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インタビュー

【RIZIN】牛久絢太郎、クレベル戦の勝率は「100パーセント。僕らしく『真面目に』作戦を最後までしっかり遂行する」、朝倉未来戦は「考えない」=10月23日(日)福岡

2022/10/11 16:10
 2022年10月23日(日)『RIZIN.39』(マリンメッセ福岡 A館)にて、「RIZINフェザー級タイトルマッチ」に臨む王者・牛久絢太郎(K-Clann)が11日、所属ジムにて公開練習を行った。  クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)との対戦を前に、1分間のサンドバッグ打ち、レバナを相手にしたミット打ちのすべてをオーソドックス構えで行った牛久は、その後のインタビューで、クレベル戦の勝率を「100パーセント」と言いきり、二度目の防衛に自信を見せた。 朝練習でスタミナを強化、手足の長い柔術家と寝技対策も出来ている ──いよいよクレベル・コイケ選手を相手に防衛戦となります。今回の試合に向けたテーマを教えてください。 「本当に自分のペースで、自分の良さを全面に出していきます」 ──会見で直にクレベル選手と対面してどう感じましたか。 「目を見て、すごく試合にかける思いが強いなって感じましたね」 ──記者会見で「相手より優れている部分」を「スタミナ」と仰っていました。それはどんな練習で培われていますか。 「練習量だったり、走り込みを朝練で毎日やっているので、それがスタミナ強化の強みになっています。ずっとスタミナを強みとして武器にしているのでそこですね」 ──朝練習の走り込みはパワーオブドリームの選手たちと一緒にやっているものですか。 「はい、あとK-Clannのほうでも朝練をやっています。それぞれ別々で、どちらの朝練習も出ているので、週に4~5回はやってますね。足立区を7、8キロくらいは走って、それプラス、フィジカル(トレーニング)も入れているので、フィジカルを入れた走り込みになっています。タイヤを押したり、あと自転車に乗ってもらって、それを坂道で押したりもします」 ──一番辛いのは? 「今、K-1のほうでも若手選手がすごく足も速いので、僕を抜かそうと必死になって追っかけてくるので。で、僕は意地でも抜かさせないようにやってるんで。そういう競い合いがいい感じです。一緒に練習していて僕もすごい練習になってスタミナも強化されます」 ──武居由樹選手と練習で一緒になることも? 「たまに朝練で一緒に練習させてもらってパワーをもらっています」 ──タイトルマッチでメインカードですが、他の試合で気になる試合や選手は? 「中原由貴選手の試合(ヴガール・ケラモフ戦)も気になりますね」 ──クレベル選手のことはいつから意識を? 牛久選手は、2016年4月24日にPANCRASEでフェザー級暫定王座戦を田村一聖選手と戦いました。同じ日に、クレベル選手もKSWからPANCRASEに1試合だけ参戦して、矢地祐介選手にリアネイキドチョークで一本勝ちしています。 「その頃から気にして見ていましたね。やはり同じ階級というのもあってそこから意識していました。ただ、本当に(自分と)やるかな、と思ったのはRIZINに出てからになりますね。(斎藤裕戦後に?)そうですね」 ──意識し始めてからずっとシミュレーションは出来ている? 「そうですね、出来ていますね」 ──作戦は横田一則会長と古川誠一POD会長と練ってきた? 「そうですね。でも1年前に意識していて、僕も4月に試合があって。そっちに集中していたので、本格的に対策という対策は、(2度目の斎藤裕戦が)終わってからでね。色々と会長や横田代表と話し合って、しっかり今はかたまっています」 ──クレベル選手は極め技が強いです。どういう展開になりそうですか。 「たぶん相手も得意なポジションで勝負を仕掛けにくるんで、本当に自分のペースで戦うことですね。(戦術は)もう出来上がってます」 ──柔術対策はどこでどんな相手と? 「ちょっと名前は……黒帯柔術家です。こちらに来ていただいて。手足の長い選手で、そっくり(シミュレーション)しています。名前は、ここにきてシークレットにするから牛久の味が出る(笑)」 [nextpage] 斎藤裕をダウンさせた「空手の蹴り」、テイクダウンの攻防は「楽しみ」 ──いまの受け答えも含め、ご自身のペースで戦う、その「マイペース」というのはどういう意味なのでしょうか? 「うーん」 ──「頑固」と言う意味でしょうか? 「ああ、でも代表からは頑固と言われますね。詳しいことは代表に(笑)」 ──試合中でも、周囲の雰囲気や言葉に流されずに、自分のやりたいことを貫ける? 