ONE Fight Night 39: Rambolek vs. Dayakaev2026年1月24日(土)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中
▼メインイベント(第9試合)ONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ 3分3Rランボーレック・チョー・アッジャラブーン(タイ/Superbon Training Camp/同級4位)144.8 lbs, 1.0049アブドゥラ・ダヤカエフ(ロシア/Team Mehdi Zatout/同級5位)144.2 lbs, 1.0140
この試合は当初、2025年11月8日の『ONE Fight Night 37』の第7試合で行われることが決まっていたが、ダヤカエフが手の感染症のため欠場。延期されていた。
ランボーレックはONEで6勝(4KO)2敗。スーパーボンとノンオーが率いるスーパーボン・トレーニングキャンプで成長を遂げ、現在4連勝中。前戦は2025年9月にドミトリー・コフトゥンに左フックで2R TKO勝ちした。
ダヤカエフは2023年11月の『ONE Friday Fights 39』から参戦すると4連勝を飾ったが、2024年10月にヨッドIQにONE初黒星を付けられた。2024年12月の再起戦では日本でもお馴染みのシップムーン・シットシェフブンタムを1RでKO、2025年2月にアレッシオ・マラテスタも1RでKO、5月にはセーマペッチをも2RでTKOに破り、7月にはフェザー級でノンタチャイを左フックで初回KOと4連続KO勝ち中。蹴り足キャッチからの強打が武器。戦績は15勝2敗。
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▼第8試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3Rゴントーラニー・ソー・ソンマイ(タイ/Sor Sommai)134.4 lbs, 1.0107アサドゥーラ・イマンガザリエフ(ロシア/Team Mehdi Zatout) 133.8 lbs, 1.0116
ゴントーラニーは2018年にラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王座、2022年に同ライト級王座に就いているサウスポー。ONEには2023年5月から参戦し、Friday Fightsでギンサンレック、内藤大樹、ジャオスアヤイらに連戦連勝で2024年4月に本戦契約を獲得。本戦第1戦のスーパーレックには敗れたものの、タギール・カリロフ、ナックロップ、ノンオーに3連勝。しかし、2015年5月のノンオーとの再戦で敗れ、10月のアスラムジョン・オルチコフ戦でもダウンを奪われ判定で敗れた。ONE戦績は10勝3敗。
イマンガザリエフは180cmの長身を持つ22歳。2024年7月からONE Friday Fightsに参戦すると、6勝(5KO)と無敗の快進撃。通算戦績でも10勝無敗だ。2025年8月にはパンパヤックを1R2分7秒、右ハイキックでKOしてみせた。右の蹴りを多用し、右ロー、右ミドル、前蹴り、カカト落としと多彩な蹴り技を繰り出す。
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▼第7試合 ONEウェルター級(-83.9kg)MMA 5分3Rイシ・フィティケフ(豪州/トンガ/Gracie Jiu-Jitsu Smeaton Grange) 133.8 lbs, 1.0116チェイス・マン(米国/The LC)183.8 lbs, 1.0107
豪州・トンガ系ベテラン、イシ・フィティケフが、無敗でONE初参戦の米国人ファイター、チェイス・マンと対戦する。
フィティケフは当初、12月の『ONE Fight Night 38』で無敗のトルコ人ファイター、ジャービル・ジャブライロフと対戦する予定だったが、ジャブライロフが負傷欠場したため中止に。
新たにマンと対戦する豪州シドニーを拠点とする33歳のフィティケは、この試合で3連勝を狙う。フィティケフはラグビーから格闘技に転向し、2022年11月にMMA7戦全勝の完璧な戦績でONEに参戦した。
ONEデビュー戦はルスラン・エミベック・ウフールに僅差のスプリット判定で敗れたが、ONE初陣で逆境に直面したグレイシー柔術スミートン・グランジ所属のフィティケフは、2023年4月の『ONE Fight Night 9』でブラジルのヴァミール・ダ・シウバに1Rリアネイキドチョークで一本勝ち、ONE初勝利を飾った。
