2022年10月10日(月・祝)13時から東京・品川インターシティホールにて『PANCRASE NEO BLOOD!』(PANCRASE YouTubeチャンネル/U-NEXT配信)が開催された。
▼第19試合 メインイベント ストロー級 5分3R〇藤野恵実(トライフォース赤坂)51.95kg 1位・26勝13敗1分[判定3-0] ※30-27×3×渡辺彩華(AACC)50.95kg 1勝1敗※VISAトラブルの為、9月11日大会から今大会に出場が延期されていたソン・ヘユン(KOREAN TOP TEAM)が怪我で欠場。第1試合に出場予定だった柔道出身の渡辺が、藤野と対戦することになった。
藤野は、PANCRASEで3連勝となる、2019年12月のチャン・ヒョンジ戦で3R リアネイキドチョークで極めて戴冠。しかし、2021年9月のRIZINで浜崎朱加と激闘の末、判定負け。2022年3月のPANCRASEでのKAREN戦で4R ヒジ打ちによるカットでTKO負け。初防衛に失敗し、王座陥落した。41歳。
25歳の渡辺は、2020年10月にDEEP JEWELSアマチュアで竹田有里に判定勝ち。2020年12月には神野あかりを相手に1R 払い腰からのパウンドでTKO勝ちし、プロデビュー戦を勝利。パワフルな右の打撃も持ち、AACC阿部代表から「本格的に世界を狙える逸材」と評価されている。右のパンチと左ミドル、そして組んだら極める払い腰は藤野を驚かせるか。渡辺がランク入りで女王KARENを追撃するか? 独特な藤野リズム・パンチ炸裂か?
藤野恵実「メインイベントとしてふさわしい試合をして勝ちたいと思います」
渡辺彩華「AACCの渡辺です。ジム移籍(パラエストラ柏から移籍)や、しばらく格闘技から離れていたのですが、ここに戻って来れて嬉しいです。藤野選手、いつも『ババア、なめんな』と仰るんですけど、1ミリもなめていないんで、明日は『ババア、なめんな』と言われなくても済むような試合をしたいと思います」
1R、オーソの藤野にサウスポー構えにスイッチした渡辺は、藤野がアポーターをした左前足にロー。そこにカウンターで左右をまとめる藤野は右の飛び込みも当てて3者10-9で藤野。
2R、左足を蹴る渡辺だが、肉を斬らせて骨を断つ藤野はカウンターで左右をまとめる。足を腫らせる藤野だが、左ジャブのダブル、飛び込んでの右をしっかりヒット。渡辺は鼻血。押し込まれても四つで崩させず。左で差して右でパンチを当てる。3者10-9で藤野。
3R、ジャブを突く渡辺、ヒットさせるが右に繋ぐことはできず。バックフィストも空振りで、藤野の詰めに後退、下段への蹴りには藤野が右を合わせる。左跳びヒザも突く渡辺だが、藤野の前進は止まらず。渡辺の右に藤野が右を返したところでブザー。角度をつけて回転速く打つ渡辺に、前に出る圧力とカウンターで渡辺の間合いにさせなかった藤野。
判定は3-0(30-27×3)で藤野が勝利。泣きじゃくる渡辺の肩を抱いた後で、「急遽試合を受けてくれた渡辺選手に感謝します。すごく気持ちが強くて初心を思い出しました。私もまだ弱くなってないと思えたので、またチャンピオンを目指します」と語った。
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▼第18試合 コ・メイン ライト級 5分3R〇平 信一(綱島柔術/ZST)69.0kg 23勝18敗11分 #9位/ZST第2代ライト級王者[2R 3分47秒 リアネイキドチョーク]×西尾真輔(宇留野道場)69.65kg 3勝3敗1NC 2022年NBT同級優勝
ともにZST出身。暴走ジャーマン平信一が、ネオブラ優勝者・西尾真輔に胸を貸す一戦。
MMA22勝18敗11分のベテラン平は、PANCRASEでは2勝4敗。2021年10月に高橋“Bancho”良明に2R KO勝ちも、2022年4月の前戦では、元UFCの粕谷優介に2R リアネイキドチョークで一本負けで黒星と白星を繰り返している。
MMA3勝2敗の西尾は、ZSTで2勝1敗1NC後、2021年12月にパンクラスイズム横浜の木村裕斗に判定負けも、2022年5月の品川大会で日本拳法出身の期待の新星・芳賀ビラル海との大激闘を2R KOで勝利し、本戦に挑む。
