▼第9試合 ライト級(71.0kg)5分3R
〇渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
[2R 3分31秒 KO] ※右フック
×ハリー・スタローン(関谷柔術アカデミー)
渡慶次は2012年5月にプロデビューし、当初はPANCRASEを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで8勝4敗6分と本場ミャンマーの選手が相手の試合でも勝ち越している。『LETHWEI IN JAPAN』の活動休止後はキックボクシングの試合に出場していたが、7月の『LETHWEI×UNBEATABLE』第1回大会でラウェイに復帰してジョナタン・バイエスを3R KO。2021年10月にもレバナ・デオグラシャスを2R TKOに降している。11月には地元沖縄でのRIZINに初参戦し、約4年ぶりにMMAに復帰したが大原樹里に初回TKOで敗れた。MMA戦績は7勝7敗。
スタローンは喧嘩に負けた悔しさから15歳の頃にキックボクシングを始めたが、17歳に柔術に出会うと、ヒクソン・グレイシーカップ、柔術グランドスラム、Copa Dumau De Jiu Jitsuなどで好成績を残す。以降はアマチュア修斗、アマチュアパンクラスなどの大会にも参戦し、地下格闘技では20戦以上経験。2011年にDEEP浜松大会でプロデビューしたが、怪我もあり長期戦線離脱。2019年9月にDEEP浜松大会で約8年ぶりに戦線復帰すると田中壱季からアームバーで一本勝ち。2019年12月にはDEEPで現RIZIN&DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎とも対戦している(初回TKO負け)。2021年12月のDEEPでは高塩竜司に判定負け。
1R、北岡悟がセコンドにつく渡慶次。サウスポー構えから左ミドルを打つ。オーソドックス構えのスタローンは左に回り、ジャブ、ストレート狙い。さらに右ローをヒット。
渡慶次は左ローを当てる。さらに左ミドル。左ハイはつかんだスタローンがテイクダウン! そこにアームロックを合わせる渡慶次はクラッチを解いて背中を見せて立ち上がり。
すぐについていって背中に飛び乗ったスタローンはバックテイク。さらに正対してパウンド、サイドバックからパンチ、詰めての殴り合いではダーティーボクシングで右を突く。金網背にヒザを突く渡慶次。テイクダウンにくるスタローンを潰してパウンド。ゴング。
2R、左ハイをヒットさせた渡慶次! しかし、ここでスタローンはダブルレッグテイクダウン! ここは金網背に立つ渡慶次。左アッパーを突き、またも左ハイを当てるが、粘るスタローン。下になったスタローンにパウンド、踏みつけの渡慶次に立ち上がるスタローン。
三日月蹴りを当てて首相撲ヒザ。さらに左ボディを効かせる渡慶次に、倒れないスタローンはシングルレッグへ。ここは足を抜いた渡慶次が中腰からパウンド! サッカーキック! 離れた渡慶次に、スタローンも最後の死力を振り絞って前に出ると左右ラッシュ! しかし、下がりながら右を返す渡慶次は、体を入れ替えると右フックをあごに打ち抜き、粘るスタローンをマットに沈めた。
試合後、渡慶次はマイクを持ち、「(セコンドの)北岡さん、川村(亮)さん、すみません、30秒ください。3月のLANDMARKに後輩の鈴木千裕がメインに出ます。ぜひPPV買ってください。僕もミャンマーのために頑張ります!」と挨拶した。