さらに、勢いの止まらないフィティケフは2024年の『ONE 168:デンバー』で手塚裕之に判定勝ち。手塚の5連勝を止めた。ここで3連勝を決めれば、タイトル挑戦に一歩近づく流れだ。
今回の対戦相手チェイス・マンは、北米MMAで有望な無敗スターの一人だ。29歳のマンはプロ6戦全勝の戦績を提げて、待望のONEデビューを果たす。オールラウンドファイターのマンは、その内4勝をフィニッシュ、2KO、2一本を収め、高いフィニッシュ能力を誇示している。
マンにとってONEデビュー戦で経験豊富なベテランのフィティケフは、かなり厳しい相手だが、ここで勝利すれば、一気にタイトル戦線に浮上するチャンスでもある。
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公式プロフィールによれば、マンは、アーカンソー州の中心部、パラグールドとレイクシティという小さな町で、畑や農場に囲まれて育った。両親は、彼の幼少期ずっと薬物依存症に苦しんでいたという。そのため、マン家の子供たちは両親の家と祖父母の家を行き来する生活を送っていた。マンも軽微な器物損壊で逮捕された後、裁判所命令を受けたセラピストがマンの両親を説得し、ローズ・ランチという宗教系治療施設にマンを入院させた。ある朝、突然、彼の家にトラックがやって来た。作業員たちは荷物をまとめて彼を車に乗せ、ウォームスプリングスを目指して北へ1時間かけて出発した。9カ月の予定だったプログラムが、永久に残る傷跡を残す1カ月となってしまったという。施設の職員はマンを含む子供たちを殴り、娯楽として互いに戦わせることさえした。ローズ・ランチに入所して29日目には、職員がトイレのドアを蹴破り、首の周りに手形が残るほどの激しい暴行を加えた。両親は、その翌日に初めて訪ねた際に彼のあざを見て、すぐにローズ牧場から彼を連れ出した。
「両親は私をそこから救い出し、訴訟を起こしたんです。でも、その後、また薬物依存が再発してしまいました。それが、両親が自分を責めて、本当にどん底に落ちた大きな原因だったんです。あそこではひどい身体的虐待が横行していました。FBIの強制捜査で、多くの従業員があらゆる種類の暴行で刑務所行きになりました。店は閉鎖され、オーナーは逮捕されました。ひどい状況でした」
19歳の時、すべてが変わった。アーカンソー州出身の彼は、第一子の誕生を喜び、たちまち新たな人生を歩み始めました。
「娘が生まれた瞬間、私の中で何かが目覚めたような気がしました。神様が私を地に足をつけさせてくれました。神様は私の命を救ってくれました。それは間違いありません」
15歳の時、兄がブラジリアン柔術を練習しているのを見て、少しの間練習を始めた。フットボールに専念し、クォーターバックとして活躍し、様々な大学から奨学金のオファーを受けていたマンは最終的にはそれらを断った。娘の出産後、闘志をパワーリフティングに注ぎ込み、州記録と全米記録を樹立。700ポンドのスクワットも成功たが、21歳の時、何かがひらめいた。パワーリフティングジムで、ブラジリアン柔術とムエタイをやっていた友人が、小さな格闘技プログラムを運営していたのだ。
マンはそこで短期間トレーニングを積んだが、その後、アーカンソー州ウォルナットリッジにある「The LC」という強豪校の存在を知った。ウェルター級の有望株だった彼は、その学校に入学してみることにした。そして、最初のセッションで彼は大きな衝撃を受けた。
「最初の夜、女の子に絞め落とされて『ここが私のいるべき場所だ』って思ったんです。働き始めたその日から、家に帰って彼女に『ねえ、これやる。これやりたい』って言ったんです。すると彼女は賛成してくれたんです」
その後数年間、マンは格闘技のあらゆる分野でスキルを磨き、グラップリングのトーナメントにも出場し、実力を試した。そして2021年9月、ついにアマチュア総合格闘技の試合に初参戦。リアネイキッドチョークで90秒で勝利を収めた。アマチュア時代にはさらに3勝を挙げ、2023年2月にタイトルを獲得。
4カ月後にプロデビューを果たし、完璧な成績を収め、6勝0敗、フィニッシュ率80%を記録している。
「無敗記録についてよく聞かれますが、あまり気にしていません。ただ、もっと上手くなり続けたいだけです。常に目指しているのは、完璧なプレーをすることです。コーチを誇りに思わせたい。妻を誇りに思わせたい。アーカンソー州を誇りに思わせたいんです。ここで何かを築こうとしているんです。私と同じように何もないところから来た子供たちに、何でもできるってことを見せたいんです。自分を信じ、神が味方してくれれば、正しい心構えさえあれば、何でもできる。私はレガシーを残したいんです。ONEで世界のトップ選手たちと戦い、自分の実力を証明したかった。見てみたかったし、確かめたかった。そして、それが実際に実現したのは本当に信じられないことだった」
