▼第6試合 57.0kg 5分3R
×安谷屋智弘(フリー)56.70kg
[1R 0分47秒 TKO] ※左ヒザ→パウンド
〇宮城友一(DROP)56.70kg
役者が揃いつつあるフライ級で、沖縄を代表するフライ級同士による一戦が決定した。
安谷屋は、2014年に主戦場をDEEPに定めると12月のDEEP 70では山中憲次に勝利し、16年10月のDEEP CAGEではランボー宏輔からチョークスリーパーで一本勝ちを。しかし、その後、井上直樹、荻窪祐輔、柴田“MONKYEY”有哉相手に3連敗を喫した。しかし18年4月のDEEP CAGE大阪では横溝和也から一本勝ちを収めると、同年9月には坂巻魁斗を破るなど一つのドローを挟み再び3連勝を飾り、トップ戦線に浮上する。今年2月にはDEEP 100回大会で松浦貴志を破り、6月にRIZIN参戦経験もある伊藤裕樹と対戦。この一戦に勝利すればタイトルマッチに手が掛かるところだったが、伊藤のリアネイキッドチョークの前に、無念の一本負けを喫し、タイトル挑戦権を逃している。
RIZIN沖縄初上陸となる今大会は、地元沖縄を代表して出場するだけに、是が非でも勝利を掴み取りたいところだろう。インパクトのある勝利を挙げ、活況を呈しつつあるフライ級戦線に割って入れるか。
パンクラスの軽量級でキャリアを重ねた後、ブランクを経て真樹ジム・オキナワに入門。キックボクサーとして約20戦を経験する。その後再び14年からMMAファイターとして再デビューすると、15年には地元沖縄で行われたVTJ in 沖縄に出場し、ぐっさんを相手にリアネイキッドチョークで見事白星を挙げた。16年から主戦場をGLADIATORに移すと、その初戦こそ加マーク納に躓いたが、以降は一つのドローを挟み8連勝と破竹の快進撃を続け、ライトフライ級王者を獲得する。今年4月には修斗沖縄大会で西村大地を判定で振り切ると、9月にGLADIATORで2階級制覇を目指し、NavEの持つフライ級王座に挑戦する。沖縄格闘技界を代表する砂辺光久や、今や最も注目される若手格闘家である平良達郎といったメンバーと対策を重ね大一番に挑んだが、判定で敗れた。
的確なグラウンドテクニックと、試合を決める打撃力を併せ持つ、沖縄のベテランファイターが、RIZIN初の沖縄大会に名乗りを上げた。巡ってきたチャンスを活かし、沖縄に宮城ありを見せつけることができるか。
1R、先にワンツーで詰める安谷屋。しかし下がりながら左を当てる宮城に片ヒザをマットに着いた安谷屋はすぐにコーナーに詰める。四つも体を入れ替えたのは宮城。右で差して右に回して左ヒザ! 安谷屋が崩れ、宮城の鉄槌にレフェリーが間に入った。
かつての練習仲間との試合の勝利に、マットにひざまずいて号泣する宮城。マイクを持ち、ジムの仲間に感謝の言葉を述べると「これで砂辺光久の試合に繋げられたと思う」と語った。