▼第16試合 K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇リュウ・ツァー(唐山文旅驍騎ファイトクラブ/CFP/王者)
判定2-0 ※30-28、29-29、30-29
×マハムード・サッタリ(TEAM OTA/挑戦者)
※ツァーが初防衛に成功。
ツァーは散打の強豪にして中国キックボクシング界のニュースター。中国・武林風の推薦選手として2023年9月の「K-130周年記念無差別級トーナメント」に参戦すると、全試合KO決着で優勝を果たした。12月には本来の階級であるクルーザー級で谷川聖哉を初回KO。2024年3月、シナ・カリミアンを3RでKOして王座を奪取し、今回が初防衛戦となる。戦績は11勝(9KO)1敗。
サッタリは2020年10月のKrushに初参戦、2021年7月の第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制して王座に就いた。2022年4月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント」では最軽量(85.20kg)にも関わらずK-JeeをKO、京太郎に判定勝ち、谷川をKOして優勝。無敗の快進撃を続けていたが、2022年12月にステファン・ラテスクにKO負けで初黒星。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でクラウディオ・イストラテに初回KOで敗れた。戦績は20勝(12KO)2敗。
1R、飛び込んでの左フックを繰り出したサッタリに場内からどよめきが起こる。ツァーはじわじわと前へ出ていき、いきなりヒザを突き上げる。離れ際には右ストレート。ツァーのジャブをもらってしまうサッタリ。ツァーはペースダウンしてきたサッタリのボディを叩く。ツァーの右ストレートにはサッタリが左ミドル。
2R、ジャブ、右ストレートで前へ出ていくツァー。右ストレートを直撃させる。サッタリは左インロー、右ミドルを返すが動きが鈍い。そこへツァーが左右ボディ。蹴るサッタリだがコーナーへ詰まってツァーの左右ボディを受けると身体をまとめる。サッタリは左ミドル、左ハイ、やっと左フックを打つが明らかに押された。
3R、観客を煽るサッタリ。左ハイを蹴るツァーに右カーフを蹴る。右カーフから左フックを打つサッタリ、ツァーの右ストレート、ジャブをかわしてフックと蹴りにつなげる。左ローをどんどん蹴っていくサッタリだが、ツァーは変わらず前へ出ていく。それを左右フック、左ローで迎え撃つサッタリ。ツァーが右ストレート、サッタリが右フックを当てたところで試合終了。
判定は2-0でツァーが初防衛に成功。ツァーは「今回K-1のリングで戦えて防衛で来て嬉しいです。ただ、今日は十分なパフォーマンスを発揮できませんでした。もっと自分主導で攻撃すればKO出来たと思います。でも防衛できたことは嬉しく思います。皆さんにご報告があります。私の師匠であるウェイ・ルイ先生に第二子が生まれました。おめでとうございます。最後にK-1のリング、応援してくれた日本と中国のファンにお礼を言いたいです。これからもK-1のリングで活躍するので応援してください」と語った。