──休憩──
▼第8試合 72.0 kg契約 5分3R
〇大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)71.60kg
[1R 1分16秒 TKO] ※左ストレート→パウンド
×渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)71.85kg
大原は、約12年のキャリアで52戦している鉄人ファイター。30勝の内、17のKO・TKO勝ちと長いリーチを生かした得意の打撃で数々のファイターをマットに沈めてきた。
2020年9月にRIZINに初参戦し、矢地祐介に判定勝ち。2021年2月の「DEEP 100 IMPACT」では、北岡悟に1R KO勝ち。7月には大木良太にテクニカル判定勝ちで、DEEPライト級暫定王者に就いている。
約1年2カ月ぶりにRIZIN参戦を決めた大原は、「DEEPから来ました大原です。RIZIN.24で矢地選手に勝って、その後DEEPでも北岡選手に勝たせてもらってしっかり出場権は得ていたかなと思って、今回呼んでもらえて嬉しいです。お客さんが臨むような、しっかりバチバチな試合をしますのでよろしくお願いします」と挨拶。
自身が勝利している矢地が、RIZINに連続参戦を果たし、川名TENCHO雄生、武田光司を連続撃破するなか、なぜ自身がRIZINに呼ばれないのか、という思いはなかったか、と問われ「正直、少しありましたね。でもDEEPのベルトは優先したかったので、そちらを優先したので、今回獲ってしっかり挑戦権を得たのかなと思います。ゆくゆくはRIZINのベルトを獲りたいです」と、DEEPのベルトを持つ者として存在感を示して、王座戦線にアピールしたいとした。
対する渡慶次は、沖縄県豊見城村出身。2012年5月にプロデビューし、当初はPANCRASEを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで8勝4敗6分と本場ミャンマーの選手が相手の試合でも勝ち越している。
なかでも、2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちし、日本人2人目の同大会王者に輝いた試合は現地でも評価され、その姿は映画『迷子になった拳』でも描かれている。
『LETHWEI IN JAPAN』の活動休止後はキックボクシングの試合に出場していたが、7月の第1回大会でラウェイに復帰してジョナタン・バイエスを3R KO。2021年10月の前戦では、ラウェイ ルール(72kg契約)で、レバナ・デオグラシャス(コンゴ民主共和国/BRAVE GYM)を2R TKOに降している。
MMAでは6勝7敗。2015年にフェザー級で林大陽に1R TKO勝ちするなど、白星と黒星を繰り返したが、2017年4月にPANCRASEライト級丸山数馬に1R パウンドによるTKOを喫して以降、ラウェイに戦場を移していた。
1R、サウスポー構えの渡慶次に、オーソドックス構えの大原はじりじりと詰めるとジャブ、右ハイ。右ローを上下に突く。
渡慶次の左ローをかわすと右ハイ。続く渡慶次の左ローはかすめる。なおも詰める大原は右ハイ。ブロックする渡慶次に右ジャブを当て、渡慶次の左の打ち返しにカウンターの左ストレート! ダウンした渡慶次に、大原はフットスタンプ、サッカーキック! さらにパウンドにレフェリーが間に入った。
快勝した大原は「めんそーれ。DEEPから来ました。KIBAマーシャルアーツクラブの大原です。1週間後、先輩の昇侍さんがトリガーで試合をするんでうまく繋げたと思います。KOしましたよ! ちょっと大晦日、ダメージもないので、アイアンスナイパー見たくないですか?」と大晦日出場をアピールした。
また試合後、大原は「無事にという言い方はおかしいかもしれませんが、久しぶりのKOをRIZINの舞台で出来たので、嬉しいです。(渡慶次について)映像を一杯見ていたので、だいたい変わらず、お互いの相打ちっぽくなったんですけど、その時に拳が硬いなと思いました。(今後は)リング上のマイクでも言った通り、ダメージはないので、次すぐできるので、年末呼んでもらえたら出たいなと思います。年末の格闘技のお祭りごとなんで、ずっと大ファンだった五味隆典選手と戦いたいです。格闘技を好きになるきっかけが五味選手なので打ち合いたいです」と、五味との対戦を希望した。