撮影/安村発(第7試合~)
Super Bigbang 2023
2023年12月3日(日)神奈川・横浜武道館
▼メインイベント第2試合(第21試合)71.0kg契約 3分3R
〇城戸康裕(谷山ジム/WBKF世界スーパーウェルター級王者)
KO 2R 1分37秒 ※左ハイキック
×草・MAX(TEAM CLIMB/GRABAKA赤羽/第5代HEAT MMAライト級王者)
城戸はK-1 WORLD MAXで魔裟斗、佐藤嘉洋らと日本の主力選手の一人として活躍し、2008年の日本代表決定トーナメントでは優勝。その後もKrush、K-1で活躍し、2019年3月のK-1ウェルター級タイトルマッチでは敗れたが、元々の階級であるスーパー・ウェルター級に復帰すると連続KO勝ち。2023年1月には皇治がプロデュースする『NARIAGARI』に出場し、高橋幸光とドローに。2023年5月のRIZINに初出場するもRISEランカーの木村“ケルベロス”颯太に判定で敗れた。9月には『RWS』でブアカーオ・バンチャメークと注目の一戦を行ったが、3Rに偶発的なバッティングで城戸が大流血、無効試合となった。戦績は55勝(26KO) 25敗1分1無効試合。
草・MAXはMMAファイターで、2020年9月の『HEAT 47』でのライト級王座決定戦で阿部右京に2R TKO勝ちで戴冠。2022年5月に岡野裕城に敗れ王座陥落すると、同年9月にPFL入りする前の西川大和に判定負け、2023年7月にはパンクラスで住村竜市朗に判定で敗れている。MMA戦績は11勝12敗6分。キックボクシングでは5勝3敗と勝ち越している“二刀流”だ。サウスポーから繰り出す左フックには定評がある。
2022年11月の『Super Bigbang 2022』でのジョージ戦以来勝利から遠ざかっている城戸だが、MMAファイターを相手に調子を取り戻したいところ。草は城戸の左ミドルやバックハンドブローを警戒しつつ、一気に距離を詰めての左フックを当てたいところか。
1R、両者ともサウスポー。互いに距離をとるところから始まり、じりじりと前へ出ていくのは草。コーナーを背負う城戸に左ローを蹴っていく。城戸は両手を前に出し気味にした独特の構えで草のパンチはかわしていく。前に出てくる草には城戸ブロー(横に薙ぎ払うような打ち方)、左ハイを出す。ラウンドが終わるとニヤリと笑う城戸。
2R、オーソドックスになった城戸は左手を下げた構えに。草が右フックで前へ出てくると城戸がバックハンドブロー、すぐに草もバックハンドブローを打つ。城戸は右カーフ。城戸は左へ回り込みながらサウスポーには見えにくい左ハイキック一閃。これが見事に決まり、草はバッタリと前へ倒れ、レフェリーは即座に城戸のKO勝ちを宣した。
ご機嫌な城戸はマイクを持つと「1Rね、様子を見すぎたのもあったけれどめちゃくちゃ狙っていました。あれブアカーオにも入ったんですけれど、彼は強すぎたってことで。ビッグバン今年最後ということで、気持ちいいKOで終わって会長、よかったですか? では最後は谷山会長が息子の俊樹を呼ぶ時の掛け声で終わらせていただきます。『おい、俊樹!』みんな、来年もビッグバンよろしくね」と、恒例の微妙なモノマネで締めくくった。