▼ウェルター級(77kg)5分3R
〇阿部大治(フリー)12勝5敗
[判定3-0]
×田村ヒビキ(パラエストラ大阪)16勝14敗9分1NC
UFC、ONEで戦い、現DEEPウェルター級王者の阿部は、2021年10月のRIZIN初戦はライト級でアキラに一本負けも、2022年3月に本来のウェルター級に戻しストラッサー起一からダウンを奪う判定勝ち。2022年7月にはマルコス・ソウザの寝技を凌ぎ、右ストレートで2R KO。2連勝をマークしている。
対する田村は、カルペディエム福岡を主宰し、MAM16勝13敗9分のベテラン。2005年にDEEPフューチャーキングトーナメントミドル級優勝後、2008年からプロ修斗に参戦。
2017年9月にウィル・チョープに2R、ヒザ十字固めで一本勝ちするなど、3連勝で2019年6月、空位の修斗ウェルター級環太平洋王座を賭けてソーキと激突もスプリット判定で敗れ、戴冠ならず。2022年5月にTORAOでの2年11カ月振りのダイレクトリマッチでソーキに2R KO勝ちで、第6代修斗ウェルター級環太平洋王者に輝いた。
長いリーチを活かした右の強打と、柔道仕込みの足払いのテイクダウン、RIZINルールに慣れた4点ヒザと強さを増している阿部に対し、田村はソーキを下したサウスポー構えからスイッチしての打撃、関西と東京出稽古の成果、グラップリングを戦った柔術でいかにチャンスを作るか。MMAファイターとしての姿を地元で見せる。
阿部のセコンドには五味隆典の姿。
1R、先に前に出る阿部、サウスポー構えの田村は右回りでさばき左ストレートを合わせに行く。左インローを当てる阿部。田村の打ち終わりに右を当てる。ブロッキングする田村は左インロー。
右ミドルを当てる阿部。右に回る田村。阿部は右ミドル。田村も左インローから左で差して組み。阿部は右足を腰にあてて防ぐ。ブレーク。
田村の左右に右を当てて前に出る阿部はローから右アッパーに繋ぐ。阿部の右をかいくぐり組む田村だが突き放す阿部。跳びヒザで飛び込み。田村の低いダブルレッグを切る。
2R、右のローに右の跳びザを合わせる阿部。左右で前進し、右ボディを突く阿部。さらにノーモーションの右を当てる阿部。左の前手のフックはかわす田村だが手数が少ない。阿部の右ハイに左ヒザを突く田村だがローブローに。
再開。ワンツーを内側に突く田村。さらに左インロー。阿部の右をスウェイでかわす。田村の左の打ち終わりに右を狙う阿部。田村の打ち返しはバックステップでかわす。
3R、左から右を強振する阿部はそこから深追いせず。ブロッキングからサークリングする田村。右足が交錯し、バランスを崩した田村を詰める阿部。さらに右のダブルもかわす田村は右回り。
右ハイで前に出るが、デフェンシブな田村を追い切れず。右ショートフックから出足払いも狙う。追う阿部にサバイブする田村。試合は判定3-0で、伸びる右ストレート、組み際のアッパーを当てた阿部が、粘る田村に勝利した。