平 信一「明日は優勝します」
西尾真輔「明日はリスペクトを込めて、ブン殴って勝ちたいと思います」
1R、ガード固めての平の突進に、西尾は首抱えてめくろうとするが、上にステイした平は左で枕に巻き押さえ込み。首を巻いたまま仕掛けを狙う西尾に上四方に回る平はボディにパウンド。立ち際にバックに回るとジャーマン! しかしすぐに立ち上がる西尾を追う平がダブルレッグテイクダウン。西尾はサイドを許す。ニアマウントからのパウンドにバック見せてスクランブルする西尾。3者10-9で平を支持。
2R、開始早々にダブルレッグで詰めてテイクダウンは平。背中着かされる西尾にサイドから上四方へ。ケージを蹴って一気にスクランブルする西尾はバックから亀の平にパウンド! しかし立ち上がる平は怒涛のタックルで距離を詰めて再びパウンド。
ここも下から足を手繰り立ち上がりすぐにパウンドする西尾だが、平は詰めてダブルレッグ、首を抱えて引き込んでしまう西尾の立ち際にバックを奪い、平が見事にリアネイキドチョークを極めた。
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▼第17試合 ライト級 5分3R×DARANI(PRAVAJRA)68.65kg #10位 13勝18敗9分[1R 2分38秒 TKO] ※鉄槌連打〇余 勇利(マッハ道場)68.8kg 2勝1敗
DARANIは、2021年6月の木村裕斗戦の判定勝ちから、12月に近藤有己にも判定勝ち、2022年3月に渡部拓馬をリアネイキドチョークで極めるなど3連勝も、7月大会でマッハ道場の葛西和希に判定負け。テイクダウンディフェンスと立ち上がりに課題を残した。 対する余は、葛西と同じマッハ道場所属。2021年10月に押忍マン洸太にリアネイキドチョークで一本負けも、2022年7月に望月貴史に判定勝ちしている。3戦目でランカーと対戦の大抜擢に“善戦マン”では無い結果が問われるところ。ライト級10位のDARANIとしては。同じマッハ道場のしかも葛西の後輩・余に連敗は出来ない。
DARANI「しっかり盛り上げる試合をしたいと思います」
余 勇利「一生懸命頑張ります。よろしくお願いします」
1R、余の左右にボディロックテイクダウン奪うDARANI。フルガードから立ち上がる余を追うDARANIが押し込むが、体を入れ替えた余は、DARANIの下へのタックルを潰して鉄槌連打! DARANIの動きが止まり、レフェリーが間に入った。余はランカー相手に金星!
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▼第16試合 フェザー級 5分3R〇三宅輝砂(ZOOMER)65.05kg 12勝6敗 #9位/2021年NBT同級優勝[2R 0分53秒 KO]×小森真誉(ロータス世田谷)64.45kg 11勝8敗
GLADIATORでデビューした三宅は、2019年11月のDEEP名古屋での初勝利から、2020年12月のPANCRASE3連勝とHEATでの試合も含め5連勝で2021年ネオブラッド・トーナメント フェザー級優勝。しかし、2021年9月に亀井晨佑にスプリット判定で敗れると、2022年4月には田村一聖に判定負けで2連敗中。上位陣には惜敗している。
対する小森は、PANCRASEで林大陽、透暉鷹、林優作、名田英平に敗れるなど4連敗も、2021年12月にFighting NEXUSにカムバックすると、島村裕に延長判定で勝利。2022年2月には岸野”JUSTICE”紘樹にも判定勝ち。長いリーチを活かしたケージムエタイの蹴り、首相撲ヒザ、ケージレスリングで、MMA17戦にして開眼。しかし、2022年5月にファビオ・ハラダに1R リアネイキドチョークで一本負けし、山本空良が持つフェザー級王座への挑戦争いから一歩後退。PANCRASEに戻って戦う。互いの真価が問われる一戦だ。
三宅輝砂「さすがに3連敗はヤバイと思うので勝ちたいと思います」
小森真誉「久しぶりにPANCRASEに出れて、三宅選手のような強い選手と戦えれて嬉しいです。頑張ります」
1R、左ジャブを的確に当てる三宅は右ボディストレートも。小森は前足に左右ロー、さらにミドルを当てるが、首相撲にはとらえられず。3者10-9三宅。
