K-1 WORLD GP第2代ライト級&初代スーパー・フェザー級王者の卜部功也(ALONZA ABLAZE)が6月8日に引退を発表、今大会で引退セレモニーを行った。
卜部は2009年3月にプロデビューし、K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japanトーナメントで準優勝。2015年1月にはトーナメントを制覇してK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級初代王座を獲得。2016年にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント優勝、2018年3月にはK-1 WORLD GPライト級王座を奪取して2階級制覇を達成した。
高度なディフェンステクニックとカウンターテクニックを持ち、国内外の名だたる強豪を次々と撃破。長くトップに君臨していたが、2019年3月に後輩でもある林健太に敗れ、ライト級王座を奪われた。2019年7月に再起戦を行うもジュー・シュアイにまさかの初回55秒KO負け。引退をにおわす発言もしていたが、2020年9月に約1年2カ月ぶりに復帰し、2021年7月の大沢文也戦まで3連勝。2年8カ月ぶりに復帰した2024年3月、鈴木勇人に判定で敗れ、これが現役最後の試合となった。生涯戦績は52勝(13KO)11敗。
兄の卜部弘嵩、弟分の武尊、教え子の松谷綺、家族、そしてかつて拳を交えたウェイ・ルイから花束を受け取った卜部。
「15年間の現役生活、充実して刺激的な日々が送れました」と話し始めた卜部は自分の現役生活を振り返り、「中でもベルトを懸けた2度の兄弟対決は忘れられません」とした。
そして多くの人たちにお礼の言葉を述べると「引退後も選手たちとK-1のリングで戦っていきます。そして自分を育ててくれたK-1に恩返しできるように挑戦していきたいと思います。長い間、本当にありがとうございました」と語った。
最後に10カウントゴングを聞いて、卜部は現役生活に別れを告げた。