▼第14試合 Bigbangスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分3R
〇一航(新興ムエタイジム/王者)
判定3-0 ※30-28、29-27、30-27
×小巻海斗(真樹ジムAICHI/挑戦者)
※一航が2度目の防衛に成功。
一航は2019年4月の『BOM』でWMC日本バンタム級王座、11月の『NJKF』でNJKF同級王座を獲得して高校生二冠王者を達成すると、2020年9月にはWBCムエタイ日本統一王座も獲得して三冠王となった。2022年2月にはK-1に初参戦し、「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場も1回戦で璃明武に敗れた。9月には鬼山桃太朗とBigbangスーパーバンタム級王座決定戦を争い、判定勝ちで四冠王に。2023年1月に愛瑠斗の挑戦を退けBigbang王座の初防衛に成功している。
日本拳法出身の小巻は2021年2月にKrush初参戦。選手欠場を受けて急遽の出場だったが、ムエタイ三冠王の44・ユウ・ウォーワンチャイからパンチで見事なKO勝利を収めた。5月大会では小倉尚也に判定で敗れたが、右ストレートで先制のダウンを奪い“これぞKrush”という激闘を繰り広げて評価を上げ、8月の「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に抜擢されるも黒田勇斗に1回戦で敗れた。
1R、よく動く小巻に一航は右ローをしっかり当てていく。小巻は左ボディ、左フックも一航は右フックを合わせに行く。ワンツーには左フックを返す一航。飛び込んでの左フック、左ボディをヒットさせる小巻に一航は左ミドル。小巻のパンチを被弾する一航は流れを変えようとしたか、組んでのヒザと飛びヒザを見せた。
2R、小巻のジャブ、左フックに一航は左ミドルで応戦。ドスンッと大きな音をたてる左フックを打つ小巻。一航も負けじとパンチを返すが小巻のパンチのインパクトが強い。ならばと一航は左ミドル、左ヒザ。連打で前へ詰めて来る小巻に一航はヒザ。小巻のペースになっていたところで、小巻の左ボディに一航は右フックを合わせ、続く左フックでダウンを奪う。
3R、一航は左右のロングフックを打ち、左ミドル。小巻がパンチで入ってくると片手で抑えながらのヒザを見舞う。ジャブ、右フック、ヒザと前へ出る一航に小巻は左ボディ、左右フック、右アッパー。右目を腫らす一航は小巻のパンチに下がらされるが、ロングフックとミドルを返して一方的にはならない。最後まで逆転を狙ってパンチで攻めていった小巻だが、一航も譲らず試合終了。
判定3-0で一航が2度目の防衛に成功した。マイクを持った一航は「小巻選手むっちゃ強くて苦しんだんですけれど、少しは楽しんでいただける試合が出来たのではないでしょうか。少しずつ倒せるようになって成長していると思うのでこれからも応援お願いします」とマイクで語った。