2R、首相撲からヒジ、ヒザを突く小森を突き放し、左ジャブで頭を上げさせる三宅は右ストレート! 腰が落ちた小森にさらに右でアゴを打ち抜き、返しの左を当ててKOした。
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【第28回ネオブラッドトーナメント決勝戦】
▼第15試合 フェザー級 5分3R〇糸川義人(TURNING POINT MMA)64.65kg 3勝[判定3-0] ※29-28×3×石田陸也(DOBUITA)64.3kg 5勝7敗
糸川は2021年MWJ杯ライト級3位。2022年5月の1回戦でプロレスリングBASARAのFUMAに1R、パウンドでTKO勝ち。
石田は、Fighting NEXUSを主戦場として、2022年5月にPANCRASE初参戦。1回戦で大森光に1R 三角絞めで一本勝ちしている。
糸川義人「しっかり倒して優勝します」
石田陸也「全局面で圧倒して勝とうと思います。面白い試合をするので注目してください」
1R、石田の詰めに糸川は金網背にヒザ。しかしボディロックテイクダウン奪う糸川がサイドに。ヒザ、ヒジ突くと石田が立ち上がりブザー。2者が石田、1者糸川支持。
2R、詰める糸川のボディロックに金網背にヒザは石田も、ボディロック&小外でテイクダウン奪う糸川。ラバーガードの石田は下からヒジも、上の糸川は上体あげてパウンド。石田は再びラバーガードでヒジ。離れた糸川に下から蹴り上げ。上の糸川は腿を蹴る。2者が糸川の攻撃を支持。1者石田。
3R、前蹴りの石田に糸川も右ストレート、右ローを返す。バッティング中断から再開。詰める石田に右を返す糸川は右ミドルも。ストレートを当てる石田だが軸がブレるように。糸川も右ストレートを返すが鼻血。互いに打ち合いのなか首相撲ヒザは石田。
判定は糸川が29-28×3で勝利。フェザー級優勝を果たした。
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【第28回ネオブラッドトーナメント決勝戦】
▼第14試合 バンタム級 5分3R〇田嶋 椋(OOTA DOJO)59.9kg 6勝1敗[2R 2分41秒 TKO]×上田祐起(reliable)59.95kg 5勝7敗1分
※田嶋がバンタム級優勝
田嶋は、MMA5勝1敗。『格闘DREAMERS』で齋藤奨司を2R 腕十字に極めると、PANCRASEで矢澤諒に判定勝ち。2021年9月に現在『ROAD TO UFC』参戦中の風間敏臣にヒールフックで一本負けも、以降3連勝中。サイバー遼、水永将太にTKO勝ちし、2022年7月には鬼神光司との準決勝をスプリット判定で勝利している。
上田は、DEEP大阪&名古屋に出場後、GLADIATORで3連勝も、高橋謙斗、神田T800周一、山﨑鼓大に敗れ、3連敗。2022年5月からPANCRASEに参戦し、1回戦で矢澤諒にリアネイキドチョークで2R 一本勝ち。2022年7月の前戦の準決勝で持田哲兵に2R 三角絞めを極め、2試合連続一本勝ちしている。
田嶋 椋「しっかりボコボコにして自分が優勝します」
上田祐起「決勝らしい試合をして、まあ魅せてやろうと思います」
1R、互いに組みからシングルレッグ。首狙う上田に、右で差して崩して左で細かいパウンドは田嶋。その都度立ち上がる上田だが、3者10-9でコントロールした田嶋支持。
2R、サウスポー構えの上田にシングルレッグは田嶋。下かわ脇差す上田のギロチン狙いをかわしてトップからパス、左腕をヒザで殺してパウンド連打! レフェリーが間に入った。
田嶋がバンタム級優優勝。
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【第28回ネオブラッドトーナメント決勝戦】
▼第13試合 フライ級 5分3R×伊藤まこと(パラエストラ柏)55.8kg 2勝1敗[判定0-3] ※27-30×2, 27-29〇濱田 巧(パラエストラ柏)55.65kg 2勝※濱田が優勝
決勝はパラエストラ柏同士の対戦に。2021年MWJ杯優勝の伊藤は、2021年5月の1回戦で井上暉也に判定勝ち。2022年7月の準決勝で大野友哉に1R リアネイキドチョークで一本勝ちで2勝無敗。
