キックボクシング
レポート

【RISE】原口健飛のリベンジならず!延長戦でペットパノムルンが振り切る。海人がペティに苦戦延長戦で辛勝、山田洸誓がカッファを豪快KO、植山征紀と大激闘の鈴木真彦が延長戦を制す、ダウン応酬でタップロンが山口裕人にTKO勝ち

2022/08/21 15:08

▼セミファイナル(第16試合)ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
〇海人(TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者、第2代SB日本スーパーライト級王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×サモ・ペティ(スロベニア/シムソンジム/FFC-70kg級王者)
※本戦の判定は30-29、29-29×2。


 シュートボクシング(以下SB)の絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にトーナメントを制してSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、RISEでは緑川創や“ブラックパンサー”ベイノアを破り、REBELS(現KNOCK OUT)では日菜太との70kg級日本人最強決定戦を制し、RIZINでも3戦全勝。4月のRISEではベイノアとの再戦で1Rわずか41秒でKO勝ちし、6月の『THE MATCH 2022』ではK-1 WORLD GPウェルター級王者・野杁正明を延長R判定3-0(10-9×3)で破り、国内頂上決戦を制して現在12連勝中。戦績は46勝(21KO)6敗1無効試合。


 ペティは約7年ぶりの来日。2014年から2015年にかけ、日本で日菜太、城戸康裕、廣野祐といった当時の日本人トップ選手に全勝した“スロベニアの処刑人”。現在30歳。戦績は35勝8敗2分でFFC-70kg級&77kg級王者。


 1R、海人は右カーフを蹴りつつ、ペティが攻撃してくると左ボディをカウンターで合わせる。ペティの攻撃には合わせ、自分からはカーフで攻める海人にペティは手数が少ない。


 2R、ペティの出鼻を捉えるような右カーフが決まり、ペティは足を上げる。海人は右ストレート、左ボディと攻めるが、ペティも左フックを打ち返す。海人はすかさず左フックを打ち返すとペティの動きが止まるが、その後はペティが左フックを中心にパンチを繰り出し、海人も打ち合いに行って右ストレートをヒットさせるが、ジャブで顏が上がる場面も。


 3Rはペティが攻勢に転じる。左右フックで海人に襲い掛かり、右ストレート、左フックでコーナーに詰まった海人に鼻血を出させる。劣勢になった海人だが打ちに行くところでは打ちに行き、判定はドローに。


 延長戦では疲れが見えるペティに海人が右ストレート、左フックをしっかり当てに行き、ペティもヒザやワンツーで反撃するが、前に出て手数もヒットも多かった海人が接戦を制した。


 海人は「今日の試合では偉そうなことは言えないです。凄く反省しています。でも目標は変わらないです。SBとRISEを最強にして、日本の格闘家が世界一やと言ってもらえるように自分がこの階級で世界を獲りに行きます」と、苦戦を強いられたことを反省するもこれからも目標を目指していくと語った。

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