▼第5試合 第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R延長1R
×レニー・ブラジ(イタリア/Team Calzolari/ISKAムエタイ欧州ライトウェルター級(-65kg)王者)
KO 3R 1分35秒 ※左飛びヒザ蹴り
〇稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン/第9代Krushスーパー・ライト級王者)
ブラジはISKAムエタイ欧州ライトウェルター級(-65kg)王者の肩書きを持つ20歳と若い選手で、戦績は26勝(15KO)8敗3分。高いKO率を誇り“イタリアンKOマシーン”として注目を集めている。2023年10月には『ONE Friday Fights 38』に参戦してムエタイの強豪ノンタキット・トー・モースィーから3R KO勝ちを収めた。甘いマスクとは裏腹に、リングに上がると嵐のようなパンチラッシュを見せて、まるで鬼神のような姿に変身するのも魅力のひとつ。
稲垣は極真空手出身で少年時代に数々の大会で優勝・入賞を果たす。中学・高校はバレーボールで全国大会に出場するなど活躍。高校卒業後に格闘技に戻ると「格闘代理戦争」出演を経て2019年9月にプロデビュー。2戦目で瓦田脩二にKO負けを喫したが、その後は11連勝。2023年1月・4月の王座決定トーナメントを制し、第9代Krushスーパー・ライト級王者に。11月には小嶋瑠久に判定勝ちで初防衛に成功すると、2024年4月に第3代K-1ライト級王者である林健太を破る番狂わせを起こした。戦績は12勝(6KO)1敗。
1R、サウスポーの稲垣がジャブ、ブラジは左ボディ。稲垣がクリンチすると鋭いヒザを突き上げるブラジ。ワンツーからヒザにもつなぐ。ワンツーの連打で前へ出る稲垣。ワンツーフックの相打ちとなるが、ブラジが左フックが稲垣をかすめる。
2Rが始まってすぐ、稲垣のヒザが前に出てきたブラジの顔面へヒット。稲垣は下がって自分の距離を取り、真っ直ぐの左ストレート、左三日月をヒットさせる。稲垣は左ボディからの右フック、ブラジは前へ出て稲垣をロープに詰めると左右ボディ。稲垣の左ローが奥足に入り、左三日月も突き刺さる。ブラジは疲労が見え始めた。
3R、ブラジがワンツーで前へ出る。飛びヒザも放つブラジ。稲垣は左三日月を蹴り、右フックを打って右へ回っていく。ジャブを当て、左ボディストレートも当てる稲垣。一瞬下を見て沈むこむような体勢となった稲垣に、ブラジが左フックを打ってきたところへ左の飛びヒザ蹴りを発射、バッタリと倒れるブラジ。稲垣が鮮やかなKO勝ちで準決勝へ進出した。