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【PANCRASE】アキラが久米鷹介を破り正規王者に「必ずライト級日本一になる」、中島が田嶋下し王座統一、ソルトがKAREN破り戴冠、端がNORIを完封。井村が石井に競り勝つ! 田中路教が笹に完勝、トラキナスが藤野にリヴェンジ、平田直樹が一本勝ち

2023/04/30 13:04

PANCRSE女子ストロー級選手権試合 5分5R
×KAREN(パラエストラ柏)51.6kg 第4代QUEEN OF PANCRASIST・6勝2敗
[判定0-3] ※46-49×3

〇ソルト(マルスジム)52.05kg 同級1位・3勝2敗
※ソルトが新王者に

KAREN「初防衛戦、練習でやってきたことを出して血祭りにします。応援よろしくお願いします」

ソルト「タイトルに挑戦できるということで緊張もしていますが、ワクワクもしています。明日は私が勝ちます。応援よろしくお願いします」

 両者は、2022年12月以来の再戦。王者・KARENは、2022年3月に藤野恵実を4R ヒジ打ちによるカットでレフェリーストップのTKOに下し、驚異の5連勝でベルトを巻いた、19歳のクイーン・オブ・パンクラシスト。

 戴冠後、半年後に女子シューター宝珠山桃花と対戦し、判定勝ちしたものの、2022年12月の前戦では、同じく修斗を主戦場としていたソルトに組み負けて、ノンタイトルの3Rで屈辱の判定負けを喫している。

 得意のサイドキック、近距離でのヒジ打ちを研究され、投げも潰され下になったKARENは、4カ月ぶりのベルトをかけた再戦で、5Rの長丁場をいかに自身のペースに持ち込むか。

 会見では、姉のNORIともにTeam DATEから離れ切磋琢磨してきたPRAVAJRAから、さらに「高みを目指しもっと強くなりたいという思いで」パラエストラ柏に移籍したことを明かし、浅倉カンナらとの練習を「環境が変わって、いろいろ“まだ自分は全然知らないこともいっぱいあったな”ということを経験できて、日々充実した練習ができています」と語った。

 対するソルトは、北海道でアマチュアキックからMMMAに挑戦した経緯を明かし、「あまりジムが多くないなか、マルスジムにはキックや柔術の選手、総合をやっていなくてもいろんな方が出稽古にきてくれます。ジムの中にケージも設置してもらえたので、すごくいい環境で練習できています」と、東京以外でも強くなれる環境にあるとした。

 続けて、「自分が勝てばさらに盛り上がって北海道でもっと競技人口も増えると思います。私は遅くから始めましたが、遅くからでも女性でもここまでできるよと証明できるのかなと思います」と、王座奪取に意欲を見せた。

 167cmの高身長、リーチを活かした打撃で、今回も勝利を狙うソルトは、修斗にもPANCRASE女王として凱旋を狙う。ソルトが前戦同様に完封し、すんなりとベルトを奪うか、KARENが女王としての意地と計策で切り裂くか?

 1R、オーソドックス構えのソルトに、サウスポー構えのKARENは間合いを潰して右の飛び込みで組みに。ソルトも右を返すが、押し込むKAREN。左で差し上げるソルトは金網背に四つにすると、体を入れ替えヒザ。KARENも再び体を返して押し込み。左で差してボディロックから押し込みながらの右を顔面について、崩していく。3者10-9でKARENを支持。

 2R、上下にレベルチェンジしてフェイントをかけるKARENは左で差して押し込み。金網に詰めてボディロック。右で小手に巻いてバックは譲らないソルトは正対して離れて右を突き、右の蹴りも、距離を潰すKARENは四つで押し込み。ヒザ蹴りのソルトが体を入れ変えると、離れる。右ハイのソルト。ガードするKARENはスイッチしながら左で差して押し込み。しかし、ここもソルトが体を入れ替え、互いにヒザを突きホーン。3者10-9でソルトのラウンドに。

 3R、左ジャブの飛び込みを当てるソルト。さらに近づくKARENにサイドキックも。右ジャブを突いて組むのはKAREN。しかし右を差すソルトが体を入れ替え押し込み。金網背にKARENの頭が下がったところにソルトは右ヒザ! これで崩れたKARENの組みを剥がしてマウントへ。亀になって立とうとするKARENのバックにリアネイキドチョーク狙いで4の字に組むが、正対したKARENが離れてさらにソルトとの組みに。離れたKARENは右のサイドキックからダブルレッグも捨て身気味になり、ソルトが潰しに。ジャッジ3者10-9でソルトのラウンドに。

 4R、右インローのソルト。さらに右ハイと上下に散らすとKARENは組みに。シングルレッグを切るソルトは四つで組んで左で差して回して頭を下げさせてヒザ! KARENは強引に首投げも同体で立ち上がりでバックにつくのはソルト。正対して離れたKAREN。ソルトは右前蹴りを腹に突くが、その蹴り足を取ったKARENが組みに。ここも押し込むのはソルト。右ヒザを突き、KARENを体を入れ替えてもすぐに入れ替え直して押し込む。

 5R、最終回。先に組みに行くKARENに体を入れ変えるソルト。離れたKARENのダブルレッグにも右で小手に巻いて凌ぐ。シングルレッグに固執するKAREN。そのバックを狙うソルトはKARENのクラッチを切ってスタンドバックに。対角のKARENの腕を掴むと、離れたKARENはシングルレッグへ。それも片足を掴まれながらもサイドバックにつくソルトが右手で細かいパウンド、KARENが頭を上げたところにソルト組んで詰めてゴング。

 判定は3-0(49-46×3)でソルトが勝利。女子ストロー級クイーンオブパンクラシストとなった。

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