濱田は、team AKATSUK時代に、REBELS軽量級のトップ戦線で活躍し、蓮沼拓矢に勝利し、大崎孔稀に惜敗。老沼隆斗が持つタイトルに挑戦も判定負けなど、22戦13勝8敗1分の戦績を持つ。2022年5月のPANCRASE品川大会でMMAデビューし、渦巻DATEを1R TKOに下している。
伊藤まこと「明日は頑張ります。よろしくお願いします」
濱田 巧「いい試合をして優勝します。応援よろしくお願いします」
1R、サウスポー構えの伊藤、濱田の蹴り足を掴んでテイクダウンもすぐに立つ濱田はヒザ。伊藤は粘り強くシングルレッグに、濱田は糸通しから三角絞め狙いも外す伊藤がスクランブル。2者が濱田を支持、1者伊藤。
2R、圧力かける濱田が右の前蹴り、ボディストレート、右ローを当てて詰めて左で差して組む。金網背にする伊藤。濱田は左足をかけてバック狙い。伊藤の右足を両足で挟んで引き出す。小手巻きで投げてスクランブルする伊藤も、リストコントロールする濱田はハーフで半身から上取りブザー。3者濱田10-9。
3R、オーソに構えた伊藤。右ローを当てる濱田が先に詰める。2R同様に左で差して今度は脇を潜る濱田がスタンドバックに。正対する伊藤の立ち上がりに尻下でクラッチする濱田が尻を着かせると、伊藤は下からネルソン、4の字ロックで絞るが首抜く濱田は立ち上がり。ブレーク。詰めて先にシングルレッグは濱田。そこにアンクル狙う伊藤だが、濱田も極めさせず。
判定は3-0(30-27×2, 29-27)で濱田が勝利。フライ級優勝を果たした。
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【第28回ネオブラッドトーナメント決勝戦】
▼第12試合 ストロー級 5分3R〇植松洋貴(NEVER QUIT)51.2kg 3勝1敗 優勝[不戦者]×江崎 壽(ALMA FIGHT GYM BASE)52.9kg※体重超過 3勝1敗
▼第12試合 ワンマッチ ストロー級 5分3R×植松洋貴(NEVER QUIT)51.2kg 3勝2敗[3R 0分42秒 腕十字]〇江崎 壽(ALMA FIGHT GYM BASE)52.9kg※体重超過 4勝1敗
柔術黒帯の江崎壽(ALMA FIGHT GYM BASE)が最終計量で52.9kgで250gの体重超過。同級は植松洋貴の「不戦勝優勝」に決定。試合自体は、ルール上の「試合可能許容範囲」の5パウンド以内で、植松洋貴(NEVER QUIT)が対戦を受諾したため、ストロー級ではなく、「52.9kgのキャッチウエイト契約試合」として行われることとなった。
植松は、2021年7月に「KROSS×OVER 13」で北野一声にKO負けも、12月のPANCRASEで佐藤良太にリアネイキドチョークで一本勝ちすると、2022年3月には大城正也戦に判定勝ちで2連勝中だ。
北海道出身、柔術黒帯の江崎は、2021年全日本アマチュア修斗選手権で12名参加のフライ級で優勝。2022年4月のPANCRASE立川大会で、2021年12月MWJ杯フライ級準優勝の大和田光太郎に判定勝ち。BOUTでも平賀正孝にリアネイキドチョークで一本勝ち、2022年7月のBOUTでの前戦では″津軽の組技師″藤田成保に三角十字を極めている。
植松洋貴「KO、一本を狙っていきます」
1R、植松の崩しに引き込む江崎は、下から三角絞め、腕十字狙い。首抜く植松は横三角狙い。首抜く江崎はパスからセンタク挟みへ! 植松は足を挟み首抜くと、腕十字の江崎のクラッチも足をかけて外す。3者10-9江崎支持。
2R、右の後ろ蹴りを当てる植松! ガード上ながら後方に飛んだ江崎が足を手繰るとセンタク挟みへ。首抜いた江崎はサイド奪うと、頭付きのキムラ狙いも手首を持たせない植松。サイドに回りヒジを落とす江崎。下から植松は横三角狙い、センタク挟み、オモプラッタ狙い。
サイドになり腕を抜く江崎。下の植松のシングルレッグにギロチン狙いもキムラクラッチの江崎が上に。腕十字狙いに腕組む植松は、首をセンタク挟みで凌ぐ。2者10-9で江崎。1者が植松を支持。
3R、イマナリロールからかかと掴み上取る江崎。パスから頭をまたいで腕十字へ。クラッチを切って極めた。勝者コールに体重超過の江崎は笑顔無し。