「そうですね、すごくいい意味で」 ──タイトルマッチに関わらず。 「はい。そうですね(笑)。あまり答えになっていないかもしれませんが」 ──いえいえ。ところで牛久選手は、近年はグラップラーというより、ストライカーと言っていいほどの打撃の進化を見せています。斎藤裕戦では、右利きサウスポーの構えで、右ハイをブロッキングして相手の右スーパーマンパンチ、左フックの返しをかわして、上体を傾けて左ハイをスナップを効かせて当てました。まるで空手の蹴りのようでしたが、あの蹴りは? 「パワーオブドリームさんで。あとはずっと練習でも出していたので試合でも出たのかなと。自然に出ました」 ──ああいった腰を返さない蹴りは、キックボクシングっぽくないというか……。 「そうですね、ちょっと空手に近いと言うか。パワーオブドリームに空手出身の選手、中島千博(第10代Krushスーパー・フェザー級王者、極真会館2017年第34回全日本ウエイト制 軽重量級 優勝、極真会館2017年オールアメリカン大会無差別級 3位、極真会館2018年USウエイト制 軽重量級 優勝)さんがいらっしゃるので、そのクラスに出たりして教わっています」 ──ああ、なるほど。対クレベル戦で、寝技に付き合うか、付き合わないかもポイントになると思います。上になった場合、パウンドするか、それとも離れるか。クレベル選手は、牛久選手をテイクダウンできると思いますか。 「まあ、肌を合わせて。そこも楽しみですね」 ──テイクダウンされない自信もある。 「そうですね。僕は本当に『総合力』で戦うので、総合で試合をします」 ──もし、引き込まれたら付き合わないですか。 「まあそこもしっかりと対策練って(笑)。想定済みです」 ──もともと組み技が持ち味です。寝技も磨いていて付き合ってもいいという考えは? 「はい、まあそういう意見もあると思うのですけど、本当に僕の試合を、僕らしさを全開にします」 ──「僕らしさ」とは? 「僕らしさ……うーん(笑)。僕らしさは『真面目!』、すみません、まさかの質問に」 ──いえいえ、「真面目」というのは、試合でも楽をせずに汗かき仕事をするところとか。 「はい、楽をしようとは一切思っていないので。しっかり代表と練った作戦を、最後までしっかり遂行するっていう。そういう意味での真面目さ、とかそういう意味です」 [nextpage] フェザー級で頭抜けているクレベル選手に、チャンピオンとして勝つことに意味がある ──対してファイター、クレベル・コイケの印象は? 「すごく打撃も粗い部分もあって、粗いけどしっかり総合でマッチしているというか。その打撃も自分の得意な寝技を活かすためにすごくマッチしているので、上手だなという印象があります。あとは際の攻防とかもすごく上手なので、そのイメージも出来ています」 ──前回の斎藤戦からご自身はどれくらい変わっていますか。 「かなり。自分の中で。ただスタイルが、今までやってきた相手とはまたちょっと違うので。そういう意味でも、しっかり今まで見せてない部分も見せると思うので、皆さん楽しみにしていてください」 ──勝率は? 「100パーセントですね。100って言い方はおかしいけど」 ──確信がある? 「はい。すごく自信を持って戦えますね。あとはいいイメージを持って、いいコンディションで臨む。いま71、72kgですが、減量も多少ある(66kg契約)ので。高タンパク、低脂質で炭水化物も摂って動けるようにしています。胸肉だったり、魚の白身だったり。あとは最後のコンディションをしっかり整えることですね」 ──タイトルマッチというのは気持ち的に変化がありますか。 「前回の試合もタイトルマッチだったんで。DEEPも含めてずっと続いていて、いつもと同じという感じです」 ──この試合の前に、萩原選手、斎藤選手に勝った朝倉未来選手が、今回の勝者に大晦日に挑戦するというプランが榊原信行CEOから挙がっていることについてはどう感じていますか。 「僕は本当にこの試合に賭けているので、あまり先のことは考えていません。次の試合に集中しています」 ──フィニッシュはKO? 一本? 「その展開になって行けるなら行きますし、しっかりその時の状況判断で決めます」 ──いま、牛久選手にとってクレベル選手に勝つことの意味をどうとらえていますか。 「フェザー級で頭抜けている。ずっと連勝している選手で、僕の中でも、チャンピオンとしてこの試合に勝つことに意味があると感じています。すごく特別──毎試合かける思いは一緒ですが──今回もそういう思いが強いですね」
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