は、2025年春の国内MMAの動向に大きな影響を与えるため、BTC主催側は、「出場していただけるのは非常に嬉しいですが、周囲の調整は神龍選手サイドで行ってもらえますか」と返答。それでも神龍から「出たい」と連絡が届き、今大会の出場が決定したという。

 対戦相手については、Level-Gを主宰する高橋サブミッション雄己に相談したところ、「かなり面白い試合になるはず」とメネギンを推薦。所属のIGLOO柔術の斎藤穂高代表に連絡したところ「ほぼ即答で」快諾、両者の対戦が決定した。

 メネギンはマリアナ諸島及び、環フィリピン海地域で最もステータスの高いマリアナス・プロ柔術を制し、2024年7月の『KIT9』の賞金トーナメントで優勝。9月のSJJJF全日本選手権ではアダルト黒帯フェザー級決勝で八巻祐との激戦で勝利し優勝すると、SJJIF ワールドではライトフェザー級準優勝。

 JBJJF全日本柔術を含め道衣柔術でも結果を残し、ノーギでは全日本2位、Gladiatorカップでも優勝するなど両分野で日本のトップといえるグラップラーだ。「自然と動く。考える前に身体が動く」という高橋に対し、三角絞めという必殺のサブミッションを持つメネギン。

 神龍は大晦日の前戦で元Titan FC二階級王者のホセ・トーレスと接戦。イーブンで迎えた最終回にフィニュシュを狙って2度の足関節で下になり判定負けを喫している。

 Progressルールは「打撃の無いMMA」「MMAで強くなるためのグラップリング戦」とも呼ばれ、テイクダウン=2P、リバーサル=2P、スクランブル=1P、バックグラブ=2P、相手が引き込んだ場合=2P、テイクダウン後のコントロールではボディロック禁止など、MMAで片腕や身体で相手をコントロールして殴ることや、トップを奪うことに重きが置かれている。

 Progressルールならではのポイント制のなかで、レスリング出身MMAファイターの神龍がどんな動きを見せるか。メネギンの動きにどんな影響を与えるか。非常に楽しみな異種格闘技交流グラップリングマッチとなる。

 初のProgressルール挑戦となる神龍誠は、「今回新たな挑戦として、プログラップリングに挑みます。対戦相手も寝技のトッププロと聞いていますが、極めに行きます。応援よろしくお願いします」と、一本勝ちを予告(※神龍インタビュー)。

 対するエリック・メネギンは、「RIZINのトップ選手を相手に自分の柔術を試せるのは嬉しいし光栄です。配信を視聴してくれる皆さんが楽しめるような試合をしたいと思いますので応援よろしくお願いします」とのコメントを主催者を通じて寄せている。

 1R、メネギンの2度の引き込みを切る神龍だが、3度目の引き込みに。上の神龍が2P獲得。メネギンの送り手を両手でつかむ神龍に、メネギンはヒツプスローからバック狙い、ここでトップ中央に戻った神龍、下のメネギンはスクランブルで立ち上がり1P。

 2R、引き込みのメネギン。神龍は2P獲得。下のメネギンはヒップスローから煽って神龍に片手をマットに着かせてその際で腕を越えて三角絞め! しかし神龍は腕をクラッチして防御。メネギンの三角狙いを防ぎ、ボディロックせずに、メネギンの煽りを凌ぎ、残り30秒を切つて片足を抜いてハーフから肩固め狙いでホーン。ポイント4-1でしっかり勝利した。

 試合後、神龍は「面白い試合できなかったです。柔術のトップで上手かったし、これ以上行きすぎると取られる感覚でした。それでも自分が。取らなくちゃいけないのにダメでしたね。寝技もしっかり強くなって、いま打撃も強化しているので、今年のRIZINフライ級GP優勝します」と語った。

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