▼第15試合 K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/王者)
延長R 判定0-3 ※9-10×3
〇寺田 匠(team VASILEUS/挑戦者)
※寺田が新王座に就く。軍司は2度目の防衛に失敗。本戦の判定は30-30、30-29、29-30。
軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2021年12月に椿原龍矢の持つK-1 WORLD GPフェザー級王座に挑戦し、第5代王座に就いた。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」で優勝。2023年3月にはムエタイのトップ選手ヴューを判定に破り、初防衛に成功した。前戦は3月にRISEフェザー級王者・門口佳佑に延長戦の末に判定勝ちで13連勝を達成。戦績は25勝(6KO)5敗1分。
寺田は幼少期から様々な格闘技を学び、地元・九州のアマチュア大会でキャリアを積んでABEMAの番組企画『格闘代理戦争』に出演。2020年4月にプロデビューすると6戦無敗の快進撃を続けていたが、2023年6月の元Krushフェザー級王者・新美貴士との試合で初黒星。11月にはイタリアの『OKTAGON』でISKA世界スーパーフェザー級王座を奪取、2024年2月は『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』で冨永武聖から1RでTKO勝ちを奪うと、7月に挑戦者の最有力候補だった兼田将暉を判定で破った。戦績は9勝(4KO)1敗。
1R、軍司はステップを踏み、ジャブを打つと寺田が左フックを返す。互いに相手の前足へカーフキック。寺田が左ミドルを蹴るとしっかりと右ローを返す軍司。ステップを踏んで下がった軍司は左ボディの3連発、寺田が打ってくると左ボディから左フックを打つ。寺田も負けじと左右フックで前へ出る。
2R、ジャブを出しながら前へ出る軍司。ジャブ。右カーフを蹴る寺田が左右フックで軍司にロープを背負わせるが、軍司も右フック、右ボディストレートで反撃。寺田が前へ出て攻め込む場面が目立った。
3R、寺田の右カーフに軍司がワンツー、寺田の右カーフ一発に軍司が連打をまとめて打つ。動きが止まった寺田に軍司はジャブ、右ストレート、飛びヒザ。寺田が右カーフを蹴ると右ストレートを合わせる。ロープを背負った寺田に軍司が左右フックと左ボディ、寺田も負けじとフックを打ち返す。ラストは打ち合い、軍司がステップで動きながらパンチを当てていった。
判定は三者三様のドローで延長戦に。寺田は武尊の檄を受けてコーナーを出る。寺田のカーフで軍司が転倒。ステップで動く軍司は寺田が前へ来たところに左右フックを見舞うが、寺戸のカーフで大きくバランスを崩す。軍司はヒザで勝負をかけるが、寺田は左フックで反撃。軍司も左フックを返す。ワンツーを吊って離れるを繰り返す軍司。寺田はそれを追えない。ワンツーを当てていく軍司に寺田も打ち返すが、軍司はステップでかわす。それでも右カーフを蹴って攻め込んでいく寺田。軍司も必死の反撃。
ベルトを巻いた寺田は「自分は3歳から空手を始めてそこから格闘技しかなくて高校行けなかったり格闘技しかできなくて。今たくさんの人たちに迷惑かけてきました。でもこうやって勝てて今こうやってベルトを撮って形にすることが出来て。今まで僕に関わってくれた全ての人たちに感謝したいです。team VASILEUSになって僕だけベルトを持ってなくて練習の時とか凄いみんな強いから、気持ち的に全然置いていかれたらどうしようって毎日思っていて。でもベルトを撮ってteam VASILEUSは最強なんだと証明できたと思います。これからもteam VASILEUS最強を目指して頑張っていくのでよろしくお願いします」とマイクで語った。