▼第3試合【宝仙堂の凄十 presents】K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント準々決勝(2)3分3R延長1R
〇フェン・ルイ(中国/星武創新ファイトクラブ/CFP)
判定2-0 ※30-29×2、30-30
×マッティア・ファラオーニ(イタリア/Fight1-S.gabriel)
※ルイが準決勝へ進出。
ルイは2018年中国散打選手権大会優勝、2019・2023中国散打選手権大会準優勝、2022年中国散打選手権大会第三位などの実績を持つ。リュウ・ツァーとは2021年の『武林風』で対戦し、ツァーのカーフキックをディフェンスしたルイが左ボディ、右ストレートで崩して勝利をものにしている。ヘビー級ながらスピードとテクニックがあり、旧K-1時代の4タイムス王者アーネスト・ホーストを彷彿とさせる選手だという。身長187cm、10勝(2KO)無敗の29歳だ。
ファラオーニは“トルネードマジシャン”の異名を持ち、アマチュア時代の2013年10月にブラジルで現UFC世界ライトヘビー級王者&GLORY二階級制覇王者のアレックス・ペレイラとWAKOタイトルマッチを争った経験を持つ(判定負け)。プロデビュー後は着実に勝利を重ね、2023年11月にイタリアのキックイベント『OKTAGON』でボクダン・ストイカからフグトルネード(下段後ろ廻し蹴り)でダメージを与え、後頭部への飛び後ろ廻し蹴りでTKO勝ち。2024年3月はイタリアでK-Jeeを破り、6月はダヌット・フルドゥクから勝利している。重量級にして、ニックネーム通りに回転系の技を得意としており、戦績は28勝(13KO)4敗。188cmの33歳。
1R、最初に放ったファラオーニの左インローがローブローとなり試合中断。再開後、左フックと右ストレートを打つルイにファラオーニは左奥足ロー。ルイの右フックにファラオーニが下段後ろ廻し蹴りを合わせるが、ルイのパンチが後頭部に当たってしまい中断。再開後、前へ出て左フックを狙うルイにファラオーニは上段後ろ廻し蹴りも不発。ルイは右カーフ、両者クリンチ状態からフックを打ち合う。
2R、ルイが右カーフを蹴るとファラオーニは左右フックで応戦。ルイは右カーフを狙い撃ちにし、左右ボディ、左フック。ファラオーニも左フックで反撃。フックの打ち合いからルイが右カーフ。右と右の相打ちが両者同時にヒットし、互いの顔がのけぞる。ファラオーニは胴廻し回転蹴りを放ったが当たりは浅い。逆にルイは右の強打。
3R、ルイはジャブから右ロー、ファラオーニはステップで回り込みながらカウンターを狙い、左ローを蹴る。ルイは前へ出てジャブから右ロー。ルイの左フックがヒット。かなり疲れが見えるファラオーニだが、右ローからの後ろ廻し蹴りをヒットさせルイに尻もちをつかせた。