▼第7試合 57.0kg契約 5分3R
〇越智晴雄(パラエストラ愛媛)56.85kg
[判定3-0]
×曹 竜也(氷ヲ刻メ/池田道場)56.65kg
沖縄の格闘技を牽引してきた一人、曹が2年の沈黙を破ってRIZIN沖縄大会に参戦する。対する越智はストロー級から階級を上げての出場となる。
越智は2017年9月に初代DEEPストロー級のタイトルマッチで王者カンサトーとの再戦に挑み、2Rにフロントチョークで沈めて自身初タイトルとなる第2代DEEPストロー級王座を奪取する。18年4月に行われた初防衛戦では柴田"MONKEY"有哉にフルマークで勝利し、試合後にマイクでDEEP王者としてRIZIN出撃をアピール。
2018年9月のRIZIN.13にDEEP王者としてパンクラス王者の砂辺光久と対戦。日本人ストロー級最強決定戦では3Rに左フックからサッカーボールキックでKO勝ちを収めた。
19年8月のRIZIN.18ではストロー級世界最強といわれるジャレッド・ブルックスと対戦したが、開始早々に偶発的なバッティングで自身の頭部裂傷によりノーコンテストとなった。19年12月のBELLATOR JAPANでジャレッドと再戦したが、ブルックスにコントロールされ判定負けを喫した。その後、20年8月のDEEPストロー級タイトルマッチで川原波輝相手に防衛戦に臨んだが、2Rリアネイキッドチョークによる一本負けを喫し、王座から陥落。再起戦となった2021年9月にはフライ級に階級を上げて渋谷カズキと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。今回は約2年振りとなるRIZINのリング。
曹は、2006年4月のネオブラッドトーナメント準決勝では柳澤雅樹を判定で下し決勝へ進出。7月の決勝戦では植村ジャック龍介に判定で敗れ準優勝に終わる。その後もPANCRASEを主戦場に井上学、佐藤将光、滝田J太郎、北方大地、砂辺光久ら強豪と鎬を削る。その中でも同郷の砂辺に敗れてからは常に再戦のラブコールを送り続け、階級もフライ級からストロー級に転向した。
そんな中、19年4月に砂辺が保持するストロー級王座次期挑戦者決定戦というビッグチャンスが訪れ、13年11月に引き分けている北方大地と対戦が決定した。何としても勝ちたい気持ちで攻めるも、一進一退の展開が続いて判定で敗れる。しかし、その後も砂辺との再戦だけを考えて格闘技人生を歩んできた。
約2年振り、そしてRIZIN初参戦となる今大会で元・DEEP王者を蹴散らし、砂辺への挑戦権を手に入れるか。
1R、サウスポー構えの曹、オーソドックス構えの越智は出入り。右前手を散らす曹。越智は曹の跳びヒザにボディフックを当てる。越智のダブルレッグに差し上げて体を入れ替える曹、互いにクリンチボクシング。ヒザまで繋げるのは越智。曹が頭が下がると首相撲ヒザも離れる曹。距離を遠間に獲る曹。左右でラッシュの越智。曹のヒザに右オーバーハンドを当て、左右ラッシュでダブルレッグに入りリフトしテイクダウンもゴング。
2R、喧嘩四つで右ボディストレートは越智。なおも跳びヒザは曹も押し倒す越智が上から鉄槌。亀の曹のバックからパンチ。立ち上がりを投げて両足をかけるが正対する曹。すぐに立つ越智。コーナーに詰める越智に体を入れ替える曹。互いにクリンチボクシングからアッパーも決定打は無くブレーク。
前蹴りの曹。鼻血を出す越智は左で差してバックに回るが背後にヒジを突く曹。ボディロックテイクダウンの越智にロープを持つ曹だが、崩す越智はがぶりからヒザ!
3R、右ミドルを打つ越智。曹は左前蹴り。しかし越智の沈んでからの右で曹は尻餅。すぐにパウンドに入る越智はインサイドガードからパウンド。立ち際にサッカーキックを放つ。左右からヒジを放つ曹。そこにダブルレッグに入る越智がテイクダウン!
立ち際をがぶりヒザ! シングルレッグに来る曹にバックに回るが立つ曹はヒザ狙い。クリンチボクシング狙いも動きなくブレーク。越智はタックルフェイントから左右を狙い、曹はヒザ蹴り。そこに右を打ち込む越智。曹もヒザもダブルレッグに入る越智。ゴング。判定は3-0で越智が勝利。