▼バンタム級(61kg)5分3R
〇手塚基伸(シークレットベースドミネート/コブラ会)35勝14敗6分
[1R 4分33秒 TKO] ※レフェリーストップ
×メイマン・マメドフ(アゼルバイジャン)5勝6敗1NC
35歳の手塚は、UFCでアレックス・カサレスにスプリット判定負け後、ヴァウアン・リーにも判定負けでリリースされたが、2014年7月に第3代GRACHANバンタム級王者に。同年9月にはHEATバンタム級初代王座決定トーナメントに出場し、アラン“ヒロ”ヤマニハ、祖根寿麻に連続一本勝ちで王者となった。
修斗で3連勝後、PANCRASE、GRACHANで3連勝で6連勝をマークし、2022年3月にRIZINデビューでヤマニハと再戦もリアネイキドチョークで一本負け。7カ月ぶりの再起戦となる。
MMA5勝5敗のアゼルバイジャンのマメドフは34歳。2015年にKunlun Fightカザフスタン大会でプロデビュー。白星と黒星を繰り返しながらも2019年10月から2勝1NCと負け無し。2021年3月にモルドヴァで開催されたEagles FCでは当時3連勝中だったエフゲニー・マンコを5R 判定で破り、EFCフライ級王者となった。
盟友のトフィック・ムサエフ、ヴガール・ケラモフ同様に強い体幹を誇り、オーソドックス構えの懐は深く、細かいステップから右のカウンター、前進しての右ミドル、際の打撃を得意とする。テイクダウンも力強く、トップから削ってEFC王座を獲得しているが、その一方でガードからの腕十字、ヒザ十字での一本負けも喫しており、階級上の手塚にとってはテイクダウン際のサブミッションのチャンスもありそうだ。
1R、サウスポー構えの手塚、オーソドックス構えのマメドフ。大きな右を振るマメドフ。手塚はフェイントを入れながらダブルレッグも、マメドフががっちり受け止めると引き込み。
下からキムラクラッチを組もうとすると、マメドフは自分の腿をつかんで防御。さらに三角絞め、腕十字狙いから再び三角絞めへ。腕を抜こうとするマメドフ。
手塚は下からヒジ、パンチ、鉄槌を連打。マメドフは額で受けようとする。腰を抱いたまままったく動けないマメドフは手塚の両手のパンチを受け続け、サブレフェリーからタオルが投入された。
レフェリーストップで1R、4分33秒で手塚がTKO勝ち。マメドフはすぐに立ち上がり、両手を広げてストップに抗議した。
試合後、手塚は「最初の試合(ヤマニハ戦)、ほんとうに心折られて、外国人選手とやることできつかったですけど、無事にRIZIN初勝利で嬉しいです。道場の皆さん、嫁と子供、ありがとう。まだまだ俺はいくぞ」と咆哮した。