キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】WBCムエタイ日本フライ級王座を争うコウシ「自分たちは一番年下だけど一番レベルの高い試合を見せられる」vs.渡部蕾「いつ倒すか分からないので瞬き厳禁」

2026/02/09 20:02
 2026年2月15日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.61』(U-NEXT配信)にて、WBCムエタイ日本フライ級王座決定戦3分5Rを争うコウシ・ノーナクシン(ウォーワンチャイプロモーション)と渡部蕾(KNOCK OUT クロスポイント大泉)のインタビューが主催者を通じて届いた。  コウシ(曽我昂史)はジュニアキック49冠王という前人未到の記録を成し遂げたジュニアファイター。2022年4月24日の『BOM』でプロデビューし、その後はタイを主戦場に活躍。日本では『BOM』や『スックワンキントーン』に出場し、2024年4月にはWMOインターナショナルミニフライ級王者となった。  渡部は2024年9月にKNOCK OUTでプロデビューし、5勝(3KO)無敗の快進撃を続けていたが、2025年8月の「第5代Krushフライ級王座決定トーナメント」1回戦で優勝候補の安尾瑠輝と対戦し、3RにKO負けを喫した。10月の『GOAT』ではSBの片山魁とのホープ対決で2RにKO勝ち。トリッキーかつ派手な戦いぶりが印象に残る選手。 コウシ「ヒジはすごく見てもらいたい」  これまでのキャリアではタイでの試合の方が圧倒的に多いというコウシは、同じ18歳同士の渡部との対戦に意欲を燃やしている。そんな彼がこの試合に持つ思いとは? ──今回、初のKNOCK OUT参戦で、WBCムエタイの日本王座決定戦となりました。まず、KNOCK OUTにはどういうイメージがありますか? 「KNOCK OUTは今、日本で一番盛り上がってる団体かなと思ってて。シュートボクシングとかムエタイの選手もたくさん出ているので、すごく盛り上がってる印象がありますね」 ──出たいという気持ちもあったんですか? 「自分がアマチュアの頃からすごく盛り上がってる団体なので、声がかかればいつでも出たいとは思ってました。ただ、もともと自分はタイでずっと試合をしていて、それも継続してやっていこうと思っていた中で、WBCのランキングが更新されて自分が1位にランクインさせてもらってタイトルマッチの権利があるということで、それがKNOCK OUTだったという感じで」 ──今、戦績が24戦15勝9敗ということですが、このうちタイでの試合は何試合になるんですか? 「日本での試合が8試合なので、タイでは16試合ですね。そして、去年は9月、11月、12月とタイで3連戦でした」 ──それだけタイで試合やっていて、日本での試合は気持ち的に違うものですか? 「やっぱり応援してくれる人がたくさんいるのはうれしいですね。あとタイでの試合って、自分の経験でも前日に相手が変わったりするぐらいなんですよ。でも日本では1ヵ月以上前から相手も決まっていて、対策とかお互いに練るでしょうし。そういう意味では、心構え的にはタイより日本の方が準備しやすくてやりやすいかなという感じはありますね」 ──なるほど。 「あとタイでは、いつオファーが来てもおかしくないし、今、ラジャダムナンスタジアムで試合をやらせてもらってるんですけど、あそこの雰囲気がちょっとまた違うというか、日本の会場ではまた味わえないような緊張感があるリングだなというのはありますね」 ──今回はWBCムエタイの日本王座決定戦で、渡部蕾選手との対戦です。印象は? 「すごくステップを使って、スピードが速いのと、左のカウンターがすごく鋭いなというイメージがありますね」 ──コウシ選手はずっとムエタイスタイルでやってきているので、スタイル的にはかなり違いますよね。やりやすそう・やりづらそうで言えば、どうですか? 「やってみなきゃ分からないとは思うんですけど、タイ人にはないスタイルという意味では、やりにくいのかなとは思います。ただ、自分も日本人選手とやってなかったわけではないですし、たぶん蕾君自体、5Rの試合をやったことがないと思うので、長期戦になるほどやりやすくなるんじゃないかなというのはありますね」 ──一番警戒しようと思っているところは? 「さっき言った左のカウンター、左ストレートと飛びヒザかなって思ってます」 ──自分ではどう戦って、どう勝ちたいと思っていますか? 「それもやってみなきゃ分からないというのはあるんですけど、会場では相手の応援の方が多いと思うので、雰囲気に呑まれず、慌てずに自分のペースで1Rからしっかりムエタイをして勝ちたいなと思っています」 ──普段から、相手への対策とか作戦は綿密に立てる方ですか? 「いえ、それこそタイでの試合が多いのもあって、あんまり対策をすごく立てるというタイプではないんですけど、今回は距離感とかの部分では、すごく対策はやってますね」 ──最終的にはどう勝ちたいですか? 「そんなに欲を出してKOで勝とうとか思わずに、判定でもいいので、しっかりここで力の差を見せて勝ちに行こうかなという感じですね」 ──5R、しっかり時間を使いたい? 「まあ、早い段階でも倒せるのであれば全然行きます。自分は短期決戦でも長期戦でも、どっちも対応できると思ってるので、どうなっても大丈夫です」 ──WBCムエタイのタイトルは、これまでも欲しかったですか? 「まず、日本ランキングがあるのを知ったのが最近なんですよ。プロになってWBCムエタイのベルトをすごく目指してたというわけではないんですけど、自分はアマチュア時代にもWBCムエタイの全国大会で緑のベルトを巻かせてもらったので、プロのリングでプロのタイトルを獲れるチャンスが来たので、すごく獲りたいベルトではありますね」 ──今はWMOインターナショナル・ミニフライ級王座を持っていますが、勝てばまた新たなタイトルが手に入りますね。 