▼第10試合 オープンフィンンガーグローブマッチ -63kg契約 3分3R
〇山口侑馬(道化倶楽部/ライト級12位、元Innovationライト級王者)
負傷判定2-0 ※29-29、29-28×2
×伊藤澄哉(戦ジム/スーパーライト級5位)
山口侑馬は大阪山口兄弟の弟で、Innovation、DEEP☆KICK 60kg級でタイトル獲得経験を持つ。KNOCK OUTで活躍し、兄同様の倒すか倒されるかのド突き合いファイトを展開。RISEでは2019年7月の後楽園ホール大会で、4勝4KO無敗のホープ森香津眞を2RにKOで仕留め、9月にはRISEスーパーライト級王座決定戦へ進出したが山田洸誓にKO負け。2021年5月にRISE初のOFGマッチでYA-MANと対戦してKO負けを喫し、この試合で指を骨折。2022年2月の『RISE FIGHT CLUB』で再起戦を行ったが、木村”ケルベロス”颯太に判定負け。戦績は19勝(14KO)15敗2分。
伊藤は地下格闘技キックの大会『益荒男』や『飛車角』で活躍、17戦(15KO)無敗の戦績を引っ提げて2019年11月にRISEでプロデビュー。3戦3勝2KOの快進撃を続けていたが、2021年9月の4戦目で実方拓海に初黒星を喫した。2022年4月にはYA-MANと初のOFGマッチを行い、ダウンの応酬の末にKO負けを喫している。女子ムエタイで活躍する伊藤紗弥の兄。
1R、伊藤はジャブを突いて右カーフ、山口は最近の大振りスタイルではなくコンパクトにコンビネーションをまとめる。飛び込んだ山口が左アッパーでダウンを奪う。しかし、伊藤は冷静で右カーフをどんどん蹴ってダメージを与えていった。山口は焦りからか大振りになる。
2R、伊藤は右フックを引っかけて左ヒザをアゴに突き上げるコンビネーションを何度も見せる。伊藤のパンチを被弾する場面が増える山口だが、それでもしっかり右を返してヒット奪うと一気に前へ出て見せ場を作る。
3R、伊藤はヒザ蹴りでの逆転を狙うが、山口は連打を返してペースを譲らない。いつもより丁寧に戦う山口は大振りすることなくパンチを繰り出す。しかし、伊藤の指が山口の左目に入ってしまい、ドクターの判断で山口は試合続行不可能に。
3R途中までの負傷判定となり、山口は最後まで戦えなかった悔しさか、目の痛みか「いてえよ! ちくしょう!」と何度もマットを叩き、号泣した。判定2-0で山口が勝利するも、納得がいかない表情だった。