2026年3月14日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.62』(U-NEXT配信)のメインイベントで、Bigbangスーパーバンタム王者・晃貴(team VASILEUS)との王者対決に臨むKNOCK OUT-BLACK&RED統一スーパーバンタム級王者・森岡悠樹(北流会君津ジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
昨年は4戦全勝、全試合で大会MVPを受賞という大活躍を見せた2冠王は、K-1&Krushで活躍し、今はBigbang王者でもある“武尊の弟分”晃貴を相手に、どんな意気込みで臨んでいるのか?
勝つべくして勝つという打ち合い
──今回は晃貴戦が決定しましたが、今の森岡選手には願ってもない相手なのでは?
「本当にそうですね。向こうもひたすらKOを狙ってくるようなファイターなので。自分としては本当に噛み合うような相手とKNOCK OUTの舞台でできて、うれしく思っています」
──最初にオファーを聞いた時はテンションが上がりましたか?
「上がりましたね。次は誰とやるのかなと思ってましたけど、やっぱりやるならそういう相手とやりたいと思ってますし、本当にうれしかったです」
──ファイトスタイルもですが、元Krush王者で現Bigbang王者というところも大きいのでは?
「大きいですね。知名度もある選手ですし、自分がKNOCK OUTの王者として、他団体の王者とやっと戦わせてもらえるようになったので、そういう点もうれしいです」
──カード発表会見で両選手が並ぶと、やはり身長差が目立ちました。そこは試合にどう影響すると思いますか?
「自分が距離を取ってキレイに闘うようにすれば、簡単に完封はできるんじゃないかなと思います」
──中に入らせないということですね。でもそういう闘いをする気は…。
「もうサラサラないです(笑)。そうしてもたぶん、ただの楽しくない3Rで終わってしまうと思うので」
──そういう勝ち方は望んでないということですよね。
「はい、自分も望んでないですし、たぶん自分には誰もそれを求めていないと思うので」
──ということは、リスクがあっても接近戦に持ち込むと。
「そうですね。やっぱり向こうの得意なところで闘ってナンボだと思うし、もちろん自分もそこは得意な部分なので。わざわざ自分の苦手なところに突っ込んでいくわけじゃないですからね。そこでどっちが強いのかという試合をしたいです」
──では接近戦になった時の身長差の影響なんですが、長身の選手に聞くと、小柄な選手との闘いが得意だという人と、苦手だという人で、けっこう分かれる傾向にあると思うんですが、森岡選手はどうですか?
「自分としては、やっとそこの闘い方が分かってきたなという感じですね。以前、古木誠也選手とやった時(2023年9月)は本当に真っ正面から行ったんですが、向こうの方が回転が速かったので、打ち負けちゃって。その後、小柄な乙津陸君との試合の時も(2025年4月)、やっぱり真っ正面から打ち合ったら相手の方が回転が速かったので、途中で切り替えて勝てたんです。そうやって打ち合いの中でも考えてできるようになってきたので、今回もそこが強みになるんじゃないかなと思いますね」
──改めて、どういう試合にしたいですか?
「打ち合うのはもちろんですけど、ただ当たったもん勝ちという打ち合いじゃなくて、勝つべくして勝つという打ち合いを見せて、強さを見せる試合にしたいですね。そのための準備はしっかりできているので」
──森岡選手の場合は、作戦や対策はどうやって作っているんですか? 例えば、会長ととかトレーナーととか、いろいろあると思いますが。
「自分はあまり試合前に作戦を立てるタイプじゃないですね。相手が右利きか左利きか、蹴りメインかパンチメインかぐらいで、あんまり人によって変える感じでもないので。『ここだけは気をつけよう』ぐらい決めて、あとはその時の流れでやる感じです」
──それでここまで勝てているわけですね。晃貴選手が所属するteam VASILEUSは、渡辺雅和会長の作戦とセコンドワークに定評がありますが、そこは気になりますか?
