▼第9試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R
〇中島千博(POWER OF DREAM)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×ダニール・エルモリンカ(ベラルーシ/Gridin Gym)
※本戦の判定は30-30×3。
中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2022年1月「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』では笠原友希に判定負けを喫したが、12月の初防衛戦では西元也史に判定勝ちも、2023年9月の2度目の防衛戦で髙橋直輝に敗れ王座を失った。怪我により約1年ぶりの復帰戦となった9月、村越優汰を判定で破った。戦績は9勝(5KO)4敗。
エルモリンカは同門のダニラ・クワチと同様にスイッチで構えをチェンジしながら戦い、左ミドルキック、左ボディブローを得意としている。ベラルーシのキックボクシングイベント「BFC」で活躍し、今回K-1に初参戦を果たす。身長173cmで戦績は9勝(7KO)4敗。
1R、前に出ようとするエルモリンカを前蹴りでストップする中島。エルモリンカは右ローを連打する。中島はジャブ、前蹴り。顔面前蹴りも放つ。コーナーを背負いながらも前蹴りと左ミドルを蹴る中島に、エルモリンカは左ボディから左右フック、中島もここで打ち合う。パンチで前に出るエルモリンカも中島は前蹴り、後ろ廻し蹴りと蹴りで対抗。
2R、ローの蹴り合いから中島は前蹴り、前足でのハイキックと蹴りを多用。これにエルモリンカも左ミドルで応戦。左ミドルハイを蹴っては離れる中島に、エルモリンカもミドルを蹴ってからパンチにつなぐ。蹴り合いが続く中、右ストレートを伸ばしてヒットさせるエルモリンカ。中島はクリーンヒットを許さず打ち返しもしているが、パワーでやや押され気味。
3R、右ロー、右フック、左ハイと上下に攻撃を散らすエルモリンカ。中島もジャブを突き、左ミドル、前蹴りを蹴り返す。中島は左の三日月気味の前蹴りを当てていき、エルモリンカを下がらせる。エルモリンカのワンツーが伸び、クリーンヒット。最後まで蹴り合いが続き、試合終了。
判定はジャッジ3名とも30-30でドロー、延長戦へ。両者ともフックを狙ってカウンターの取り合いも空振り。中島が右ローを蹴ればエルモリンカは左ボディと右フック。エルモリンカが左フックを打とうとすると中島は左ミドルを合わせる。中島がジャブ、左フック、左ミドルを当てる場面が目立つ。