▼ライト級 5分3R〇西尾真輔(宇留野道場/3勝2敗1NC)[不戦勝]×木村裕斗(パンクラスイズム横浜/4勝1敗1分)※木村裕斗が怪我で欠場の為、西尾真輔の不戦勝、優勝。
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▼第11試合 ミドル級 5分3R〇佐藤龍汰朗(エクストリーム柔術アカデミー)81.3kgkg 2勝1敗[判定3-0] ※29-27×2, 29-26×岩城啓祐(TRIBE TOKYO MMA)80.65kg 1敗
佐藤は、2021年9月に廣野雄大にリアネイキドチョークで一本勝ち。2022年4月に押忍マン洸太に1R KO負け。岩城は、2022年5月のアマチュアパンクラスで平田旭に1R TKO勝ちでミドル級優勝。今回がプロデビュー戦となる。
佐藤龍汰朗「前回負けたのでまた返り咲けたらなと思います」
岩城啓祐「初めてのプロの試合ですが、ほかのプロの選手たちに引けを取らない試合をしたいと思います」
1R、佐藤のシングルレッグに立つ岩城は払い腰テイクダウンも、立つ佐藤。岩城はスタンドでキムラからストレートアームバー狙い。しかしなおもついていく佐藤がシングルレッグ。
2R、早々にシングルレッグテイクダウンは佐藤。背中見せて立つ岩城のバックからリアネイキドチョークへ。極めさせず立つ岩城に、佐藤は強引な払い腰も上は岩城。下から佐藤は肩固め狙いからバックへ! 立つ岩城のキムラの回しにカウンターでマウントへ。パウンドに立つ飯脇を背後からチョーク。外す岩城に三角絞め狙いも岩城凌ぐ。
3R、岩城の払い腰をかわしてバック奪う佐藤はマウント奪取。パウンド。スタミナ苦しい岩城をバックコントロールからチョーク、腕十字も左手伸びた岩城はタップせず。脇に挟んで絞る佐藤もブザー。
判定3-0(29-27×2, 29-26)で佐藤が勝利した。
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▼第10試合 ライト級 5分3R×芳賀ビラル海(MASTER JAPAN TOKYO)68.4kg 3敗[判定1-2] ※28-29×2, 29-28〇神谷大智(BRAVE GYM)68.3kg 1勝
日本拳法ベースの芳賀は、アマチュアPANCRASE優勝、EXFIGHTで高木オーディン祥多に勝利するなど活躍後、2022年のEXFIGHTプロ初戦で平山学に3Rコントロールされて判定負け。5月のPANCRASEネオブラ1回戦では、西尾真輔に2R逆転のKO負けしており、今回が再起戦となる。 対する神谷は東海大学附属高輪台高校柔道部出身。1999年4月生まれで、177cmの長身。アマチュアMMAで1勝を挙げている。
芳賀ビラル海「やることをやろうと思います。勝ったらいろいろ話したいと思います。以上です」
神谷大智「プロデビューですが、練習でやってきたことを出して勝ちたいと思います」
1R、シングルレッグの神谷にキムラクラッチの芳賀。横周りで腕を抜こうとする神谷に、芳賀はキムラクラッチを外さず。さらにシングルレッグからスクランブルでスタンドに。右ミドルを当てる芳賀、右ローも。3者芳賀10-9。
2R、早々にダブルレッグテイクダウンの神谷にギロチン狙い、さらにニンジャチョーク狙いの芳賀。頭抜く神谷は芳賀のネルソンからスクランブルにバック奪取、4の字ロック。チョーク狙う神谷に右手持つ芳賀。背後から左でパウンドする神谷。そのままコントロールしてブザー。3者10-9で神谷が取り返したラウンドに。
3R、シングルレッグテイクダウンは神谷。正対する芳賀をボディロックから前後に振って崩すと神谷はバック奪取。2R同様に4の字ロックを組むと、左手首をコントロール。正対し立つ芳賀を2度シングルレッグで尻着かすが最後はその腕をからめてバックから芳賀がパウンド。
判定2-1(29-28×2, 28-29)で神谷が接戦を制した。
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【中止】
▼第9試合 フェザー級 5分3R水杉泰誠(Pound)1勝3敗岡田拓真(リバーサルジム横浜グランドスラム)※デビュー戦※岡田の欠場により中止。
