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【PANCRASE】アキラが久米鷹介を破り正規王者に「必ずライト級日本一になる」、中島が田嶋下し王座統一、ソルトがKAREN破り戴冠、端がNORIを完封。井村が石井に競り勝つ! 田中路教が笹に完勝、トラキナスが藤野にリヴェンジ、平田直樹が一本勝ち

2023/04/30 13:04

▼第7試合 ストロー級 5分3R
×藤野恵実(トライフォース赤坂)52.45kg #2位・25勝14敗1分
[判定0-3] ※28-29×3

〇エジナ・“トラキナス”・オリヴェイラ(ブラジル/ROCHA TOP TEAM)52.40kg 11勝11敗1分

藤野「エジナ選手がブラジルから日本に来てくれたので、敬意をもって完全決着をつけたいと思います」

エジナ「すごく楽しみにしています。明日いい戦いをしたいと思います」

 両者は2019年9月以来の再戦。前回の対戦では、1Rに藤野がテイクダウンを決め、立ち上がりにスタンドでも攻め込み、ジャッジ3者が藤野を支持。2R開始直後にトラキナスが右手首の負傷により、藤野のTKO勝ち。

 女子ストロー級暫定王者決定4人トーナメント1回戦を突破した藤野は、次戦でチャン・ヒョンジを3R リアネイキドチョークを極めてベルトを巻いている。

 トラキナスがバックフィストで手首を傷めたのか、あるいは藤野の僧帽筋や広背筋に当てて負傷したなどの意見が散見されるなか、PANCRASEの公式は「戦慄の顔面拳破壊から約4年、ブラジルからエジナが借りを返しにやって来る。今回破壊されるのは、藤野の顔面か? それともエジナの拳か?」と藤野が顔面で拳を破壊したとの見解だ。

 その後、2021年9月のRIZINで浜崎朱加に判定負け、2022年3月にPANCRASEストロー級王座防衛戦に臨み、KARENのヒジ打ちによるカットでの出血で4R TKO負けで王座から陥落した藤野だが、2022年10月にAACCの新鋭・渡辺彩華に判定勝ちで復活。その後、渡辺が修斗で黒部三奈を2R KOに下していることからも、藤野は難敵を下しての再起を遂げたといえる。

 対するトラキナスは、藤野戦後ブラジルで2連勝を飾るも、元LFA王者で現UFCのガブリエラ・フェルナンデスにTKO負けするなど4連敗中。不完全燃焼に終わった藤野との再戦で、戦績をタイに戻したいところ。

 1R、ともにオーソドックス構え。右から左で金網に詰める藤野を剥がすトラキナス。左ローは空振り。藤野は右を振って前に。しかしトラキナスは首相撲で体を入れ替えボディ打ち。藤野も左を突いて離れる。

 左前手のフックで飛び込むトラキナス。左のガードを挙げてからジャブ、右ストレートで詰める藤野。ここも右で差して体を入れ替えるトラキナスは両差しで力を使い押し込み、足を踏む。ここも突き放す藤野。トラキナスは右の飛び込み。さらに右の後ろ蹴りを見せる。3者10-9でトラキナスを支持。

 2R、右で詰めるも突き放すトラキナスにいったん離れる藤野。トラキナスは左インローを当て、右カーフを連打。藤野の詰めに大きな右を強振する。避ける藤野は細かい左右ラッシュで前に出るが、左で差したトラキナスが押し込み。藤野は頭をがぶり体を入れかえる。

 トラキナスの左フックの打ち終わり左のダブルで詰める藤野は四つに。シングルレッグのハイクロッチも狙う藤野にトラキナスは首相撲ヒザ。そこで藤野は右差し押し込む。このラウンドも3者10-9でトラキナスを支持。

 3R、早々に左右の速射砲で金網まで詰める藤野。そこにヒザを突くトラキナスに藤野は右で差して押し込み離れ際に右ヒジもそこで体を入れ替えるトラキナス。スタンドで右を当てる藤野。左はかわすトラキナスのローの打ち終わりに組む藤野。その頭をアームインギロチンに抱えるトラキナス。藤野は頭を下げずに持ち上げると首を外す。

 ヒザを突いたトラキナス。スタンド。右ローを当てるトラキナスに左右の藤野。打ち合いの右の圧力は藤野。四つに組むトラキナスは首相撲に切り替え剥がすと、藤野は最後に怒涛の詰め。しかしトラキナスも下がりながら巧みにさばいてホーン。

 判定は3者29-28でトラキナスが熱戦を制し、ブラジル国旗を肩に咆哮した。

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