彼は、貧困と依存症の悪循環に陥ったすべての若者のために、そして、変革は可能であると知る必要のあるすべての人々のために戦うつもりだ。
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▼第6試合 ONE女子アトム級(※52.2kg)MMA 5分3R ※選手名からインタビュー澤田千優(日本)10勝1敗1分 114.6 lbs, 1.0066ナタリー・サルチェード(米国)4勝0敗 114.8 lbs, 1.0140
元修斗王者の澤田は、レスリングベースで2023年2月にONEに参戦して以来、キャリア通算10勝1敗1分、ONE5勝を挙げている。
ONEデビュー戦ではサナーズ・ファイアズマネシュをアメリカーナに極め、経験豊富なジヒン・ラズワン、ノエル・グランジャンにも判定勝ちし8連勝をマーク。2025年1月にメン・ボーに敗れて初黒星を喫するも、7月に柔道ベースのマカレナ・アラゴンに腕十字で一本勝ちで再起。11月の前戦日本大会では平田樹を相手に全ラウンドでテイクダウンを奪いONE女子MMA史上でも屈指の有効打109発を記録(平田は3発)するドミネートで判定勝ち。再び連勝街道に乗った。
女子アトム級で存在感を増す28歳の澤田の相手は、MMA4勝無敗の33歳・ナタリー・サルチェード。同級で注目の新星の一人で、米国コロラドを拠点とする33歳のファイターは、アマチュア時代も5戦無敗。
グアダラハラ出身のメキシコ人の父とエルサルバドル人の母を持ち、父の兵役に伴い家族でカンザス州ジャンクションシティに移住。10代の頃、地元のテコンドー教室でムエタイに出会って以降、長年格闘技から遠ざかっていたサルセドだが、22歳でコロラドスプリングスに移住した際にムエタイに回帰するとブラジリアン柔術にも出会い、ベン・ウェストリッチの指導のもとで黒帯を取得、同時にアマチュアムエタイで12以上の勝利を収め、様々なグラップリングトーナメントにも出場した。
サルチェードは2017年にMMAへと転向し、アマチュアで5勝0敗と白星を重ねるも、プロへの転向は予想外の困難に直面した。新型コロナウイルスの影響でnvicta FCでのプロデビューが2021年8月に延期され、さらに2度目のプロ試合前に前十字靭帯(ACL)手術からの回復という難題に直面した。
格闘技のキャリアを築きながら、2021年にアリゾナ州立大学で心理学の理学士号を取得し、25年はサウスウェスト大学でもスポーツ心理学の理学修士号を取得。プロ3連勝後、2025年9月にONE Championshipアトム級MMA部門に参戦。澤田が3分52秒、腕十字に極めたアラゴンを相手にそれより速い2分42秒で三角十字に極め、タップを奪っている。
MMA4戦全勝で、Invicta FCでの判定勝ち以降は、リアネイキドチョーク、腕十字、三角十字での一本勝ち。ブラジリアン柔術黒帯でムエタイのバックグラウンドを持つサルチェードは、オーソからの首相撲を含む思い切りのいい打撃と寝技に長けるが、組みの部分でテイクダウンの攻防では澤田が上。
しかしトップ、ボトムでもMMA柔術の動きで足が効くため、澤田はポジショニングで相手にいい形を作らせずにドミネートできるか。
サルチュードは「この階級のレスラーの多くは、私にとって素晴らしいテストになると思います。変化をつける意味でも」と、上位陣に割って入る自信を見せている。
同級は王者がデニス・ザンボアンガ。1位が空位で、2位が日本大会でキックルールでKANAに敗れたスタンプ、3位に三浦彩佳、4位にONE契約終了のハム・ソヒ、5位に澤田がつけていた(※ONEは2026年に新ランキングシステムを作成中)。
ONE公式は、「もし澤田がサルチェードにプロ初黒星を付けることができれば、デニス・ザンボアンガが保持するONE女子アトム級MMA世界王座への挑戦権獲得に大きく前進することになる」と伝えている。
IDEA ASAKUSAやJTTで伊澤星花とも練習する澤田は、自身のXに「試合発表されました。新年1発目はタイです!」「コンスタントに試合組んでもらえてありがたいです! 何がなんでも勝って、4月にタイトルが欲しい」と投稿。12月6日には、兄・澤田龍人がBLACK COMBATでジョン・ドゥハンを相手に判定勝ちしたばかり。澤田千優は無敗のサルチュードに勝利し、2026年4月29日に東京・有明アリーナで開催される『ONE175』でのタイトル挑戦をアピールできるか。