「いや、自分は全然全然気にしないですね。『あのジムはカーフをよく蹴ってくるよな』ぐらいは思いますけど、別に深く考えたことはないです」
──けっこう豪快ですね(笑)。
「そうですね(笑)。自分はたぶん、あんまり考えすぎるとダメなタイプだと思うので」
──では試合前は、自分の技術を伸ばして、あとはリングに立つだけという感じ?
「もう本当にそうですね。タイ人コーチとひたすらミットで追い込んで自信をつけて、あとはリングに上がるというだけで。もともとそんなに、みんなで相手選手を研究するとかもないですし。ただ、このままだともう一段階、二段階上に行くのは厳しいかなという思いも自分の中ではあったので、今回は少し技のレパートリーを増やすような練習をしてきました。そういうところはちょっと見せられるんじゃないかなと思ってます」
──その練習もジムで、タイ人コーチとの練習でという感じですか。
「はい。ミットを持ってもらっている中で、『もっとこういう攻撃がしたい』とか相談させてもらって。もともとうちのジムは本当にほぼ蹴りしかやらないんですよ。ミットはもうほぼ9割が蹴りだったので、『もうちょっとパンチの割合を増やしてほしい』というのを最近相談するようにしました」
──それは最近なんですか?
「そうですね。本当に、それまではずっと蹴りばっかりで、パンチの練習なんかほとんどなかったので」
──でも、森岡選手がパンチで勝っているのは最近の話じゃないですよね?
「確かにパンチでしか勝ってないですね(笑)。でも、その練習の変化がいい方にハマるか悪い方に行ってしまうのか、そこがどっちに転ぶのかという答えが出るのはこれからで、まだ分からないと思うんですよ。逆にこれから作戦をしっかり立てるようになって、それがうまくハマらなくて動けなかったり、今までもっと豪快だったのが細かくなりすぎてダメになったりというのはあると思うので、そこはブラさないように、いい感じに伸ばせるように考えながらやってもらっています」
──去年は4戦4勝(3KO)という大活躍で、先日発表されたKNOCK OUTの賞金ランキングでも2位に入っていました。トーナメント賞金がなくて2位というのがすごいですね。
「そうなんですよ。KO賞とMVPとかの賞金だけで、あそこまで行けたので。ただ、最後の4戦目、クンクメールとの対抗戦はKOボーナスが用意されてなかったんですよ」
──ああ、あの対抗戦は勝者チームの賞金はありましたが、それもドローでしたからね。
「はい。あの大会で勝者チームの賞金とかKOボーナスが獲れていれば1位の可能性もあったんですが。大会MVPはいただいたんですが、あの試合にはKOボーナスがなかったので、最後の一押しができなかったんだと思います。だから今回はKOボーナスもMVPも獲って、2026年は1位になりたいと思います。そこで覚醒する試合になると思うので、自分でも楽しみです」
──去年それだけの成績を残して、この試合が今年の一発目になるので、いいスタートを切りたいですよね。今回勝つのは前提として、今年はどうしたいですか?
「ここで他団体のチャンピオンにしっかりと力を見せつけて勝って、自分がどこまで行けるのかというのをみんなに見せる試合にしたいなと思ってます」
──そしてメインイベントでもあります。
「後楽園ホールのメインは初めてなので、そこをやっと任せてもらえたなという思いは強いですね。今回は試合数も多くて、メインの責任感はやっぱりちょっとあります」
──プレッシャーもあったりしますか?
「プレッシャーは、そこまではないです。自分に求められているものは分かっているので、勝たなきゃいけないのはもちろんとして、自分がKNOCK OUTなり、みんなから求められているものをやるだけなので、そこへのプレッシャーとか不安は一切ないです」
──では最後に今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「今回はKNOCK OUT王者として他団体の王者を迎え撃ちます。だからKNOCK OUTファイターとしてKOに向かっていく姿勢と覚悟を、ファンの皆さん、そして最近増えてきたKNOCK OUTファイターのみんなに自分が見せなきゃいけないと思っているので、リングに上がって倒しに行く覚悟を、皆さんに見ていただきたいです」