▼フェザー級(66kg)5分3R
〇芦田崇宏(BRAVE)26勝12敗2分
[判定3-0]
×中田大貴(和術慧舟會HEARTS)5勝4敗
芦田は、中学で柔道、高校でレスリングとボクシングを始め、ボクシングではインターハイと国体に出場。2010年にプロデビューし、2017年12月に上迫博仁に判定勝ちでDEEPフェザー級王座を獲得。2020年9月にRIZIN初参戦で萩原京平にハンマーロックで一本勝ちも、2021年10月に金原正徳にTKO負け、2022年4月にはカイル・アグォンにも判定負けで2連敗を喫した。2022年8月には、今成正和と対戦し、今成の関節技の仕掛けを潰しての判定勝ちで再起を遂げている。
対する中田は、ラグビーから中3で大道塾に入門し空道を学んだ。2019年アマチュアパンクラス全日本選手権で優勝後、2020年7月のPANCRASEネオブラでプロデビュー。岩本達彦、田村一聖、Ryoを相手に3連勝も、2021年11月の「RIZIN TRIGGER 1st」で堀江圭功に判定負け。2022年3月のPANCRASEで亀井晨佑にスプリット判定負けで2連敗。2022年7月のPANCRASE 328で内村洋次郎に1R パウンドでTKO勝ちし、再起を遂げた。
サウスポー構えの芦田はジャブ、左ミドルと長い距離から組み立てるのに対し、オーソドックス構えの中田はスタンドでの近距離での打ち合いに勝機を見出す。組みを混ぜた展開は芦田に一日の長があるが、中田はそれを凌いでタフファイトに持ち込めるか。
1R、サウスポー構えの芦田にオーソドックス構えのの中田。じりじり詰めて右ハイも見せる中田。芦田は右ジャブ、左ストレート狙い。
中田は右ミドルハイをガード上に当てて追う。右リードジャブを突く芦田。左右を振って右アッパーから組む中田だが、体を入れ替える芦田に再び体を入れ替える中田。突き放す芦田はダーティーボクシングで左アッパーを突く。
右で差して組んで押し込む中田は離し際に左右、さらに回転を上げるが、芦田の打ち返しにはボディロック。背後から右足をかける中田がアグレッシブに背後から左パンチを打ち込む。
2R、ジャブから突く中田。芦田もジャブを返すと右! 芦田から組みに。しかし左を差すのは中田。さらにスタンドバックについて右足をかけてたすきがけからボディロックに変えて後方に崩して両足をかける。
リアネイキドチョークを狙う中田。首を守る芦田。中田はパームトゥパームで絞めるが凌ぐ芦田は背後の中田にパンチ。正対したところでゴング。
3R、前に出続ける中田、芦田も頭をずらして左、さらに右フックを返すともらいながらも中田は前進。顔を腫らしながらも左で差してコーナーに押し込むと、右差しに変えて左でダーティーボクシング。芦田は的確に打ち返すと。ギロチン狙いから抜いたところを突き放し左右。しかし中田も左右を突いて組みに。そこに小外を合わせてテイクダウンは芦田!
下からの中田の三角狙いを潰してスクランブルの際で上になる芦田! サイドからヒザを突くが中田も立ち上がり前に。ゴング。
判定は3-0で、中田の打撃を被弾し過ぎず有効打を当てた芦田が勝利。試合後、芦田は、「中田選手、ほんとうに強かったです。ありがとうございます。今月、アントニオ猪木さんが亡くなり、BRAVEも猪木さんのことですごくショックで。こういう風に格闘技が出来ているのもアントニオ猪木さんのおかげだと思っています。もっと頑張ります」と、猪木さんへの感謝の言葉を語った。