(C)ゴング格闘技 撮影/渡辺大希/RIZIN FF
『湘南美容クリニック presents RIZIN.39』速報
2022年10月23日(日)マリンメッセ福岡A館 14時10分開始予定に変更
※選手名からインタビュー、見どころ記事にリンク
▼RIZNフェザー級(66kg)タイトルマッチ 5分3R
×牛久絢太郎(K-Clann)王者・22勝9敗1分
[2R 1分29秒 三角絞め]
〇クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)挑戦者・31勝5敗1分
王者の牛久(27歳)は、2021年10月、RIZIN初出場で、当時の王者の斎藤裕を2R 跳びヒザ蹴りによる斎藤の出血ドクターストップにより王座獲得に成功。2022年4月に斎藤とのダイレクトリマッチを受け、2Rに左ハイキックでダウンを奪うなど打撃で攻勢に立ち判定勝ち。王座の初防衛に成功している。
対するクレベル(32歳)は、元KSW王者としてRIZINに参戦し、カイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦、萩原京平を相手に5試合連続の一本勝ち。王座挑戦をアピールしていた。
牛久は、もともと柔道出身の組みの強さに加え、左右どちらでも構えることが出来、『POWER OF DREAM』での出稽古で打撃の進化も著しい。対するクレベルは、サブミッション勝率が87%。ATTでMMAのトータルスキルを上げ、タイで弱点とされる打撃を強化している。
牛久は2016年9月の松嶋こよみ戦以降、6年間一本負けは無く、判定勝ちも多く、スタンド、組み技ともに粘り強く競り勝つ強さを持つ。一方のクレベルは組みも強い牛久を相手に、打撃で立ち会い、いかに得意な形で組んで極めることが出来るか。今回の試合に向けて青木真也とも練習を積んできた。
日本在住の日系ブラジル人のクレベルは国歌斉唱に、日本国歌を希望。愛内里菜が君が代を独唱し、榊原CEOによる、王座戦の認定書が読み上げられ、いよいよゴング。
1R、サウスポー構えから入る牛久、クレベルはオーソドックス構え。右の関節蹴りを突く牛久。右ハイをガード上に当てるクレベルは前に。牛久の日い出りフックをかわしてボディロックテイクダウンはクレベル。スクランブルする牛久を追うクレベルはテイクダウン。
クローズドガードの牛久。バック狙いのクレベルに上を譲って正対する牛久。クレベルは肩固め狙いもブリッジでリバーサルする牛久。
下のクレベルは三角絞め狙いから足関節も狙うが、足を抜く牛久。その際を追うクレベルは引き込み! 下からヒジを突く。
2R、牛久の左の蹴り、クレベルの右の蹴りが交錯。牛久の蹴りを掴んだクレベルは、テイクダウン。下から外ヒールを狙う牛久。抜いて立ち上がるクレベルに牛久はダブルアンダーで両脇差すも、クレベルも首投げ気味に投げて、バック狙いから腕十字狙い、さらに三角絞めも牛久の右腕は外に出ている。いったん正対した牛久にクレベルは頭を引き寄せ、タップを奪った。
リング外の妻子や両親と抱き合ったクレベルは歓喜。リング上に戻り、榊原CEOからベルトを受け取ると、榊原CEOは「Bellatorとの対戦も頼むよ。頑張って」と語りかける。強くハグするクレベル。
RIZIN6試合連続一本勝ちで、ベルトを獲得したクレベルは、「皆さん、こんにちは! ちょっと難しいけど、アントニオ猪木、死んじゃった。自分をすごい助けた友達も死んじゃった。今日めちゃ嬉しいです。これは日本のベルトで、ブラジルのベルト! でも19年日本にいる中でみんなが助けてくれて、今はこうしてファンのみんながサポートしてくれて、ほんとうに日本ありがとう、いまから自分とサトシ先生でフェザー級とライト級のチャンピオン。でも今日のは自分のベルトじゃない、マルキーニョス、ダイ、セキネ……ここまで自分を支えて信じて、ここまでみんなありがとうございました。疲れた。皆さんありがとうございました。これが誕生日(10月16日・33歳)のプレゼント。1、2、3、ボペガー!」と語り、メインを締めた(※試合後、クレベル・コイケのインタビュー)。