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2021年11月20日(土)午後2時から、沖縄アリーナにて『Yogibo presents RIZIN.32』が行われた(「なぜRENAのヒザ蹴りは山本美憂に当たったのか?」)。元新日本プロレスでボディビルダーの北村克哉は、ボビー・オロゴンに2R リアネイキドチョークで一本負けした。
『Yogibo presents RIZIN.32』速報
2021年11月20日(土)沖縄アリーナ 午後2時開始
▼第13試合 女子MMAルール 5分3R
×山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)49.55kg
[2R 3分35秒 TKO] ※右ヒザ→パウンド
〇RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)50.00kg
女子MMAルール5分3RでRENA(SHOOTBOXING/シーザージム)と山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)が対戦する。
両者は、2016年9月25日さいたま大会以来、5年2カ月ぶりの再戦。当時、MMA2戦目のRENAが、MMAデビュー戦の山本を1R 4分50秒、ニンジャチョークで極めて一本勝ちしている。
その後、RENAはMMA戦績を11勝3敗とし、2019年6月には米国Bellatorにも参戦。リンジー・ヴァンザントに1R リアネイキドチョークで一本負けも、2019年大晦日にヴァンザントを3R TKOに降してリヴェンジを果たし、2020年9月の前戦では富松恵美にも判定勝ちするなど現在3連勝中。1年2カ月ぶりの試合となる。
山本は、2018年7月から4連勝を飾るなどMMA6勝5敗に。2020年12月31日の前戦ではRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加に挑戦も、1R ネックシザースで一本負け。今回が再起戦となる。
2017年7月に弟の山本“KID”徳郁が沖縄県糸満市にKRAZYBEE沖縄支部を設立し、同所で、山本美憂、アーセンを強化すると同時に、プロ選手の育成を目指し、山本KID徳郁が残した沖縄ジムで練習も積んでいた。
1R、サウスポー構えの山本、オーソドックス構えのRENA。右ストレートを見せるRENA。大きな左オーバーハンドで飛び込む山本。詰める山本は足を触り右で差して前に。コーナーまで移動し背にするRENA。山本は左でパンチもRENAはフレームを作り剥がす。
RENAのローに左を当てる山本。左ジャブのRENAにシングルレッグは山本も深追いせず。左フックは山本。蹴りにカウンターを狙う。右ローを当てるRENA。左を当てる山本。さらにRENAの入りに頭を腹につけてダブルレッグテイクダウン! 鉄槌も腰を切るRENAは腕十字へ! クラッチする山本はまたいでヒザ! しかし前転すると腕が伸びる。そこでブリッジして後転してヒジを抜く山本が鉄槌でゴング。
2R、山本の蹴りが後頭部に入ったとして注意のコール。右ジャブ、左を振り、RENAの入りにここもカウンターのダブルレッグテイクダウンは山本。山本のオーバーハンドを嫌ってか、RENAは前に出るがそこでタックルをもらい下に。インサイドガードから細かいパウンドは山本。RENAのラバーガード狙いに肩を入れて防御。パウンドにRENAは右目尻から出血。右目周辺を腫らす。
山本は腰を抱き、外からパウンドも、ヒザをマットから離して振りかぶって上体を立てたところでスペースが空き、RENAは山本との間に足を入れ、蹴りで上げ立ち上がることに成功。すぐに蹴りで詰めて、距離を潰そうとする山本。それを剥がすRENAは、左を振ってからの山本のダブルレッグに、RENAはカウンターの右ヒザ! もらった山本は両ヒザをマットに着きながらも片足を手繰るが、左の鉄槌の連打に山本は動けず。レフェリーが間に入った。
右目を腫らしてのTKO勝利に、RENAは、「山本美憂さんがいてくれたからここまで女子格闘技を作れました。5年ぶりの再戦でぼろぼろになるくらいいい試合になりました。喋ることも考えていなかったけど、またリングで戦います。沖縄には毎年来ていますし試合をしたいです。大晦日もあるんで、ちょっと分からないですけど(笑)」とコメント。
最後に「誰かシュート棒持ってない? お久しぶりになりますが、1、2、3、シュート! ありがとうございました」と勝利のコール。
「……ただいま。いまここで私のことを愛してくれる沖縄のみんながいることを感じました。……帰ってきて強くなったところを見せたかったですけど、ごめんなさい。でも、ここまで戦えたのはみんなの愛の力だと思います。ほんとうにごめんなさい、負けてしまって」と言葉を振り絞ると、最後に家で待っている、子供達に言わせてください“負けちゃったけど、もうすぐ帰るよ”と英語でメッセージを贈った。