水杉は、2021年MWJ杯準優勝者。2022年5月のネオブラ1回戦ではレスリング世界選手権銅メダルの藤波勇飛を相手に判定負けしたが、岡山からPANCRASE1勝を求め2度目の上京で品川で戦う。
対する岡田は、横浜グランドスラム・勝村周一朗チルドレンでデビュー戦だったが、事前のメディカルチェック等により欠場。
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▼第8試合 バンタム級 5分3R〇サイバー遼(トライフォース東中野)60.5kg 13勝15敗4分[判定3-0] ※29-28×3×中村雄一(ハイブリッドレスリング八戸)59.7kg 2敗
2016年から白星と黒星を繰り返していたサイバー遼だが、2019年10月の諏訪部哲平戦のスプリット判定負け以降、宮島夢都希、 田嶋椋にいずれもTKO負けで3連敗中。2019年6月以来の白星を掴めるか。 対する中村は、2021年アマチュアパンクラス東北選手権フェザー級優勝後、2022年5月のネオブラバンタム級1回戦で漆間將生にスプリット判定負け。再起を果たすのはサイバー遼か、中村か。
サイバー遼「一言、トライフォース魂!」
中村雄一「サイバー遼選手、すごくいい選手なんですけど、同じMMAファイターとしてリスペクトしてボコりたいと思います」
1R、打撃で詰める中村に、遼はシングルレッグテイクダウン。金網使い立つ中村は右を差し上げるが、遼はシングルレッグをハイクロッチで持ち上げテイクダウン。サイド奪うと、立つ中村をなおも追ってテイクダウン。下の中村はニーシールドで下から鉄槌。上の遼もパウンド。3者10-9で遼。
2R、サウスポー構えから左ミドルは中村。左ミドル、インローを返した遼は右で崩すと詰めて金網際で左で差す。ボディロックから中央に向かってヒザを相手の下に入れてテイクダウン。立つ中村は右ヒザ、左ミドルを入れる。3者10-9で遼。
3R、左手を掴んで詰める遼に、突き放そうとする中村。遼はカニ挟み狙いも、倒れない中村はバック狙い。背負いから立ち上がろうとする遼のバック狙いも落とした遼。左で詰める中村に左で小手巻き内股投げは遼。スクランブルする中村が上を狙うが、遼が上でブザー。判定3-0(29-28×3)で遼が勝利した。
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▼第7試合 バンタム級 5分3R×鬼神光司(CAVE)60.25kg 7勝8敗2分[2R 2分55秒 TKO] ※高城のヒジでカット〇高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム)60.1kg 6勝3敗
鬼神は修斗で11戦5勝4敗1分。2021年5月からPANCRASEに参戦し、2勝2敗。TSUNEに一本負け後、2022年1月に「漢塾~継承~」で河名マストに判定負けも、谷育磨に一本勝ちし、漆間將生に判定勝ち。2022年7月の前戦ではネオブラ準決勝で田嶋椋にスプリット判定で敗れている。
対する高城は、PANCRASE5勝2敗。2019年6月にワン・リザマにスプリット判定負けも、2021年12月の前戦で水永将太にスプリット判定勝ち。再び連勝なるか。メインカード枠に行けそうで行けない2人、キッチリ勝利してメインカード切符を手に入れたい。
鬼神光司「5分3R、僕が攻め続けて僕が勝ちます、見ていてください」
高城光弘「一本勝ちするので楽しみにしていてください」
1R、右を突き、詰める鬼神に高城からダブルレッグテイクダウン。金網まで這って立ち上がる鬼神。2者が高城10-9支持。1者鬼神。
2R、右サイドキック、左ミドルを当てる高城。詰める鬼神は右で差して押し込み。しかし体入れ替え高城がヒジで鬼神をカットさせ、出血ドクターチェックもストップ。高城がTKO勝利。
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▼第6試合 バンタム級 5分3R〇矢澤 諒(パンクラスイズム横浜)60.2kg 3勝3敗[1R 2分15秒 KO]×漆間將生(KRAZY BEE)60.05kg 2勝4敗