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▼第5試合 ONEフェザー級(-70.3kg)→160.8ポンド契約 キックボクシング 3分3Rモハメド・シアサラニ(イラン/Team Mehdi Zatout)153.8 lbs, 1.0099ペドロ・ダンタス(ブラジル/Guerreiros Team)160.8 lbs, 1.0044 ※※ダンタスはフェザー級の規定体重をオーバーしたため、ファイトマネーの20%をシアサラニに没収(支払)する。この試合は 160.8ポンドのキャッチウェイトで実施される。
シアサラニは2023年からONEに参戦し、シッティチャイやモハメド・ブタザ、野杁正明に勝利したリウ・メンヤン、ジュー・ナタウットに勝利。なによりも2025年5月に、海人を完封して勝利した試合は衝撃的だった。構えをスイッチし、左ミドルと右三日月蹴りを蹴りながら、蹴りからパンチをつなげていく。飛び込んでの左ストレート、左ボディブローには一発で相手をダウンさせる威力を秘める。ナタウット戦ではオーソドックスで右ローを蹴ってのワンツーでKO勝ち。左右どちらでも倒せることを証明した。ONEでは4勝2敗で現在3連勝中。
ダンタスは、ブラジルの数学五輪でメダリストに輝く秀才で、MMA6戦全勝(4KO・2一本勝ち)。25年2月の『LFA 201』で1R KO勝ち。2025年7月に、イリヤ・フレイマノフの代役で緊急参戦したが、MMAでイブラギム・ダウエフに判定負け。元々はキックボクサーだったということで今回はキックボクシングルールでの試合となる。
前日計量でダンタスは2.63kgの体重超過。シアザラニに補償金を支払うことで両選手は試合を続行することに合意した。
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▼第4試合 無差別級サブミッショングラップリングヘレナ・クレバー(米国)161.6 lbs, 1.0053テシャ・ノエラニ・アロ(米国)137.8 lbs, 1.0083
※クレバーは前日計量でバンタム級を7.5kgの体重超過。アロと体重制限無しの交渉を行い、両者は試合を行うことで合意した。
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▼第3試合 ONEストロー級(※56.7kg)5分3Rボカン・マスンヤネ(南アフリカ)3位 10勝3敗 123.6 lbs, 1.0107黒澤亮平(THE BLACKBELT JAPAN)20勝4敗 124.4 lbs, 1.0207
黒澤は、PANCARSE第4代ストロー級王者。25年3月の『PANCRASE 352』で初防衛戦で植松洋貴を2R TKOに下し、9月の『ONE Friday Fights 124』で難敵ジェイソン・ミラルペス(フィリピン)に判定3-0で勝利。連勝記録を6(3KO・1一本)に伸ばしている。
対する“リトル・ジャイアント”マスンヤネは、グレコローマンレスリングの実力者で現ONEストロー級3位。山北渓人に勝利後、マンスール・マラチエフ、サンジャル・ザキロフに判定負けしているが、澤田龍人、箕輪ひろば、山北渓人に勝利している“日本人キラー”。ストロー級過去二位の37秒フィニッシュの記録も持つ。
黒澤は、精緻なMMAでポジションを譲らずマスンヤネの組みをいかに切って、あるいは立ち上がり得意の打撃を入れるか。その近い距離は、マスンヤネにとって組める距離でもある。勝てば一気に王座戦線に名乗りを挙げるランカーとの対戦だ。
「こういう試合のためにONEに来た! やるぞ!」と意気込みを示していた黒澤との一問一答は以下の通り。
1R、サウスポー構えのマスンヤネに、オーソの黒澤はジャブ、右ストレート。ボディストレート。最初のマスンヤネの組みをスプロールで切るが、マスンヤネの遠間からの左でダウン。尻餅を着いた黒澤。ガードで凌ぐと、マスンヤネは左足でまたぐが、フルガードに戻す黒澤。しかし再び左枕で左足をまたぎサイドに。その際で亀になり立った黒澤。
バッククリンチからコーナーに頭をつける黒澤に背後からヒザ。マスンヤネの投げを防ぐ黒澤は隣のコーナーまで歩いて正対。クラッチさせずにヒザ。右で差して左ヒザ裏をつかむが、右で差す黒澤は体を入れ替え。マスンヤネはコーナー背に首相撲ヒザ。崩した黒澤は離れてワンツー。すぐに組むマスンヤネは押し込み。黒澤はヒザを突く。ダウンを奪ったマスンヤネのラウンドに。
2R、ジャブを突く黒澤に組むマスンヤネ。右で差して押し込む黒澤にヒザもローブローに。
