▼第9試合 フェザー級 5分3R
〇亀井晨佑(パラエストラ八王子)65.7kg 2位・2018年NBT同級優勝・6勝3敗
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29
×パン・ジェヒョク(KOREAN TOP TEAM)66.2kg 10勝8敗
2022年12月25日の横浜武道館大会で透暉鷹と対戦し、スプリット判定で敗れたものの、パンチ・蹴りともに強い打撃とテイクダウンディフェンスで透暉鷹を苦しめたパンの試合を観て、その直後に「次戦はパンと戦いたい!」と直訴した亀井。
判定に納得がいかないパンも試合後、早期来日を求めていたため、今回の対戦となった。
パンは、MMA10勝7敗。過去FightingNEXUSで4度、来日経験があり。2018年8月に小森真誉にリアネイキドチョークで一本勝ち後、2019年7月に現修斗ライト級王者の西川大和に3R TKO負けも、以降はMMA7勝3敗。キックでも1勝を挙げている。
2022年8月の「Double G FC 13」ではDouble GFC暫定フェザー級王座決定戦をパク・チャンスと戦い、判定負けで王座戴冠を逃し、連勝が「5」でストップしたが、透暉鷹との試合で見せた重い腰、左右のコンビネーションパンチ、左ハイキックはランカーたちにとっても大きな脅威となるだろう。
三宅輝砂戦、中田大貴戦での競り合いをスプリット判定で勝利した亀井は、2022年7月のフェザー級暫定王者決定戦で透暉鷹に4R リアネイキドチョークで敗れ戴冠を逃しているため、その透暉鷹と競ったパンとの試合で進化を見せて、再び王座戦線に手をかけたいところだ。
第8代王者ISAOがBellatorと契約した今、ベルトを巡る情勢も変化がある注目のフェザー級戦となる。
PANCRASEはプレスリリースで、亀井のパン戦直訴に「お前は漢だ! こんな強豪選手と戦いたいなんて」という一文を添えて注目している。
亀井「みんなの心が震えるような試合をして必ず勝ちます」
ジェヒョク「自分はクレイジーファイトで韓国の怪物と呼ばれています。必ず勝ちます」
1R、ともにオーソドックス構え。左ローから入る亀井。ジャブの刺し合いは長い亀井が当てる。さらにオーソから左ミドルハイ。詰めるジェヒョクの右は空を斬る。
左ハイ、左ジャブの亀井はさらに高い左サイドキックも。右前蹴りの亀井にジェヒョクは右ローから右ストレート、左ミドルで詰めるがサークリングする亀井。
右の高い前蹴りを突く亀井は右カーフも。ジェヒョクのジャブの打ち返しはガードしてバックステップでかわす。飛び込みを左に回ってさばいてかわす亀井。さらに左ミドルハイ。ブロックするジェヒョクも左ミドルを返すが単発。3者10-9で亀井を支持。
2R、左ミドルを突く亀井。ジャブから右ストレートを突く。さらに左フックも長い亀井。ジェヒョクの左に腰を落とす亀井。
ジェヒョクの右の入りにカウンターの右を突く。ワンツーのからボディストレートで詰めるジェヒョクに金網から抜ける亀井。ジェヒョクは6連打で前に出るが、さばく亀井は右。ジェヒョクの伸ばした右に亀井はスウェイ。ジェヒョクの左右連打に亀井は下がりながら右フックでジェヒョクが左目尻から出血!
ドクターチェック後再開。ジェヒョクの左右にガード固めて防ぎ、ダブルレッグも差し上げる亀井。組みを切ると、ジェヒョクのバックフィストにガードが若干崩れたものの亀井は戻す。2名が亀井を支持も1者が10-9でジェヒョクを支持。
3R、乱戦に持ち込みたいジェヒョクはバックフィスト。つめて左右で亀井の打ち返しはかわす。ジャブの刺し合いから右を突く亀井。間合いを取り左ミドルハイ。圧力をかけるとジェヒョクは右ロー。左インロー。さらにワンツーで詰めるが回る亀井。バックフィストのジェヒョクをかわしてさらにワンツーの打後のジェヒョクに右を当てる。
ジェヒョクは最後にダブルレッグでテイクダウン。リアネイキドチョークをセットして絞めるも亀井のアゴ上でホーン。
判定は2-1(29-28×2, 28-29)で後半に追い上げた難敵ジェヒョクを亀井が下し、ケージの中でピースサインを見せた。