矢澤は、プロMMA2勝3敗。2020年7月の「iSMOS.1」で大井洋一に1R KO勝利後、PANCRASEで三宅輝砂、田嶋椋に判定負け。2021年12月に小川隼也に1R TKO勝ちも、2022年5月の品川大会では、上田祐起に2R リアネイキドチョークを極められている。
対する漆間も2勝3敗。「WARDOG Cage Fight 24 x GRACHAN 43」で勝利後、『格闘DREAMERS』で吉村海飛にスプリット判定負け。PANCRASEでは、高木凌に1R KO負け後、ネオブラ参戦。1回戦で中村雄一にスプリット判定勝ちも、2回戦で鬼神光司に判定負けしている。
共に打撃を得意とするが、矢澤のスタミナ、漆間の打撃以外での対応が勝利のポイントになるか。
矢澤 諒「明日は勝ちます。応援よろしくお願いします」
漆間將生「前回の負けから今まで死ぬ気でトレーニング積んできました。12月の横浜(大会)にしっかりアピールできる勝ち方をしいたいと思います」
1R、サウスポー構えの漆間は左の前蹴りもかわす矢澤は右を効かせて、さらに右ストレート! 後方に飛んでダウンした漆間にレフェリーが間に入った。
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▼第5試合 バンタム級 5分3R×名久井悠成(ANSWER FIGHT)59.4kg 1敗[2R 4分25秒 三角絞め]〇梅原規祥(所プラス)59.8kg 1勝
名久井悠成「梅原は僕が大好きな所英男選手の弟子ということで、対戦できることを誇りに思います。SNSで僕をブッ飛ばしてくれると言っていたので、全リスペクトを込めて八つ裂きにします」
梅原規祥「所スタイルがPANCRASEのバンタム級を侵略するので、楽しみにしていてください」
※なくい ゆうせい 1996年8月25日 171cm 青森県出身 2022年7月31日アマチュア パンクラス 東北選手権Sクラストーナメント バンタム級優勝※うめはら みさき 1998年9月21日 171cm 東京都出身 2022年7月10日アマチュア パンクラス 東京選手権Sクラストーナメント フェザー級準優勝
1R、サウスポー構えの梅原は前手の右フック。名久井はクリンチボクシングで左右をラッシュ。さらにスタンドバックから両ヒザを突く。梅原は正対し、ダブルレッグテイクダウン。下から蹴り上げの名久井の草刈にストレートフットロック。その外し際も上を取る。3者10-9、打撃の名久井のラウンド。
2R、打撃の名久井をダブルレッグテイクダウンは梅原。立ち際に首を狙いながらニアマウント。さらにダブルレッグテイクダウンで寝かせて、立ち際をみたびダブルレッグも名久井はスタンドバックに。そこでキムラクラッチに組んだ梅原は、後方に回して上を取ると、アームロック狙いから上体を起こした名久井に三角絞め。師匠・所英男ばりのムーブでタップを奪った。
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▼第4試合 バンタム級 5分3R〇木本海人(CAVE)59.75kg 1勝1敗[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×上野惇平(ハイブリッドレスリング八戸)59.8kg 4勝6敗
2021年MWJ杯3位の木本海人は、2022年5月の第28回ネオブラッド・トーナメント1回戦で持田哲兵に判定負け。対する上野は、同日の第28回ネオブラッド・トーナメント1回戦で嶺大基に判定勝ちも、2回戦で同じく持田に判定負けしている。
木本海人「絶対に勝ちます」
上野惇平「頑張ります」
1R、オーソから左の蹴り、ストレート、三日月蹴りを当てる木本。組む上野を突き放し、左前蹴りを顔面に当てる! ダブルレッグテイクダウンは上野も、右小手に巻き壁使い立つ木本。3者10-9木本。
2R、左目を腫らした上野にドクターチェック。再開。ダブルレッグから小外がけテイクダウンは上野。ハーフで背中着かせた上野は、肩固め狙い。左腕を戻した木本だがブリッジで返せず。背中向けて立ち上がり右を当てる。そこに組んで小外がけテイクダウンは上野。2者10-9上野、1者木本。
