▼第13試合 Super fight!バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
〇鈴木真彦(山口道場/第7代RISEバンタム級王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/第14代SB日本スーパーバンタム級王者)
※本戦の判定は28-28×3。
鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てたが、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の決勝で志朗にダウンを奪われて連勝がストップ。その後、連勝して2021年9月に那須川天心との再戦を実現させたが、判定3-0で再び敗れた。11月大会では江幡塁を初回KOに沈めて再起を飾ると、2022年1月に拳剛も初回KOして2度目の王座防衛に成功。4月には江幡睦にダウンを奪って判定勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ちした。戦績は33勝(19KO)5敗。
ハードパンチャーとして知られる植山は、27勝のうち14のKO勝ち、2018年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。2019年2月には安本晴翔に唯一の黒星を付け、RIZINには4度出場して3勝(2KO)1敗。栗秋祥梧、江幡塁、志朗に3連敗を喫したが、2021年6月のRIZINでTKO勝ちして復活。11月のRISEでは京谷祐希に負傷判定で敗れ、12月の防衛戦では竹野元稀にKO勝ち。今年2月にはSB日本バンタム級王者・佐藤執斗との王者対決にも勝利した。戦績は27勝(14KO)15敗1分。
1R、鈴木はジャブから右ロー&カーフ、植山もローを蹴り返す。鈴木がデボィから左右フックと顔面を攻め始めると植山もこれに応じて、左フックを空振りさせての左フックで植山がダウンを奪う。効いてないとアピールする鈴木だが受け入れられず、鈴木はダウンを奪い返すため前へ出る。
2Rは激しく攻める鈴木。左フック、右ストレートを強くヒットさせて右カーフを蹴るが、植山の左フックと右ストレートを被弾する場面も多い。前へ行く鈴木に植山がカウンターを打つ形だ。しかし、顏が腫れているのは植山。
3Rは鈴木が逆転を狙って倒しに行く。右ストレート、左右フック、そして左ボディ。植山はアッパーで迎え撃ち、打ち合いに応える。両者とも相手の強打を被弾し、場内は大いに盛り上がり判定はドロー。鈴木が追い上げた形だ。
延長戦になっても鈴木は攻撃の手を緩めず、前へ出てパンチを打ち続ける。これに植山も応じて激しい打ち合いが繰り広げられ、危険なパンチが何度も交錯。お互いに被弾し、当て合う。最後まで打ち合いは続き、終了のゴングが鳴ると場内は大きな拍手に包まれた。
難しい判定だったが、前へ出たアグレッシブをとったか鈴木が判定3-0で勝利。鈴木はマイクを持つと「植山選手はさすがSBの王者だと思いました。めちゃくちゃ気持ちが入っていて拍手をお願いします。RISEを引っ張っていく椅子が空いていると思いますが、それは今日メインの健飛くんに世界王者を獲ってもらって、僕も負けないようにRISEを引っ張っていくので鈴木真彦の応援よろしくお願いします。あと私事ですが、11月に息子が生まれるんですよ。だからこれからも強いパパでいられるように期待と子供を背負っていきます」と植山を称え、今後の意気込みを語った。