▼第1試合 キックボクシングルール 55.0kg 3分3R
〇寺山遼冴(TEAM TEPPEN)54.90kg
[判定3-0] ※30-23×3
×弘樹(Y'ZD南堀江GYM)54.50kg
寺山は昨年7月から開催された「DEEP☆KICK53kg王座決定トーナメント」に参戦。準決勝では勇馬を強烈な顔面前蹴りでKOし、王座決定戦ではOISHI GYMのルーキー・HΛLからダウンを奪う完勝で、わずか5戦目にしてDEEP☆KICK王者となった。11月には有井渚海にプロ初黒星を付けられ、今年5月に京谷祐希とドロー。7月にはCKC2021-54kgトーナメントに出場し、決勝で有井にリベンジを達成して優勝した。さらに9月にはDEEP☆KICK王座を2度のダウンを奪う完勝で初防衛に成功。“那須川天心二世”の期待がかかる新鋭で、RISE女子アトム級王者・寺山日葵を姉に持つ。
弘樹は20歳でキックボクシングを始め、戦績は7勝8敗。現在はトレーナー、そしてジムのマネージャーとして若手たちを支える存在だ。得意とする攻撃はミドルキック。21年3月にRIZIN初参戦、内藤凌太にフルラウンドの末、判定負けを喫している。
1R、サウスポー構えの寺山のセコンドには那須川天心。オーソドックス構えの弘樹。左の奥足ローを当てる寺山。さらにワンツーで前に。さらに左ミドル。左テンカオ。弘樹の右ローに左ストレートを合わせる。
飛び込んで右ミドルに繋ぐ寺山。さらに奥足ローキックを連打する寺山。左に弘樹は腰を落とす。さらに寺山は左レバー打ちから右の三日月蹴りでダウンを奪う。
立ち上がる弘樹に左のテンカオの2発で2度目のダウンを奪う寺山。
2R、左ボディを当て、打ち合いに応じた弘樹に今度は顔面に左右ラッシュでダウンを奪う寺山。しかし弘樹もロープを背に右を当て返して応戦。詰めて左ボディ、左テンカオを飛び込んで当てる寺山に右アッパーを返す弘樹も前に詰め返す。下がりロープを背にしてみせる寺山。前に出る弘樹に左ストレート、左テンカオを当てる。
3R、ノーモーションの左ストレートを当てる寺山。さらにワンツーの連打でコーナーに詰める寺山はカウンターの左でダウンを奪う。立ち上がる弘樹もロープを背にガードを固めカウンター狙い。構わず打ち込む寺山に弘樹は右を打ち返すも手数・ヒットは寺山。しかし意地を見せる弘樹が前に詰め返してゴング。
判定は3-0(30-23×3)の大差で4度のダウンを奪った寺山が勝利。「自分が憧れていた舞台で大きな会場で出来て良かったです。倒し切れなかったですけど、今後もっと強くなるんで機会があればまたここに立ちたいのでよろしくお願いします」と17歳の寺山はマイク。セコンドの那須川天心も拍手を送った。
試合後会見で寺山は「無事勝てて良かったです。でも倒し切りたかった。(弘樹は)思った以上にタフで打たれ強かったです。会場も広いし、RIZINのリングは広くて良かったです。もっと強くなって、またRIZINさんに呼んでいただけるのであれば出たいです。以前、RISEのビッグマッチに出た際は、会場の雰囲気に飲まれてしまいましたが、今回のRIZINでは意識しないで、試合は集中して出来た。セコンド(那須川天心、姉のRISE女王・寺山日葵)の声も良く聞こえました。打ち合っている時に会場が『わーっ』と言っていて、調子に乗って行ってしまいました(苦笑)。沖縄で初(開催)で1試合目だったので、打ち合ってインパクトを残したくて、攻めに行きました。(今後は)キックボクシングのトップは(那須川)天心なので、それ以上を目指してやっていきます」と語っている。