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【RIZIN】渡慶次幸平がラウェイ+MMAの新スタイルで大晦日参戦を目指す「倒すか倒されるかの試合を求められているのでそれをやる」

2022/02/14 20:02
 2022年2月23日(水・祝)静岡・エコパアリーナ『RIZIN TRIGGER 2nd』にて、ハリー・スタローン(関谷柔術アカデミー)とライト級(71.0kg)5分3Rで対戦する渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)が、14日(月)都内所属ジムにて公開練習を行った。  渡慶次はサウスポー構えでシャドーを始めると、通常のパンチとキックに加えてバーピー、サッカーキック、踏みつけ、ケージを背負ったと想定しての攻防など、様々な場面を想定してのシャドーを見せた。 「今パンクラスイズムで北岡(悟)さんとKIBAマーシャルアーツで大原(樹理)くんに習っているんですけれど、その中で僕の一番強い形を模索していった結果こうなったんです。(進化が)めちゃめちゃ入っています。見る人が見れば“おおーっ”と言っていたはずです」  パンクラスイズムとKIBAマーシャルアーツのスタイルは「真逆」だと言い、「KIBAは完全にストライカー。ストライカーの選手が寝技を切って立ってKOするジムだと思います。パンクラスイズムはMMAグラップリングの凄く強い形があるジムなので、その両方を僕の中でしっかりやりながら、アドバイスを素直に受けて日々挑戦しています」という。  昨年11月のRIZIN初参戦では「ラウェイをやらないで何をやるというのか」と、ミャンマーの伝統的な過激格闘技ラウェイでMMAに挑むとしていた渡慶次だが、今回は「ラウェイMMAですね」と、ラウェイ+MMAのスタイルで挑むとする。 「頭突きがないですけれど、僕にはそれしかできないから。ミャンマーラウェイの真っ向勝負、相手に負けない気持ちとタフさをMMAに昇華させた形というか。それを11月に負けてからずっとやってきたので、試合の場でそれを証明したい」  それは久しぶりにMMAの試合をやって、ラウェイだけでは勝てないと悟ったからかと聞かれると「それは絶対にそうですね。組まれて倒されたらどうしようと考えるし、実際MMAではRIZINに出ているようなトップ選手以外の選手にもアマチュアの選手にも、組みと打撃の間のつなぎでなかなか自分が圧倒できる場面が作れなかったんですよ。それを練って練って今は凄く自信があるので。(MMAを)思い出した部分とブラッシュアップした部分と両方ですかね。(ラウェイに転向する前は)ずっとMMAをやってきていたので。丁寧に思い切り殴って蹴ります。チャンスがあればもちろん極めます」と、MMAの部分をかなり強化しているようだ。  そのラウェイMMAとはどういうものなのか。渡慶次は「分かりやすく言うと、ラウェイをやっている時は相手の攻撃をよけなかったんですよ。よけると僕はリーチが短いのでなかなか倒すパンチを打てなかったので。殴られてもグローブないと痛いだけなんです。だから耐えられるのでそれで戦って結果を残してきたんですけれど、総合はグローブの重みで脳が揺れるので貰っちゃダメだよと両方のジムで言われて(笑)。そのディフェンスをしっかりやりながら戦っていこうという感じです。相手の攻撃は怖くないけれど、もらったら効いちゃうので怖がらずにもらわずに倒す。  ラウェイは正々堂々と戦う。競技というよりはそういう文化なので、テクニカルにポイントアウトするよりは、KOか引き分けしかない戦いなので、倒すか倒されるかの試合しか評価されない。それはRIZINでも求められているだろうし、やられるのは嫌ですけれどやるかやられるかをずっとやってきたので、それをMMAの中で見せて勝つ。やられたくないのでやります」と説明した。  シャドーの中で見せた踏みつけやサッカーキックに関しては「むちゃいいですね。得意です。顔を蹴飛ばしたい。やれば分かります。気持ちいいです(笑)」と、ぜひ使いたいとする。  グラップリングの練習に関しては「打撃と半々かそれ以上かな。僕の場合、柔術は紫帯を持っていて寝技は出来るので。総合格闘技なので寝技と打撃のつなぎの部分が弱かったので、そこを重点的にやっています。スタイル的には(テイクダウンを)切って立ってボコボコにしたいスタイル。寝技をしたい選手の寝技の攻防を遮断して立って、また自分のストライキングに戻る練習をやって来ました」と、多くの時間を割いてきた。  対戦するスタローンについては「打撃よりはグラップリングが好きなんだろうなって感じですかね。多分、組んで倒したいと思いますが、全然大丈夫です」とする。  ラウェイでは数々の激闘を演じてきた渡慶次。何がその激闘をする中で支えになったのかを聞かれると「みんなが応援してくれるじゃないですか。だから頑張れる。自分一人で誰もいないところでやれと言われても面白くないし、頑張れないけれど、ファンや家族や僕の試合を楽しみにしている人たちがいるわけなので、そういう人たちの応援が力になる。だから『へこたれる』という言葉は僕の辞書からなくなった。意識がなくなるまでは必ず行きます」と、応援が力になっていると答えた。  また、ファンから大原へのリベンジは考えていないのかと聞かれると「リベンジは毎日できるじゃないですか、一緒に練習しているんだから。リベンジって復讐じゃないですか。復讐するよりは、その日は負けたけれど負けたからこそ凄い強いなと思うので、その選手に教えを乞うのは強くなるのに必要だと思ったから、強くなりたいので教えてくださいと。ただそれだけです。(再戦は)全然、やらせてくれるならやります。ファンや主催者が見たい試合、必要とされる試合を組まれたら、うちの親父とでも戦います」と、自身の考えを説明。  今後については「沖縄大会が盛り上がったので、今年もまたあると思うんですよ。そこに呼ばれる選手になるために今回は勝たないといけない。3月に(同門の)鈴木千裕もRIZINでやるので、今年の最終目標は2人で年末に呼ばれる選手になること。僕が勝って活躍して、渡慶次を呼んで欲しいと言われるような選手になる。それがRIZINファイターとして認められたということだと思うので、そこを目指してやっていきたい」と、鈴木と共に活躍していって大晦日の舞台に上がることを掲げた。
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