▼第14試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R
〇山田洸誓(正道会館KCIEL/第4代RISEスーパーライト級王者)
KO 3R 1分23秒 ※右フック
×ヤン・カッファ(オランダ/Florida Kickboxing Academy/GLORY世界フェザー級5位)
カッファは18勝(7KO)2敗の戦績で、キックボクシングを5歳から始めて“ラモン・デッカーの再来”と呼ばれているという。2020年4月の『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg』に参戦が決まっていたが新型コロナウイルスの影響で来日中止。今年に入って連敗しているがGLORYと契約して参戦が決まった。
山田は正道会館仕込みの強烈な打撃でKOを量産し、2019年9月に強打者・山口侑馬を2RKOで下してRISEスーパーライト級王座を獲得。デビュー以来11連勝(7KO)と快進撃を続けていたが、2020年11月の北野克樹戦で初黒星。再起戦となった2021年1月の実方拓海戦では判定勝利で初防衛を果たし、6月には北野にリベンジして2度目の防衛に成功。2022年4月にはライト級王者・直樹との王者対決に臨み、3Rに右フックでKO勝ちを収めている。しかし、6月の『THE MATCH 2022』ではK-1の安保瑠輝也に判定3-0(30-29×2、30-28)で敗れた。戦績は14勝(8KO)2敗。
1R序盤から山田は蹴り、カッファは左右フックで激しく交戦。山田は前蹴りとミドル、接近するとヒザへつなぎカッファも負けじとインローを蹴って左右フック。山田の蹴りがローブローとなった直後、今度はカッファのローがローブローとなって山田が悶絶。インターバルが与えられる。再開後、山田は三日月を蹴って右フックをヒットさせ、カッファは焦りからか組み付いてのヒザ蹴りを連打してしまう。
2R、蹴りからパンチへつなげていく山田はカッファの前進に合わせて右ロー。これが効果的に決まり、カッファは身体を捻る。山田の右ストレート、左右フックもヒットし始め、カッファはクリンチが増える。
3R、カッファは組みが増える。山田も手が出せない状態となるが、カッファが再び左右フックで前へ出てくると右ストレート、顔面前蹴りを繰り出し、カッファの右フックにドンピシャのタイミングで右フックのカウンターを打ち抜いた! もんどりうって倒れるカッファ。誰が見ても立ち上がれない状態となり、山田の豪快KO勝ちとなった。
山田は愛娘をリングに上げてマイクを持ち、「疲れた(笑)。僕はキャリア終盤とか言って自分勝手なこと言っていますが、RISEさんやいろいろな人に支えられて、自分の名前がちょっと売れて、調子に乗ってるわけじゃないけれど、自分の名前が売れてRISEさんに少しでも恩返しになると思っています」と感謝の気持ちを伝えた。