▼フェザー級(66kg)5分3R
〇中原由貴(マッハ道場)17勝5敗
[1R 2分37秒 TKO] ※サッカーキック
×原口 央(BRAVE)7勝4敗
※ヴガール・ケラモフは椎間板ヘルニアにより欠場
中原は、柔道ベースながら打撃も得意とするストライカー。GRACHAN、GLADIATORを経て2015年からPANCRASEに参戦。ユータ&ロックにスプリット判定負けも、以降7連勝を含む9勝2敗でONEに移籍。2019年2月エミリオ・ウルティア戦の3R TKO勝ちでデビューを果たすと、同年5月にはゲイリー・トノンと対戦し一本負け。
その後、コロナ禍で試合から遠ざかったもの、2021年3月に14戦無敗のルスラン・エミベックを1Rに左ストレートからのカウンターの右フックでダウンを奪い、パウンドアウト。さらに4月大会にも連戦し、モンゴルのシネチャツガ・ゼルトセトセグを組みで圧倒も、足関節に反則の顔面蹴り上げを食らい反則勝ち。不完全燃焼に終わっていた。
2022年7月に佐々木憂流迦との対戦が決定も、佐々木の欠場により急遽、ZST王者の関鉄矢と対戦。「ストライキングで行けるだろう」と判断し、テイクダウンは封印。終始スタンドで、乱打戦を望む関の距離にさせずに判定で完封勝ちした。
当初対戦予定だったヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)が椎間板ヘルニアでドクターストップにより欠場。代わって、第3代GLADIATORフェザー級王者の原口と66kg契約で対戦する。
中原はRIZINで2度目の対戦相手変更。2022年7月の「RIZIN.37」で、当初は佐々木憂流迦と対戦予定だったが、佐々木の新型コロナウイルス感染により、ZST王者の関鉄矢と対戦。スタンドで優位に立ち、判定勝ちを収めている。
原口は、フリースタイルレスリングで全国高校選抜大会60kg級3位など鹿児島の名門・樟南高で活躍。2021年11月のVTJで宇野薫に判定勝ちすると、2022年5月の「RIZIN LANDMARK vol.3」でRIZIN初参戦。関鉄矢に判定負けしている。
1R、ともにサウスポー構え。先に詰める原口に、中原は右から左! しかし原口はシングルレッグで押し込み。コーナー背に立つ中原。原口の頭が下がると鉄槌。原口は右で差して、ダブルレッグに移行し、その際でスタンドバックに。
しかし、中原はアームロック狙いから正対際に巧みに左ヒジを当て、引き込み気味の原口にそのままマウント。原口が亀になると、サイドバックからパウンド、さらにサッカーキック3発で試合を決めた。
試合後、中原は「前回、挨拶しそびれたのでマイク持てて嬉しいです。原口選手、スクランブル参戦ありがとうございます。これで発言権を得られたと思ってないので、ケラモフ選手と、大晦日、同じようにしてやろうと思っています。やらせてくれたら嬉しいです福岡の皆さん、僕を覚えてくれたら嬉しいです。ここから有名になりますんでよろしくお願いします」と、大晦日ララモフとの仕切り直しの試合のアピールと、勝利して「言いたい事がある」とした。
試合後の会見では「次勝って、トップ戦線入って、(もう1試合)挟むか挟まないかで、ベルト(をかけて)やれたらと思っています」と王座獲りを視野に入れたいとした。