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▼第2試合 ONEフェザー級(-70.3kg)ムエタイ 3分3R〇ウラジーミル・クズミン(ロシア/Fight Club Archangel Michael)146.4 lbs, 1.0074[判定3-0]×モハナド・バトゥプーティ(イラク/Ekkasit Muay Thai)146.4 lbs, 1.0132
クズミンは2022年2月の初参戦でクリス・ショーに判定勝ち。その後はムアンタイ、ハガティーと強豪に連敗を喫するも2023年11月にファビオ・ヘイス、2024年3月にザファー・シャイックに判定で連勝した。4月の連戦でスーブラックに判定負け。7月にステファン・コロディに判定勝ち。スイッチを多用し、伸びるストレートが持ち味のテクニシャン。左の蹴りが得意で上中下と散らし、時折サイドキック、バックスピンエルボーも繰り出す。
イラク人ファイターのバップーッティはONE初参戦。11戦全勝で『MAX MUAYTHAI』に出場しているという。その実力やいかに。
1R、クズミンは序盤からスイッチを多用。バトゥプーティは左ミドル、右ロー、さらに右ストレートとアグレッシブに攻めるが、クズミンは構わず前に出る。クズミンの右ローにバランスを崩すバトゥプーティ。クズミンは左ミドルをキャッチすると左フックから左ヒジを繰り出す。
圧力に下がるバトゥプーティは右ロー、左ミドル、右ストレートも全く下がらないクズミンが右ストレートをヒットさせてラウンドを終えた。
2Rも圧をかけるクズミンがサウスポーから左ストレート。オーソドックスになると右フック。バトゥプーティは左右ミドルと組みヒザで対抗。クズミンはジャブから右ボディ、これにバトゥプーティが下がるとクズミンはボディへパンチを集中させる。さらに組んでのヒザ。
ワンツーに下がるバトゥプーティは右のカウンターを狙うが、クズミンは左右のボディ。後ろ廻し蹴りを空振りするとそのままヒザを突き刺す。終盤はバトゥプーティの手数が減り、下がる展開が続いた。
3R、前に出てくるクズミンに右ミドルを蹴るバトゥプーティ。クズミンは左ハイ。クズミンは左右ボディから左右フック、バトゥプーティも負けじとワンツーを繰り出す。バトゥプーティはジャブを突き、右のカウンターを狙う。クズミンが左インロー、左ミドル。バトゥプーティが打ち返してくるとバックスピンエルボーを放つ。
急遽の参戦にも粘ったバトゥプーティだったが、判定3-0でクズミンの完勝となった。
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▼第1試合 ONEバンタム級(-65.8kg)MMA 5分3R〇カルロ・ブーミナアン(フィリピン/Team Lakay)9勝2敗 145.0 lbs 1.0078[2R 0分50秒 KO]×マルコス・アウレリオ(ブラジル)8勝1敗 144.8 lbs 1.0226
チーム・ラカイのカルロ・ブーミナアンはMMA8勝2敗。2019年のONE Friday Fights初参戦から5連勝、モンゴルの後の王者エンク・オルギル・バータルフーとの試合で肩固めにより初黒星を喫したが、その後ONE Fight Nightで2連勝。25年11月の前戦でエルベク・アリショフのギロチンに一本負けからの再起戦となる。
対するアウレリオは、MMA8勝0敗。ムエタイベース&柔術で地元ブラジルのThe Conqueror Fight王者からLFAに参戦し、3連勝。今回がONE初参戦となる。互いにサウスポー構えの戦い。
1R、左右で圧力をかけて左ローのブーミナアン。アウレリオも左ロー。左ローから左ストレートで入るブーミナアンに、右ヒジを狙うアウレリオ。
互いに前蹴り。ステップを使うアウレリオに圧力をかけるブーミナアンは詰めて左ボディ。右ハイは空振り。左前蹴り、右ミドルのアウレリオ。ジャブの刺し合いはアウレリオ。再び左前蹴り&右ミドル。ブーミナアンの右をかわすアウレリオは右ジャブ、左ローを突く。
ブーミナアンは右を振ってシングルレッグへ。コーナー背に右手で差し上げるアウレリオは左ヒジを頭に。足を入れ替えクラッチさせずに横に抜ける。左ストレートで前に出るアウレリオがダブルレッグに入るもブーミナアンが差し上げてゴング。
2R、右ジャブ&左ストレートのアウレリオに、ブーミナアンは左を振って詰めて前に。回るアウレリオをロープに詰めて左ボディ。アウレリオの左ヒザにカウンターの左ストレート! ダウンしたアウレリオにさらに左を打ち抜き、立ち上がってきたアウレリオにとどめの右ストレート! 6つ目のKO勝ちをマークした。