「やっぱりプロでやっている以上、実績はすごく大事だと思っているので、王座決定戦だからといって気を張りすぎてるわけではないんですけど、ここで獲ってもう1本ベルト増やしたいですね。それに、やっぱり日本を獲ったら世界王座も獲りたいので、そこにアピールできるような勝ち方をしたいです」 ──ここで勝って、KNOCK OUTで継続参戦したいという気持ちはありますか? 「もちろん使っていただけるなら、自分は本場タイでやっている自信があるので、そのレベルの高さについては、普通の選手とは違うと自分で自信持って言えるので、自分にしかできない試合がたくさんあると思っていて。それを見て『いいな』と思って使ってくれるというなら、もちろん継続参戦させてもらいたいです。今の自分の目標はタイでタイトルを獲るということなので、そこと同時並行してやっていければいいなと思っています」 ──KNOCK OUTではREDルールになりますが、そうなるとオープンフィンガーグローブ(OFG)になります。 「そうですね。OFGでの試合はやったことないので、何とも言えないところはあるんですけど。もちろん危険も伴うのは承知ですけど、首相撲とかはやりやすそうだなという感じはあるので、全然そこに不安はないですね」 ──今回KNOCK OUTのリングには初参戦なので、と、コウシ選手の試合を初めて見るというお客さんに一番見せたいのは、どういうところですか? 「3分5Rのヒジありということで、ヒジはすごく見てもらいたいですね」 ──では最後に、当日の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう? 「蕾君と自分が、この大会でたぶん最年少同士で最軽量だと思うんですよ。今回はチケットも完売ということで、すごく面白いカードがたくさんある中で、自分たちは一番年下だけど一番レベルの高い試合を見せられる自信があるので、フライ級らしいスピード感のある攻防に注目してほしいです」 [nextpage] 渡部「僕は5R戦う気はない」  デビュー7戦目で迎えたWBCムエタイの日本王座決定戦は、決まった時は意外だったという。しかし今はタイトルを獲る気満々。そんな渡部の目論見とは? ──今回はWBCムエタイの王座決定戦となりました。最初に話を聞いた時はどう思いましたか? 「タイトルマッチがこんな早く来るとは思ってませんでした。WBCムエタイも、まだランキングが7位とかだったので、やるなんて思ってなかったので、うれしかったです」 ──WBCムエタイ王座については意識していましたか? 「いえ、そこまで意識はしてなかったです。KNOCK OUTのタイトルを目指していたので。でも王座決定戦が決まって、『日本一』なので、やっぱりそこが大きいです」 ──相手がコウシ・ノーナクシン選手になりましたが、どんな印象ですか? 「いずれはやるんだろうなとは思ってました。めっちゃムエタイで、首相撲とミドル中心で戦ってくるなというイメージです」 ──一番気をつけたいところは? 「やっぱり首相撲ですね。首相撲で漬けられないようにしたいです。首相撲は、自分的にはけっこう苦手なので。本当に組みたくないって感じです」 ──ではそれも踏まえて、自分としてはどう攻めてどう勝ちたいと思っていますか? 「自分はいつも通りの感じで探り探りでいって、狙っている技を当てて倒せればなと思ってます」 ──狙っているものがあるんですね? 「はい。それはまだ試合でのお楽しみということで」 ──今回はWBCムエタイなので、ルールも少し違いますし、何より3分5Rです。そこについてはどうですか? 「5Rは初めてなんですけど、僕は5R戦う気はないので、意識はそんなにしてないです」 ──今までの3Rの試合と変わらない? 「はい。できれば早く倒して早く終わりたいと思っているので」 ──ムエタイルールという点についてはどうですか? 「そこもあんまり変わらないですね。ムエタイの型にハマらずにやろうかなとは思ってます」 ──先ほど首相撲の話が出ました。捕まらないようにと思っていると思いますが、首相撲への対応の練習は今回重点的にやっているんですか? 「そうですね。首相撲は自分から組む方も含めてけっこうやってますね。もともとの練習メニューにもあるんですけど、最近、試合が決まってからはより多くやるようになりました。ジムの先輩、(乙津)陸君とか弟(渡部惺)とか、木村(亮彦)君とも組んだりします。もうぶん投げられてますけど(笑)」 ──ちなみに大泉で首相撲がうまいのは誰ですか? 「 (柿﨑)瑠君が手足も長くて、メチャメチャうまいですね。でも今はケガしててできないんですけど」 ──改めて、勝てば初王座、そして初のWBCムエタイ王者になります。ジムとしてもWBCムエタイのチャンピオンは初めてになりますが、そこはどうですか? 「初めてなのはうれしいし、『日本一』という称号を手に入れたいので、絶対獲ってやろうと思ってます」 ──しかもWBCムエタイは、インターナショナルと世界もありますが。 「それも挑戦できるならやりたいです」 ──ムエタイで「日本一」という点では、昨年5月のエイル・ルーククロンタン戦もそこへの道という感じでしたよね。あの試合を乗り越えたのは自信になっていますか? 「そうですね。あの時も相手がムエタイ・チャンピオンでしたけど、倒せたので、そこは自信になりました。今回も倒したいですね」 ──周りの応援も盛り上がっているのでは? 「はい。友達とかも『マジ、絶対勝ってね!』っていってくれてます。当日の応援も、今までで一番来てくれるので、自分自身も楽しみです」 ──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう? 「一番注目してほしいのは、やっぱり自分の打撃ですね。いつ倒すか分からないので、瞬き厳禁で見てほしいです」
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