3R、バッティング後、再開。右で差して金網詰める上野。左で小手に巻き、右手とクラッチし投げを凌ぐ木本に、上野は崩しを狙うが突き放す木本は左右を突く。すぐに詰める上野がボディロックからテイクダウンしたところでブザー。
判定は2-1に割れ、打撃を効かせた木本が接戦を制した。
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▼第3試合 フライ級 5分3R×赤崎清志朗(香取道場)55.75kg 6勝7敗[1R 0分19秒 TKO] ※金網詰めて右効かせパウンド〇今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)55.7kg 4勝1敗
2019年のネオブラ決勝で猿飛流に敗れた赤崎は、2020年10月に橋本薫汰に一本負けで初の連敗。2021年6月に西村大輝に1R TKO勝ちも、10月に前田浩平に判定負け。2022年5月の前戦で陸虎を1R TKOに下している。 今井は、DEEP名古屋で3連勝後、2022年5月にPANCRASE初参戦。佐々木亮太に2R アームロックで一本負けからの再起戦となる。
赤崎清志朗「KOで勝ってしっかり次に繋げます」
今井健斗「自分の試合をして圧倒するので注目してください」
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▼第2試合 ストロー級 5分3R〇増田大河(セルフディフェンスアカデミー)51.3kg 1勝[3R 0分30秒 KO]×清沢魁人(トイカツ道場ファイティングラボ松本)50.6kg 1敗
増田大河「前座らしく盛り上がる試合します」
清沢魁人「長野県から来ました清沢です。デビュー戦らしくアグレッシブに行きたいと思います」
※ますだ たいが 1995年8月30日 160cm 神奈川県出身 2022年7月10日アマチュア パンクラス 東関東選手権Sクラストーナメント バンタム級優勝※きよさわ かいと1998年6月23日 166cm 長野県出身 2022年7月10日アマチュア パンクラス東関東選手権Sクラストーナメント フライ級優勝
1R、ともにオーソドックス構え。右カーフキックを効かせる増田に清沢はバランスを崩す。立ち上がる清沢になおも右カーフキックを当てて、3者10-9で増田。
2R、互いに慎重ななか、清沢の組みからの首投げ狙いを正対し押し込みヒザ突く増田。体入れ替えた清沢はシングルレッグで崩して鉄槌。立ち上がる増田は清沢の大きな右をかわしてカウンターの右! 身体が流れた清沢を詰める。3者10-9増田。
3R、詰める清沢に右を当ててダウンを奪う増田。立ち上がる清沢の突進に右を冷静に当ててKO勝ち。
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▼第1試合 女子ストロー級 5分3R×悠花(ALLIANCE)51.3kg 1敗[3R 4分13秒 アメリカーナ] ※袈裟固めから両足で挟んで極め〇HARUKA(宇留野道場)51.0kg 1勝1分
悠花「本業は巫女さんをやってます。一本を極めてHARUKA選手をお祓いしたいと思います」
HARUKA「急遽の参戦になりましたが、普段からいつでも試合が出来るように準備をしていたので、その成果を出し切りたいと思います」
※渡辺彩華(AACC)はメインの藤野の対戦相手に変更※ゆか 1990年12月12日 153cm 東京都出身 アマチュア パンクラス:1勝1敗
1R、サウスポー構えのHARUKAに、オーソドックス構えの悠花は右振り組むとHARUKAはギロチン狙い。立つ悠花に首投げテイクダウウン。ここも立つ悠花は左右で詰める。10-9で2者がHARUKA、1者悠花。
2R、HARUKAの右の蹴りを掴んだ悠花はシングルレッグも金網背にHARUKAはがぶりからスタンドバック。ボディロックテイクダウウンから鉄槌。立ち上がる悠花をバックからコントロール。正対際を再び首投げ、袈裟で鉄槌落とす。3者HARUKA10-9。
3R、左右を細かく突き、左で差す悠花。首抱えるHARUKAは首投げ狙う。離れて左右の悠花にカウンターの右入れるHARUKA。悠花は遠間からシングルレッグも引手掴んだHARUKAは首投げテイクダウウン、袈裟固めから両足に右手を挟んでアメリカーナを極めた。