▼第11試合 ライト級(71.0kg)5分3R
〇アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/&MOSH)
[判定3-0]
×鈴木琢仁(ボンサイ柔術)
石渡伸太郎塾長のもとで練習を積むアキラはバナナを愛するマッチョなゴリラキャラでMMA16勝8敗4分。五味隆典の一番弟子として、久我山ラスカルジムで総合格闘技を始めると、修斗でプロデビュー。2013年からはPANCRASEに参戦し、ライト級で活躍後フェザー級転向初戦で現王者のISAOに判定負け。
しかし、2020年10月には元フェザー級王者の田村一聖に2R KO勝ち。21年5月に、元・修斗世界ライト級王者の松本光史に3R TKO勝利。2021年10月の「RIZIN.31」で元UFC・ONEの阿部大治に2Rノースサウスチョークで一本勝ちで、3連勝中だ。
対するボンサイ柔術の鈴木は地元・浜松から参戦。柔術を軸に民族格闘技も採り入れた独自の動きで頭角を現すと、2016年ネオブラッド・トーナメントフェザー級優勝。DEEPでは2019年に2連勝後、2020年8月に大原樹里に1R TKO負け。10月にエゼキエル・レバナに判定勝ち後、後にライト級暫定王者決定戦に進んだ大木良太にスプリット判定負け。2021年6月に石塚雄馬に判定勝ち。2021年10月の前戦では北岡悟に3R、ヒザ蹴りからのパウンド でTKO勝ちしている。
三沢光晴の入場曲で入場したグリーンヘアーの鈴木。ゴング前にケージを使いガードウォークを見せる
1R、サウスポー構えのアキラ、オーソドックス構えの鈴木。左の蹴りから左を振る鈴木。さらに歩いてスイッチ。バックフィストも見せる。右ジャブのアキラにバックフィストも。
詰めて右を振るアキラに低いダブルレッグも切るアキラ。右で差す鈴木は右足を跳ね上げスイープ! フックガードのアキラに左で差す鈴木は上から細かいパウンドを腹に。左足を越えハーフになるが、ケージを蹴って立ち上がったアキラ!
すぐに両脇を差し、ボディブローからスタンドで横につき後方にボディロックテイクダウンはアキラ。そのままサイドを奪うとヒザ蹴り! さらに上四方からノースサウスチョーク狙いもゴング。
2R、左ジャブを伸ばす鈴木。その打ち終わりを左右で詰めて、金網に押し込み、ボディロック、小外がけテイクダウンはアキラ! 背中をつかされた鈴木は、ハーフガードを上に上げて支点を崩す。
下から掌底でテンプルを打つ鈴木。トップキープするアキラに下から踵を腰に突く鈴木。両脇を差して右にパスしたアキラはサイドを奪うが、一瞬、背中を見せてからフルガードに戻すが、その際でアキラはパウンドで削る。両脇を差して上体を立てる鈴木だが、頭をつけて細かく殴るアキラ。ハーフガードの鈴木は右瞼をカット。下のままゴングを聞く。
3R、右フックを振り、同側の右のヒザを突く鈴木だが、その蹴り足を取ってシングルレッグテイクダウンを奪うアキラ。サイドに回るが、ここも背中を見せてガードに戻す鈴木だが、右で差して左手でパウンドするアキラ。
右脇に頭を突っ込んできた鈴木にアキラはギロチンチョーク。しかしそこでリバーサルした鈴木が上に。クローズドガードに入れたアキラは下からギロチンを絞るが、首を抜いた鈴木。残り1分。インサイドガードから細かいパウンドは鈴木だが、腰を抱いて残り10秒で上体を立ててパウンドもゴング。
判定は3-0でアキラが勝利。「試合前あれだけ失神見せる、と言いながら、仕上がった腹筋しか見せられなくてすみません。ちゃんと失神させられるような練習して頑張りますので、これからもよろしくお願いします」と、神妙な表情で語り、「恥ずかしくて」走って退場した。