MMA
レポート

【RIZIN】RENAが山本美憂にヒザ蹴りTKO勝ち! 皇治が祖根からダウン奪う判定勝利でシバターに直接対決を要求、砂辺vs.前田は熱闘に、オロゴンが北村に一本勝ち、ベイノアが大逆転TKO勝利! 大原は渡慶次を衝撃KO、越智が判定勝ち、地元にっせーが指笛応援の中、接戦制す!

2021/11/20 13:11

▼第10試合 120kg契約 3分3R(※運営側との行き違いで5分3Rから変更)
〇ボビー・オロゴン(ぼぴパラチーム)95.45kg
[2R 2分34秒 リアネイキドチョーク]

×北村克哉(フリー)110.80kg

北村「明日は命を賭けて、死ぬにはいい日だと思って全力で戦います」
ボビー
「北村さんには腹立っている、男としてインターネット上で余計なこと言うんじゃない、俺がルール変えたとか言うんじゃないよ。それだけ」


 ボビー・オロゴン(ナイジェリア)と、元新日本プロレスのプロレスラーでボディビルダーの北村克哉(フリー)が120kg契約(3分3R)で対戦する。


 ボビーはタレントとして人気を博し、TBSのバラエティ番組『さんまのSUPERからくりTV』の企画にて格闘家を目指すことになり、菊田早苗率いるGRABAKAにて練習を積んで2004年大晦日の『K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!』でデビュー。シリル・アビディとMMAルールで対戦し、身体能力の高さを見せつけて判定勝ち。

 2005年大晦日には曙も判定で破ったが、2006年7月にはK-1ルールで藤本祐介に判定負け。同年大晦日のチェ・ホンマンとのMMA戦では1Rわずか16秒でTKO負け、2007年大晦日のボブ・サップ戦でも1R4分10秒でKO負けした。今回はそれ以来の試合となる。


 北村は2008・2009・2010レスリング全日本選手権グレコローマン96kg級優勝、2007全日本大学グレコローマン選手権120kg級優勝など数々の優勝経験を持つレスラーで、世界選手権には3度出場。2015年7月には『巌流島』に出場し、ボロドバートル・オンダラルから勝利を収めている。

 その後、2017年3月に新日本プロレスでデビューし、2019年1月に怪我のため引退。以後はボディビルダーに転身した。2020年9月には『K-1 DX』で第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の安保瑠輝也(team ALL-WIN)とK-1ルールで対戦し、1R1分53秒、TKOに敗れている。キャリアではボビーが上回るとはいえ、15.4kg差、年齢差20歳差の危険なカードだ。


 プロレスラー時代同様に牙のマウスピースを装着して入場の北村。一方、手錠を両手に持ちながら入場のボビー。リング下で子供達から手錠を外されてリングイン。


 1R、ともにオーソドックス構え。北村はレスリングシューズを着用。ボビーの左ローをつかんでテイクダウン。インサイドからパウンド狙いもボビーは足を効かせる。左足を越えてハーフになる北村は左で差してボディにパウンド。慎重にパスを狙う。


 片足をからめるボビーは右で差して立ち上がりもそこにマウントを合わせた北村! しかしその際でブリッジから押してボビーは立ち上がり。すぐにダブルレッグは北村もゴング。


 2R、ボビーの最初の右ローを掴んでテイクダウンは北村。しかしボビーはギロチンへ。ロープの外に身体が出てブレーク。スタンドもボビーの左右が当たり北村は出血して後退。嫌がってのシングルレッグテイクダウンは北村。

 尻を着いて耐えるボビーは、ヒザを立てバックを狙う。片足がからんだまま強引にリアネイキドチョークへ。



 それを嫌って上体を上げた北村に喉下に腕を巻いたボビーが足も解き絞め上げ、北村はタップ! バックに引き込む前にタップした北村だが、しばしボビーは腕を外さず。腕を解くと北村を抱きかかえた。


 試合後、ボビーは、泣きながら「試合したくてやったわけではないから。ほんとうにミソジ(禊)の旅をやって、その一環で試合をしたけど、でもやるからには応援してくれた人、サポートしてくれた人に戦う姿を見せたかった。みんなありがとう。菊田サン、マイサン、サンキュー」と挨拶し、リングを降りた。

 その様子を会見場で見ていたベイノアは、大晦日に希望する相手を問われ、「モスが勝ったんで(モニター見てしまった)。もしかしたら“モス”かもしれないですけど」と大晦日の対戦相手になるかもしれないと笑顔で語った。

 試合後、ボビーは「キタムラさんという男は一生リスペクトしようと思います。リングの上で大喧嘩して仲良くなったので、これから北村さんとご飯行きたいと思ってます。ご馳走してくれるでしょう(笑)。(ガードポジションになったのは)変なパワーを使って疲れるよりも、ある程度パワーを貯めていこうと思って……ん? プロみたいに喋ってんな」と試合を振り返った。

 フィニッシュについては、「俺、いつからチョーク取れるようになったのか? あれチョークっていうの? とりあえず野生の勘で動いてみました。(片足がかかったままだったが)下になっても終わらなかったから、上になればもしかして勝てるという自信がついてきて、ただそうしただけ。(チョークが)かかってるなと感じた時、もうちょっとと振り絞った」と最後は上を取り返すために必死だったと説明。

 また、今後については「本当に今回はミソジ(禊)の旅だったから。その一環で立ち寄ったのが、RIZINの舞台だったので、本当に何も考えてない。今後はこれから僕の得意分野として、指相撲に戻りたいと思っています。指相撲の世界でチャンピオンと思ってるから。(大晦日も)何も望んでない。理由がなければ、格闘技やるタイプではないから。(今回は)立ち寄ったからには、当然爪あとは残さなければいけない方針なので。男のプライドだけかけてやってきた感じでした」と語った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント