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2021/11/20 13:11

▼第9試合 72.0kg契約 5分3R
〇“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)71.85kg
[3R 1分09秒 KO] ※右フック

×ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H Studio)71.75kg

ベイノア「最高の試合をしたいと思います。メンソーレ、押忍」
ダリ「明日試合で勝てるように頑張ります」


 RISEウェルター級王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が、ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H Studio)とMMA第2戦を行う。


 ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。2020年7月からはミドル級に階級を上げ、緑川創に挑むも判定負け。10月の宮城寛克戦では鮮やかなハイキックでKO勝ちすると、2月には憂也を延長戦の末に降した。さらに、6月13日の東京ドーム『RIZIN.28』ではMMAに初挑戦、弥益ドミネーター聡志に敗れるも体格差のアドバンテージもあって好試合を展開した。9月RISEでねぎ魔神に判定勝ちしてキックボクシング戦績は17勝(9KO)3敗。


 ダリは幼い頃から柔道を学び、アフリカ・ジュニア王者になったほかコンゴ代表に選ばれたこともある。MMA転向後は吉田道場でも学び、圧倒的なパワーを誇るパンチを武器に、2018年12月には「GRACHAN」と「GLADIATOR」が認定する新タイトル「GRAND」ウェルター級王者となった。また、2016年7月には『巌流島』でミャンマーの英雄と呼ばれるトゥントゥンミンを1Rにパウンドで撃破、ミャンマーの過激格闘技ラウェイにも参戦して連勝している。RIZINには2020年8月に初参戦し、シュートボクシング王者の海人とキックボクシングルールで対戦して判定で敗れた。2021年6月には『GRACHAN』にて本来のMMAルールで笹川JPに判定勝ち。


 1R、ダベイノアとダリ。ともにオーソドックス構え。先に左ローはベイノア。その蹴り足を掴んで左を振るダリ。ベイノアは左ロー。しかし長いジャブをダリは突く。


 ダブルレッグに入るダリはテイクダウン! パウンドも抑え込まずベイノアは立つ。テイクダウンの攻防がひとつのキーだが、最初のダブルレッグを決めたダリ。左右を振るダリにコーナーに詰まるベイノア。ガードを固めるベイノアは右カーフを当てる!


 さらに後ろ蹴りのベイノア。かわすダリにベイノアは左インロー。ダリは前足を変えてサウスポー構えに。右オーバーハンドをガード上に当てるダリ。ベイノアの後ろ廻し蹴りは空ぶり。


 2R、詰めるのはダリ。右でヒザを触りに行きながら左を振る。オーソドックス構えからサウスポー構えになるダリ。右になるとベイノアは右ローを狙う。コーナーに詰まるとダリは来いと呼び込み、右ボディストレート! サウスポー構えとなりベイノアの右インローをかわすダリ。右ヒザを触るフェイントのダリ。右ミドルを打つベイノアにダリはカウンターの左! ダウンしたベイノアの立ち上がりでラッシュするがここでベイノアも打ち返し押し戻す。


 スイッチしての左ローを当てるベイノア。追うダリ。中に入るベイノアにダリは左。ベイノアの蹴り足を掴んで右を当てる。


 3R、ベイノアは左ローを連打。ダリは右ハイも防ぐベイノアは左ロー。打ち合いのなか、詰めたベイノアにダブルレッグテイクダウンはダリ! しかし脇を差し上げ立ち上がったベイノア。それを首を押さえての左ヒザ蹴りはダリ。そこにベイノアは右のショートフック!


 ダウンしたダリにパウンドしたベイノアがパウンドアウト。大逆転勝利を決めた。放送席の那須川はRISEの盟友の逆転劇に「たまたまですよ!」と笑顔で祝福。


 リング上でベイノアは「押忍、はいさい! 板橋区成増から来ました“ブラックパンサー”ベイノアです。沖縄の皆さん、めんそーれ。ダリ選手、ありがとうございました。そして会場に足を運んでくださった皆さんありがとうございます。沖縄は非常に温かく、気候も温かく沖縄、最高です! 自分は修学旅行で沖縄に来ました。第二の故郷と言いましたが、いや一位タイかもしれません。沖縄、ただいま! この後、沖縄を漫喫していこうと思ったんですが……、大晦日、みんな出たい、出たい、暇だという大晦日、僕が一番、暇しています! 榊原さん、ぜひお願いします。その後、凱旋しますので、ウチナーンチュの皆さん、そのときはまたよろしくお願いします!」と大晦日出場をアピールした。

 試合後、ベイノアは「相手(ダリ)の力もスピードも分からなかったですけど、体力だけは自分が絶対勝っていると思っていました。動いて削ってどこかで自分のペースに、という作戦でしたが、2Rに(左フックを)もらって(ダウン)しまったのと、思った以上に削れず焦りがありました。3Rは自分が取らなければいけないなと思っていました。(フィニッシュに繋げた右ショートフックを、RISEの盟友で解説の那須川天心が『たまたまですよ』と評したことについて)いやいや! 完全に狙ってましたね、いうことにしといてください! たまたまではないです。積み重ねてきたものが出たと。そういうことにしてくださいよ、ナステン君。完全に極真の正拳突きですね」とフィニッシュを振り返った。

 MMA初戦からの成長を「寝かされたところから、ロープをつかまずに立つという課題はクリアできたのかな。前回対戦したドミネーターさんとも、直々に組んでいただいてアドバイスもらったので。負けるわけにいきませんでした」と語り、最後に「大晦日に出場するというのが、格闘家としての大きな目標の一つなので、候補の一人には残れたかなと思います」と次を語った。

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